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【ムエローク】天才ムエタイ少女・伊藤紗弥がアクシデント乗り越え世界二階級制覇

2017/08/11(金)UP

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

持ち前のテクニックで接戦を制した伊藤(左)


尚武会

「ムエローク2017 3rd」
2017年8月11日(金・祝)東京・八王子市富士森体育館

▼第13試合 WMC女子世界ミニフライ級王座決定戦 2分5R
伊藤紗弥(尚武会/元WPMF女子世界ピン級王者)
判定3-0 ※三者とも49-48
●ファチャンライ・ソーサンチャイ(タイ)
※伊藤が新王座に就く。

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 伊藤は4歳でキックボクシングを始め、93戦して88勝(男子を相手に40勝以上)、ジュニアタイトル4階級制覇を成し遂げ“天才ムエタイ少女”と呼ばれる。

 16歳での国内プロデビューから13戦目でWPMF女子世界ピン級(45.4kg以下)王座を奪取したが、2016年3月の試合を最後に一時期リングから離れ、今春高校を卒業して6月に復帰。今回は復帰2戦目で世界二階級制覇を狙ってWMC女子世界アトム級(46.2kg以下)王座決定戦に臨むはずだったが、試合前日にまさかのアクシデントに見舞われた。

 タイ側と日本側で行き違いがあったのか、試合前日に渡されたWMC本部との契約書にはアトム級ではなく一階級上のミニフライ級(47.62kg以下)王座決定戦として行われることが書かれていたのである。

 伊藤は前日計量に備えてすでにアトム級リミットまで落としていたため試合中止も検討されたが、対戦相手のファチャンライは計量で46.5kg。伊藤と200~300グラムしか変わらなかったため、伊藤側が試合を承諾してこの試合はWMC女子世界ミニフライ級王座決定戦として行われることになった。

 1R、お互いに距離を測り合う中、最初にヒットしたのは伊藤の右ミドル。しかし、ファチャンライも距離をつかんだか、その後は蹴り合いが続く。

 2R、伊藤は相手のミドルキックをキャッチしてのミドルとローの蹴り返しを多用。自分からも右ミドルを蹴っていくが、ファチャンライも負けじと蹴りを出す。

 3R、右ミドルを中心に攻めるファチャンライは首相撲からのヒザ蹴りも仕掛ける。伊藤はパンチを放っての左ミドルを多くヒットさせ、ファチャンライのミドルはキャッチする。

 4R、伊藤が前へ出てパンチからの左ミドル、左ミドルからのパンチと攻めたて、相手の蹴りを受けるとすぐに蹴り返す。ファチャンライもその返しの蹴りを受けて蹴り返すという一進一退の攻防。

 5R、ここまではドローと見た伊藤陣営は「攻めろ、このラウンドは取るぞ」と言って伊藤を送り出す。伊藤は前に出てファチャンライをコーナーへ追い込んで左右ミドルを蹴り、ヒットすると一歩下がってファチャンライに返しの蹴りをヒットさせない。蹴り合いでも必ず最後に自分が蹴るようにし、試合を終えた。

 判定はジャッジ三者とも49-48で伊藤が勝利(3Rと5Rを伊藤が取った)。尚武会の今井代表が戦前に「3、4Rが勝負。僅差の接戦になる」と予想した通りの結果となった。

 地元・八王子での試合は、中学1年生の時にあの那須川天心とアマチュアルールで対戦して(判定負け)以来であり、「けっこう応援団が来てくれたのでプレッシャーがあったんですが、結果が出せてホッとしました」と試合後の伊藤。

「相手のペースに持っていかれました。蹴っても蹴っても蹴り返されて。一発一発がめちゃ重くて、1Rはヤバいと思いました。とにかく前へ出たのが勝因だと思います」と試合を振り返り、「まだブランクの影響はあります。試合前に緊張してしまったり、前はイケイケでもっと前へ出られたんですが、今は見る癖がついてしまいました」とまだ本調子を取り戻せていないと語った。

 今後については、11月にWBCムエタイ・インターナショナル王座への挑戦が内定しており、来年4月にはタイのビッグマッチのメインイベントでWPMF世界王座へ挑むことが決定しているという。

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終始、DAIJU(右)を圧倒していた翔(左)

▼第10試合 WMC日本ライト級王座決定戦 3分5R
翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム) 
KO 3R 37秒 ※左ヒジ打ち
●DAIJU (尚武会)
※翔が新王座に就く。

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 翔はこれまでMuayThaiOpenライト級王座、NJKF同級王座、WMC日本同級王座を獲得してきた、国内ライト級トップクラス。戦績は50戦を超えるベテランである。今回は2016年12月に初防衛戦で敗れて失ったWMC日本ライト級王座の奪回に臨んだ。

 その王座決定戦で翔と対戦するDAIJUは、パンチを得意とするムエローク期待の有望株で、2016年11月にはNKBライト級王者・大和知也をTKOに葬っている。

 1R、DAIJUがワンツーで切り込んでくるのに対し、翔は最初手数が少なめだったが、組み付くとヒジ、ヒザでペースを握る。ハイキックでもDAIJUを脅かし、左ヒジでのカットに成功。DAIJUは左目上から流血してドクターチェック。

 2R、DAIJUは右ストレート、右フックで翔を倒しにかかるが、翔はヒジとヒザで迎え撃ち、首相撲でねじ伏せる。2度目のドクターチェックが入り、ドクターから「次は止める」との宣告。DAIJUは右フックと左ミドルで必死の反撃、翔は組み付いてDAIJUをマットに叩きつける。

 3R、逆転を狙うDAIJUは右ストレートで襲い掛かるが、翔は左ヒジを叩きつけて首相撲でねじ伏せる。最後も左ヒジを豪快に叩き込み、鮮やかなKO勝ちで王座に返り咲いた。

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