【世界柔道】初の男女混合団体戦で日本が金メダル=決勝は完全試合
柔道の世界選手権で初の男女混合の団体戦が3日、ハンガリーブダペストで行われた。男女3人ずつ、6人チームの団体戦で6階級(女子57kg級、男子73kg級、女子70kg級、男子90kg級、女子70kg超級、男子90kg超級)から選手を出し、各国が競い合った。
日本は1回戦シード。2回戦はウクライナ、3回戦でドイツ、準決勝で韓国を相手に、5-1(6人中5人が勝利)で勝ち上がり、決勝ではブラジルと対戦した。
ブラジルは柔道にブラジリアン柔術も融合させ進化してきた柔道大国だが、柔道母国である日本が何としても初代王座を獲りたいところ。
決勝戦先陣を切った今大会女子57kg級で銀メダルを獲得した芳田司(21=コマツ)は、リオ五輪金メダリストのラファエラ・シルバと対戦。延長戦に入り相手の投げを潰し、寝技に持ち込み抑え込みで一本勝ちを果たし日本に勢いをつける。
男子73kg級では、今大会金メダルの橋本壮一(26=パーク24)が片手の引き手だけでの袖釣り込み腰で技ありを奪い勝利、女子70kg級では今大会金メダルの新井千鶴(23=三井住友海上)と、続く4人目の男子90kg級の長澤憲大(23=パーク24)は共に相手の指導(反則)の差で勝利。ここで日本の優勝が確定したが、初の混合団体戦で完全試合で優勝したいところ。
5人目は今大会78kg級で銀メダルの朝比奈沙羅(20=東海大学)は支え釣り込み足での技ありから抑え込んで一本勝ち。
そして大将戦の90kg超級、今年の全日本王者の王子谷剛志(25=旭化成)はロンドン、リオ五輪銅メダルのラファエル・シルバと対戦した。
シルバ は王子谷に3戦して2勝1敗、リオ銀の原沢久善には3戦全勝している日本人キラー。そのシルバに対し王子谷は本戦は互角に渡り合い延長戦に突入、シルバの疲れが見えた2分34秒、王子谷が大外刈りで技あり。日本が完全試合で優勝を成し遂げ男女混合の初代優勝国となった。
この男女混合団体戦は2020年での東京五輪の正式種目となっており、日本に金メダルが期待されている。8月28日から開催された今大会は個人戦合わせて金メダルが8個、銀メダルが4個銅メダルが1個と計13個のメダル獲得となった。
・個人戦の結果は以下の通り
金メダル=女子48kg 渡名喜風南、男子60kg級 高藤直寿、女子52kg級 志々目愛、男子66kg級 阿部一二三、男子73kg級 橋本壮市、女子70kg級 新井千鶴、男子100kg級 ウルフアロン
銀メダル=女子52kg級 角田夏実、女子57kg級 芳田司、女子78kg級 梅木真美、女子78kg超級 朝比奈沙羅
銅メダル=女子48kg級 近藤亜美
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