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【ボクシング】田口が「本当に強い…」大晦日は八重樫KOのメリンドと対戦

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2017/11/17(金)UP

田口(左)と京口(右)の年末世界線が決定。中央はワタナベジムの渡辺均会長

 17日、東京・港区のホテルで、今年の大晦日にWBA世界ライトフライ級王者の田口良一(ワタナベ)とIBF世界ミニマム級王者の京口紘人(ワタナベ)の防衛戦が組まれることが発表された。場所は東京・大田区総合体育館。試合はTBS系列で全国放送される。

 田口は、今年5月に八重樫東(大橋)から初回KOIBF世界ライトフライ級王座を奪取したミラン・メリンド(フィリピン)との王座統一戦に臨む。

 前回の7月に行われた6度目の防衛戦時点で、田口との対戦が実現に向かっていたのはWBO王者・田中恒成(畑中)との統一戦だった。しかしこれは間もなく、田中のケガで白紙に。それでも、一度、乗り出した統一戦への意欲は維持されていたようで、十分にリスクの高い別団体王者と雌雄を決することになった。

八重樫の顔面に右ストレートを打ち込むメリンド

 メリンドはキャリア早時期からフィリピンで将来性を高く評価されていた逸材だったが、2度の世界王座挑戦に失敗。これでトップ戦線からやや交代したかのように思われたが、3度目の挑戦となった八重樫戦では、王者を初回に3度倒すという衝撃的な光景を日本のファンにも焼きつけた。

 メリンドの才能は何より中間距離で発揮されると田口は見ている。

メリンドが写るボードにパンチを打つポーズをとる田口

「持っている力を発揮させたら、本当に強い。近距離と長距離を出入りすることで長所を封じていきたい」

 2017年の大晦日で大トリと言えるこの戦い。王座に就いて間もない頃の田口であれば「盛りあがる倒し方をしたいと言っていたはず」だと、 本人も語るが、今は「ベストな結果を意識しないことがベストパフォーマンスにつながる」と思うようになったという。

 ただし、最後にこうとも付け加えた。
「僕の意識は常に挑戦者。今回の試合も本当のチャンピオンを決める意識ではなく、IBFのチャンピオンに挑む気持ちです。だから攻めの姿勢だけは変えるつもりはない。 一撃で倒すようなボクシングは狙わないけど、圧倒した結果相手が倒れているような展開はベストパフォーマンスとして考えている」
(善理 俊哉)

・今年5月、メリンドが八重樫を初回KO

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