【ベラトール】ヒョードル軍団エース2人の明暗分かれる
Bellator MMA
「Bellator 209」
2018年11月16日(金・現地時間)イスラエル・テルアビブ メノラ・ミバタキム・アリーナ
Photo by Bellator MMA
▼ライトヘビー級 5分3R
○ワジム・ネムコフ(26=ロシア)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●フィル・デイヴィス(34=アメリカ/元Bellator MMA世界ライトヘビー級王者)
ネムコフはヒョードル軍団の一員として2015年末のRIZINヘビー級世界トーナメントなどに出場。昨年8月のBellator MMAデビュー戦を初回KOで飾ると、続く今年2月の2戦目で元Bellator MMA世界ライトヘビー級王者リアム・マギリーを3R・TKOで撃破した。
今回の試合は新天地で迎える3戦目。その相手となるデイヴィスは、UFCでライトヘビー級の上位ランカーとして活躍し、前Bellator MMA世界ライトヘビー級王者でもある超強豪だ(現王者はライアン・ベイダー)。ネムコフは元王者を相手に2連勝となれば、今後の王座挑戦も見えてくるだけに重要な一戦となる。
1R、ネムコフの強烈な右ローでいきなり体を持っていかれそうになるデイヴィス。ネムコフはデイヴィスの右ローをキャッチして押し倒すと、すかさず尻に右ローを叩き込む。デイヴィスはネムコフのワンツーと右ローに押され気味の状況が続く。
2R、デイヴィスはワンツーから間合いを詰めるが、ネムコフはフットワークを駆使して組ませない。次第にパンチの打ち合いが多くなると、左ジャブで仕掛けたデイヴィスに、ネムコフがカウンターの左フックを強打する場面も。デイヴィスは終了間際にようやく組み付くことに成功するが、逆にネムコフの豪快スープレックスを喰らってしまう。
3R、ここまで劣勢を強いられていたデイヴィスが、鉈のように振りかざす右フックをたびたびヒットさせて反撃。デイヴィスは組みの攻防でもネムコフに競り勝ち、テイクダウンからアームロックを極めかけるなど猛追を見せた。
判定は割れて、リードを守り切ったネムコフに軍配。元王者を相手に2連勝を挙げたネムコフは、これでタイトルマッチに大きく近づくこととなった。
▼ヘビー級 5分3R
○アダム・ケレシュ(25=イスラエル)
KO 1R 1分12秒
●キリル・シデルニコフ(30=ロシア)
シデルニコフは世界サンボ選手権100kg超級王者の肩書きを持ち、母国ロシアのビッグプロモーションで活躍する選手。RIZINにもネムコフとともにヒョードル軍団の一員として参戦し、2戦2勝の結果を残している。戦績は16戦11勝5敗。Bellator MMAには初参戦となる。
一方、ケレシュは16年12月にプロデビューし、戦績は2戦2勝。これまでの試合はいずれもTKO勝ちしているが、対戦相手は同じプロデビュー間もない選手だった。今回はホームとはいえ厳しい戦いが予想される。
1R、開始早々にいきなりシデルニコフに左右フックを効かされて顔を覆うケレシュ。シデルニコフはすぐさま豪快な投げでテイクダウンし、サイドから腕がらみを極めにいく。シデルニコフの早技に観客も溜め息。
しかし、ケレシュはブリッジの反動を使ってこの大ピンチから脱出し、続く打撃戦でシデルニコフに鮮やかな左ハイを叩き込む。ダウンしたシデルニコフはなんとか立ち上がろうとするが、最後はケレシュに右フックでアゴを打ち抜かれ、マットに倒れた。
まさかの大番狂わせに場内大歓声。プロ3戦目のケレシュが、プロ17戦目のヒョードル軍団エース格に逆転秒殺KO勝利を飾った。
▶︎次ページ:シュートボクセ出身の王者が防衛戦に臨む
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