【DEEP KICK】-51kg王者・KING陸斗、圧巻のTKO勝利で初防衛!棚澤大空と牧野騎士が新王者に
▼ダブルセミファイナル2 DEEP☆KICK -53kg王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
○棚澤大空(TEAM TEPPEN)
判定 2-1 ※延長 9-10、10-9、9-10
●山田貴紀(山口道場)
※本戦判定 0-0 (30-30、29-29、30-30)
※棚澤大空が-53kg第7代王者に
2月より始まったDEEP☆KICK-53kg第7代王者を決める王座決定トーナメントの決勝戦。互いに先月の準決勝を圧巻の実力で勝ち上がってきた山田貴紀(山口道場)と棚澤大空(TEAM TEPPEN)の試合は大会前から注目度も高く、期待されていた1戦だったが内容はその期待をはるかに上回るであろう、正に至高ともいえるような激戦となる。
1R、互いにリング中央でステップを踏みながら距離を取り合うと山田は小まめにジャブを突きながらフックにテンカオ、飛び膝蹴りと攻め入る。棚澤も踏み込んでからのジャブにストレート・ローと繰り出し互いに速い攻防を繰り広げていく、1Rは互角の印象。
続く2R、互いにギアを上げたか棚澤はワンツーに左右のフックとパンチを中心に攻勢を狙うと、山田はストレートに左右の膝で攻略を狙う。互いに手は一切止めない、山田が右フックに左右の膝とヒットさせれば棚澤はストレートにフック、ローとこちらもヒットを返すなど緊張感あふれる試合展開が続いていく。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-20でイーブン、1名が20-19で山田を支持とここでもほぼ互角の勝負に。
3R、互いに更にギアを上げると棚澤は左右のフックにストレートと速い連打で踏み込み、山田もフックに左右の膝とこちらもヒットを奪っていくなど目まぐるしい攻防が繰り広げられていく。互いに足を止めての打ち合いや、多彩な技でヒットを狙う中でやはり棚澤はパンチ連打を、山田は膝を中心に攻勢に繋げたいが優劣がつくほどの差は出ない。3R終了のゴングまで互いに手を止めずに打ち合うも判定は0-0(30-30×2、29-29)と3者共にドローとなり試合は延長戦に突入する。
延長ラウンド、山田がストレートからのテンカオを度々ヒットさせ印象を掴んだと思われたが、今度は棚澤がカウンターのストレートに左フック・ボディとこちらも立て続けにヒットさせていき延長ラウンドでも一進一退の攻防が進んでいく。互いに近い距離での打ち合いが増えていき、その中でも左右のパンチを振るう棚澤、ストレートに膝を狙う山田と狙いは変わらない。ゴングが鳴る瞬間まで打ち合いが続き、激闘となった1戦は延長判定2-1で棚澤が勝利、DEEP☆KICK-53kg第7代王者に輝いた。
棚澤は試合後「今回の試合の前に、おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなったってこともあって、正直不安な事が多かったんですけど、最高のベルトを獲れて、みんなの前で勝つ姿を見せれてよかったと思います」と告白した。今回の試合については「延長にいくのはセコンドからも”整えろ!”って言われてたので覚悟してました、そして延長に入った瞬間に”よっしゃ、やったろう”って、”来いよ”って、めちゃくちゃ燃えました。延長ラウンドが終わった時におじいちゃんとおばあちゃんが見えたんで、”これは勝ったなって、支えてくれたんだな”みたいな気持ちになりましたね」と語った。
▼ダブルセミファイナル1 DEEP☆KICK -57.5kg王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
○牧野騎士(FASCINATE FIGHT TEAM)
TKO 3R 59秒 ※レフェリーストップ
●松山瞬(TEAM TEPPEN)
※松山瞬に3Rダウン×2有り
※牧野騎士が-57.5kg第5代王者に
昨年12月より始まったDEEP☆KICK-57.5kg第5代王者を懸けた王座決定トーナメントの決勝戦、JAPAN CUP KICKスーパーバンタム級王者・RKSスーパーバンタム級王者と2本のベルト戴冠歴があり3本目のベルトを狙う牧野騎士(FASCINATE FIGHT TEAM)と自身初のベルト戴冠を狙う松山瞬(TEAM TEPPEN)が王座を競う。互いにバックボーンは空手だが、牧野は11戦9勝2敗7KOと戦績の示す通り圧倒的なKO率をもつ倒し屋、対する松山は速いフットワークからの鋭いパンチ・蹴りを得意とするアグレッシブファイターと似て非なる選手。
1R、サウスポーに構える松山は軽快にリングを周りジャブを突きながらストレート・左ミドルと繋いでいく。対する牧野は左右のローを合わせながらじりじりと圧をかけていきミドルにストレートと狙う。松山はよく相手が見えている、ジャブを軸に動きながら飛び膝・ストレートと繋げていくと牧野はやややりづらそうな印象を受ける。1Rは互角の印象。
続く2R、牧野はプレッシャーを強め前に出ると左右の蹴りに右ストレート・フックと繋げる。松山はステップを踏みながらリングを周ると右フックに左ストレート、ボディと返していく。終始圧をかけ続けて攻勢を狙っているのは牧野だが松山はタイミングよく攻撃を繰り出していき牧野の出鼻をくじいていく。
運命の3R、ゴングが鳴ると早くもプレッシャーをかけていく牧野、そして3R15秒、松山をコーナーに詰めたところで強烈な右ストレートをクリーンヒットさせると松山は仰向けになりダウン、立ち上がる松山だが牧野はすぐに距離を詰めパンチラッシュを仕掛けると左フックで続けざまに2度目のダウンを奪う。それでも立ち上がり打ち合いに踏み込む松山。しかし牧野が右フックで3度目のダウンを奪いレフェリーストップ、3R59秒、3R早々から怒涛の3ダウンを奪った牧野がTKO勝利を飾り、DEEP☆KICK-57.5kg第5代王者のベルトを殴り取った。
牧野は試合後、自身3本目となるベルト奪取について「57.5kgでは初めてのベルトなのでより一層、獲りたいって気持ちはありました」と明かすと今回の試合について「2Rまでは正直やりづらさがありました、けど3R最初のダウンを獲った瞬間にかなり手ごたえがあったので正直”終わった!”って思ってめっちゃ叫んだんですけど、立ってきて正直驚きました。2発目のダウンの時も立ってきたので「マジか」って、その後もいいのが入ったのに倒れなくて、本当に松山選手凄いなって、気持ちが伝わるなって感じました。なので最後倒した時もやっと倒れてくれたって感じでした」と語った。
▶︎次ページは、本野有哉vsKING弥百希、駿希vs井上大和
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