【ONE】のび太が2度目の王座陥落、22歳パシオにリベンジ許す
ONE Championship
『ONE:CONQUEST OF HEROES』
2018年9月22日(土・現地時間)インドネシア ジャカルタ・コンベンション・センター
Photo by ONE Championship
▼メインイベント ONE世界ストロー級タイトルマッチ 5分5R
○ジョシュア・パシオ(22=フィリピン/挑戦者)
判定3-0
●内藤のび太(34=パラエストラ松戸/元修斗世界フライ級王者、ONE世界ストロー級王者)
※のび太が初防衛に失敗、パシオが新王座に就く。
のび太は昨年12月のONE世界ストロー級タイトルマッチでアレックス・シウバに判定負けし、2度目の王座防衛に失敗。プロ13戦目にして初黒星も喫することとなった。しかし、今年5月に王座を懸けての再戦に臨むと、持ち前の粘り強さとスタミナをいかんなく発揮しながら最後まで懸命にタックルと組みの勝負を仕掛け続け、見事、シウバから判定勝ちでベルトを奪い返した。これで戦績は13勝1敗。今回が王座返り咲き後の初防衛戦となる。
挑戦者のパシオは2016年10月、のび太が前回ベルトを保持していた時にも初防衛戦の相手を務めており、その時はリアネイキドチョークを極められ一本負け。今回は約2年ぶりのリベンジマッチとなる。戦績は12勝2敗。
1R、軽快にステップを踏むのび太に対し、早々から強烈な右ローを効かせていくパシオ。のび太の連続タックルもパシオは素早く腰を引いてカットし続ける。のび太はパシオの右ミドルを腹に効かされてしまい後ずさり。ここを逃さず追撃に出たパシオは、のび太のタックルをがぶって潰しながら鉄槌とヒザ蹴り。パシオに背中を許したのび太は、チョーク攻めに耐える苦しい状況が続いた。
2R、のび太はしぶとくタックルを仕掛けてパシオの片足にしがみつくが、なかなかテイクダウンを奪えない。そこからグラウンドの攻防に入っても、上を取るのはパシオだ。しかし、残り1分を切ったところで、粘りの末に上を取り返したのび太がパンチの連打を振り落として反撃に転じる。
3R、早々にのび太がタックルでテイクダウンに成功。パシオは下から足を絡めてのび太に攻めを許さず立ち上がる。のび太はすぐにタックルでテイクダウンを奪うが、パシオも下から引っくり返して見せるなど、両者はハイレベルな寝技の攻防を展開。より長い時間、上をキープしたのはのび太の方だった。
4R、序盤は打撃戦となり、左右フックから右ローを返すパシオに対し、のび太も右オーバーハンドや右ストレートで果敢に応戦。さらにのび太は右フックからのタックルでテイクダウンに成功し、一瞬マウントも奪いかける。残り30秒を切ると、上からパンチを落とすのび太にパシオも下からエルボー連打を返し、互いに意地をぶつけ合う。
5R、のび太は足を使って左右に動きながら一気にタックルで仕掛ける。パシオががぶって潰そうとすると、のび太はしぶとく下に潜り込んでテイクダウン。パシオが立ち上がっても、のび太はしぶとく足にしがみつきテイクダウンを奪う。両者は再び目まぐるしくポジションを入れ替えながら寝技の打ち合いを繰り広げるが、最後はのび太がパシオの背中を取るなど攻め込んだ。
序盤に打撃でダメージを与えたパシオに対し、持ち前の粘り強さを発揮しながらグラウンドに持ち込んで攻めたのび太。熱戦の行方は判定に持ち込まれ、軍配はパシオに上がった。リベンジを許したのび太は、悔しい2度目の王座陥落となった。
試合後、マイクを向けられたパシオは「先週、フィリピンでは大きな台風により被災した地域があり、今でも行方不明の人たちがいる。みんなで一つになって復興できるはずだ」と、母国の被災者に思いを馳せ、試合については「彼(のび太)がテイクダウンを狙ってきたら、カウンターを当てるつもりだった。でも、彼はとてもタフなレジェンドだった」と、厳しい表情で振り返った。
▶︎次ページ:松嶋が前王者ガフロフに値千金のTKO勝ち
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