【ベラトール】ペトロシアンがダウン奪ってアラゾフ撃破、新旧K-1王者対決を制す
Bellator Kickboxing
「Bellator Kickboxing 10」
2018年7月14日(土・現地時間)イタリア・ローマ イル・セントラーレ・リブ・ローマ
Photo by Bellator/Lucas Noonan
▼セミファイナル ライト級 3分5R
○ジョルジオ・ペトロシアン(32=イタリア/K-1 WORLD MAX 2009・2010王者)
判定3-0 ※50-44、49-45、49-45
●チンギス・アラゾフ(25=ベラルーシ/K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者)
アメリカのメジャー総合格闘技団体『Bellator MMA』のキックボクシング部門『Bellator Kickboxing』が、今大会でナンバーシリーズ第10回の節目を迎え、そのセミファイナルでペトロシアンvsアラゾフの新旧K-1王者対決という、ファン待望のビッグマッチが実現した。
ペトロシアンは卓越したテクニックで2009年と2010年に『K-1 WORLD MAX』の世界トーナメントを連覇。2012年から参戦中の『GLORY』でも、現フェザー級王者ロビン・ファン・ロスマレンやムエタイの強豪ファビオ・ピンカといった強豪から勝利を収め、現在もトップファイターとして一線で活躍している。Bellator Kickboxingには今回で3度目の出場だ。
対するアラゾフは昨年6月に『K-1 WORLD GP』の第2代スーパー・ウェルター級(-70kg)王座決定トーナメントを制覇。1回戦で中島弘貴、準決勝でジョーダン・ピケオー、決勝で城戸康裕を破り、圧倒的な破壊力を見せつけた。今年3月には日菜太の挑戦をKOで退けて初防衛にも成功。今回、満を持してのBellator Kickboxing初陣で、新旧交代を目指す。
1R、ペトロシアンの右ストレートをかわしてすぐさま左フックを叩き込むアラゾフ。ペトロシアンの頭が一瞬ぐらっと揺れると観客がどよめく。アラゾフが構えをスイッチしながら鋭い蹴りを上下左右に散らすと、ペトロシアンはパンチからクリンチに持ち込んでのヒザ蹴りで応戦し、一進一退の展開に。するとラウンド終了直前、アラゾフが左ローを蹴ったところへ、ペトロシアンが右フックからの左フックをヒットさせて先制のダウンを奪う。アラゾフはすぐに立ち上がって両手を広げながら効いてないとアピール。
2R、アラゾフは左ローから右ストレートと左ハイにつなげる高速コンビネーションを早々に繰り出し、ダウンのダメージを感じさせない。ペトロシアンが右ストレートを返すと、アラゾフはクリンチからのヒザ蹴りで迎え撃つ。いったん離れると、ペトロシアンの左ミドルにアラゾフがカウンターの右フック。今度はアラゾフが右ローを蹴って、ペトロシアンがカウンターの右ストレートを振り抜く。終盤には両者のパンチの打ち合いも見られた。
3R、ペトロシアンがアラゾフの右インローに左ストレートを合わせ、直後に右ジャブから右ミドルを蹴る。アラゾフはここで左構えにスイッチして左右フックからの左ハイ。これをガードしたペトロシアンは、クリンチからの離れ際に左フックをヒットさせる。すぐさまアラゾフも右フックを返すが、これはペトロシアンにかわされてしまう。
4R、巻き返したいアラゾフは右ミドルで先制。ペトロシアンが左ミドルを返すと、この蹴り終わりを狙ってアラゾフが右ローを叩き込む。しかし、ペトロシアンは正確なパンチのコンビネーションと手数でさらに圧力を強め、アラゾフの蹴りを潰していく。アラゾフはクリンチからの離れ際にペトロシアンの左右フックをたびたび被弾する。
5R、アラゾフの左ハイを間一髪のところでかわすペトロシアン。直後にペトロシアンの右ジャブとアラゾフの左ジャブが交錯する。ここからアラゾフは右ストレートも伸ばすが、ペトロシアンにこれをかわされて追撃の左右ストレートとヒザ蹴りを浴びてしまう。アラゾフは右インローから右ストレートと左ハイにつなげる高速コンビネーションで逆転を狙うが、ペトロシアンはヒットを許さずに最後はクリンチで試合終了のゴングを聞いた。
ペトロシアンが初回にダウンを奪ってからも手堅い試合運びを見せ、アラゾフに大差をつけての判定勝ち。新旧K-1王者対決というビッグマッチを制したペトロシアンには、母国の観客から大声援が送られた。
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