2024/09/30（月）UP
（最終更新：2024/09/30 17:49）

メキシコに旅立った赤林檎こと中井が現地初の試合（本人提供）

　9月27日（金・現地時間）メキシコ・モンテレイにて行われたプロボクシング興行で、元女子日本バンタム級王者・赤林檎こと中井麻美（日本＝29）が、メキシコを拠点として初の試合で7R KO勝利。
　無敗でアグレッシブなメキシカンファイター相手に、得意の右で相手を倒し「ダウンと思った」がレフェリーはスルー。その後の猛打でレフェリーストップを呼び込み、アウェイで見事勝利を飾った。

【フォト・動画】強烈パンチで倒すもダウン取られず！KOの瞬間、計量でのマッスルビキニ姿も

　中井は昨年7月“JBC引退”し、メキシコに居住して初、1年半ぶりの試合となる。試合は［女子バンタム級8回戦］で、相手はアマで活躍しプロ3勝無敗のマリア・フェルナンド・オルテガ（23=メキシコ）だ。

　試合は、身長・リーチに優る中井がワンツー主体に攻めるも、相手はガードを固めて突貫、威力のありそうな右を振り回す。中井のジャブ、右ストレートがよく入るが、相手はもらいながらも左右フック。

　中井も試合後の取材に「メキシコ！って感じの選手で、こんなカウンター当ててもなかなか効かない人、同階級で初めて」とタフさに驚く。
　ヒット数は中井も、相手は前に出続け手数を出し、アウェイのリングでは判定がどうなるかと思われた。

中井がメキシコでも強打を振るった（画像は昨年4月の日本タイトル戦） @asaminakai1027

　そして7R、次第に疲れも見え始めた相手が突っ込んできた所に、中井の右カウンター！ドンピシャでダウンと思われたが、レフェリーはスリップと宣言し続行。
　しかし明らかにダメージのある相手に、中井は猛攻、相手のフックに合わせまくり、相手の顎が上がり続けると、ようやくレフェリーが試合を止めた。

　中井は「無事勝ててホッとしてます」とコメント、SNSでは「内容は20点、終始相手の土俵で戦ってしまったと思う。でもすごいいい経験できた！とりあえず倒せてよかった。倒さな負けてた」と綴り、戦績を5勝（4KO）1敗に伸ばした。

　渡航時には「海外には強いやつがいっぱいいる。どうせ世界戦待つなら、ワクワクするような試合しながら掴みに行きたい」と意気込み世界戦のチャンスを獲りに日本を出た中井、次なる“強敵”との試合を期待したい。

　中井は、国内では赤林檎のリングネームで活躍した元MMAファイターで、DEEP JEWELS時代は、アグレッシブなファイトスタイルと、公園で練習しタイトルマッチに挑むなど、野生味あふれる美女ぶりで人気を博した。
　21年4月にプロボクシングに転向すると、22年4月にWBO女子アジアパシフィックバンタム級王座をKO勝利で奪取、昨年4月には日本女子同級王座をこれもKO勝利で獲得していたが、同年7月に“JBC引退”を宣言し、海外へ飛び立った。

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