【GLORY】絶対王者シッティチャイ、元K-1王者グレゴリアンの挑戦退けV5
▼フェザー級 3分3R
○チェンチェン・リー(28=中国/GLORY世界フェザー級22位)
判定5-0 ※29-27、30-27、30-27、30-27、30-27
●久保政哉(25=PHOENIX/GLORY世界フェザー級15位)
久保は『GLORY』と専属契約を結ぶ唯一の日本人選手で、日本ではキックボクシング&ムエタイ団体『REBELS』で活躍してきた。GLORY初陣となった昨年10月の『GLORY 46』では4人制フェザー級トーナメントで準優勝し、1回戦の鮮烈KO勝ちは大会の「ノックアウト・オブ・ザ・ナイト」、敗れた決勝戦も2017年度の「ファイト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、その戦いぶりが評価されている。
今回の対戦相手となるリーはそのフェザー級トーナメントで優勝候補と目されながらも、1回戦で久保にKO負けを喫しており、今大会でのリベンジに燃える。
1R、左構えから積極的に左ミドルを飛ばす久保。リーもパンチ連打から右ミドルを返すが、これが久保の下腹部を捉えてしまい、レフェリーがダメージ回復のためのインターバルを取る。試合が再開されると、左ミドルを狙う久保にリーが鋭いワンツーや左右フック。久保はやや押し込まれるも、終了間際に左ハイをリーの顔面にかすめさせた。
2R、左ミドルを蹴ろうとした久保だが、リーに右ストレートを合わされて一瞬腰が落ちる。クリンチでしのぎながら持ち直した久保は、右ボディからすかさず左ハイのコンビネーション。リーが右フックを連打で返すと、久保も負けじと左ミドルと左ハイの連打を蹴って応戦する。
3R、なおも左ミドル攻めでしぶとく向かう久保に対し、リーは気合いの掛け声を上げて右ストレートや回り込みながらの左フック。ここで久保はホールディグにより1ポイントの減点を受ける。終盤になると消耗が激しいリーは、久保の左ミドルを受けるたびに体が横へ流れ、前蹴りで尻餅を着く場面も。
勝敗の行方は判定に委ねられ、リーが序盤のリードを守り抜き、ジャッジ全員からの支持を受けて勝利。久保は猛追及ばず、リベンジを許すこととなった。
▼女子スーパーバンタム級 3分3R
○ジャ・リュウ(26=中国)
判定5-0 ※五者とも30-27
●サーサー・ソーアリー(24=タイ/元WPMF世界女子フライ級王者)
サーサーは2008年12月に15歳の若さでWPMF(世界プロムエタイ連盟)の世界女子フライ級王座を獲得し、翌年11月の防衛戦では日本女子キック界の大御所グレイシャア亜紀を破った実力者だ。2011年8月にはシュートボクシングのリングでRENAとも対戦したが、この時はKO負けを喫している。また、当時は母国タイで歌手やタレントとしても活躍していたことから、“ムエタイアイドル”としても注目を集めた。
対するリュウはアグレッシブなファイトスタイルを持ち味とするルーキーで、現在までの戦績は2勝1ノーコンテスト。サーサーと同じく、その端正な顔立ちからルックスにも注目が集まる期待の新星だ。
そんな両者は昨年10月の『GLORY 46』で一度対戦。その時は2Rにサーサーのヒジが偶発的に当たってしまい、リュウは顔面からの出血が激しくドクターストップとなり、試合はノーコンテストに終わった。今回は仕切り直しの再戦となる。
1R、右ローから左ミドルを軽やかに散らすサーサーに対し、リュウは右ストレートから相手をなぎ倒すように左フックを叩き付ける。サーサーはリュウのパンチ連打をクリンチで潰しながらヒザ蹴り。さらにリーチに勝るサーサーは遠めの間合いなると関節蹴りも入れる。
2R、リュウが左の横蹴りから一気に飛び込み左右フック。リュウのパワーに手を焼くサーサーは、いったん距離を取ると前蹴り、左ロー、右ミドルを散らす。しかし、リュウは一気に突進してこれを潰しながら左右ストレートを振り抜くと、被弾したサーサーは上体が大きく仰け反る。
3R、サーサーの蹴り一発に対し、リュウは回転の速いパンチを4連打、5連打と返す。この展開が最後まで続き、サーサーは自分のペースをつかむことがないまま判定負け。リュウがキャリア・戦績で大きく上回る元ムエタイ世界女王を相手に果敢に立ち向かい、母国の観客の前で金星獲得となった。
▶︎次ページ:その他の試合結果
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