【RIZIN】川尻達也が執念で勝利をもぎ取り、闘病中の仲間へ勝利を贈る
▼メインイベント・第11試合 RIZIN MMAルール(ヒジあり) 65.8kg契約 1R10分/2R5分
○川尻達也(T-BLOOD/第8代修斗世界ウェルター級王者)
判定3-0
●アンソニー・バーチャック(アメリカ)
川尻は昨年UFCとの契約を自ら解除し、RIZIN参戦を選んだ。その第1戦で大みそかにクロン・グレイシーと対戦するも敗北。試合後には絶望を口にしたが今大会での復活を決意した。
対するバーチャックは2009年7月にプロデビューすると11勝1敗の戦績を収めてUFCに参戦。初戦は敗れたが2戦目でKO勝ち。これまでの13勝のうち4勝がKO、6勝が関節技による一本勝ちという決定力を持つ。SNSでRIZINへの参戦をアピールし、今回の参戦を実現させた。
1R、川尻はステップを踏みながら蹴りを出し、フェイントをかける。バーチャックのハイキックをキャッチするとテイクダウン。バーチャックが立ち上がるとすぐにテイクダウンを奪う。バーチャックは川尻を背負ったまま立ち上がり、川尻が巻き付けている足へヒジ打ちを連打。川尻もバックから顔面を殴る。
この展開が長く続いたが、川尻が足のクラッチを外してタックル。バックを奪ってテイクダウンに成功する。パウンド、ヒジを打つ川尻にバーチャックは下からの腕十字。危ない場面だったが、川尻は両手をクラッチして耐えた。再び上から殴る川尻。バーチャックも下から打ち返し、上下で打ち合いが展開された。
2R、バーチャックは奇襲の飛びヒザ蹴りからハイキック。これに一瞬グラついた川尻はタックルにいく。それをバーチャックは投げで返し、バックを奪いに行くが川尻が間一髪で上のポジションを取り戻す。スピーディーでスリリングな攻防にドッと沸く場内。
川尻はマウントを奪い、バーチャックの頭を片腕で抱え込んでパンチを打つ。得意の川ちゃん固め(肩固め)を狙う川尻だが、バーチャックも極めさせない。パンチとヒジを打ってフィニッシュしようとする川尻だが、バーチャックも下から打ち返す。両者の気持ちのぶつかり合いのような打ち合いが繰り広げられる中、試合終了のゴング。場内は大きな拍手に包まれた。
判定3-0で復活勝利をあげた川尻は、「今、僕のジムの仲間が20歳という年齢で白血病の治療をしています。そいつは病気に負けず絶対にジムへ戻って来ると約束してくれました。俺も勝つと約束しました。ダイキ、次はお前だ、勝つぞ、いいか」と、闘病中の仲間へメッセージを送ると、「まだまだ強くなります。RIZIN最高」と絶叫した。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!