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【柔道】王子谷が3度目の栄冠を連覇で達成

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2017/04/29(土)UP

2年連続3度目の優勝を果たした王子谷剛志

講道館/全日本柔道連盟
「平成29年度全日本柔道選手権大会」
2017年4月29日(土・祝)東京・日本武道館

決勝を争った王子谷(右)とウルフ(左)

 この大会は毎年1回、体重無差別で柔道日本一を争うトーナメント。出場枠は昨年の優勝者および準優勝者、オリンピックメダリストを推薦選手とし、全国予選を勝ち上がった選手と共に全44選手で王座を争う。また今大会は、8月28日からハンガリー・ブタペストにて開幕する世界選手権の男子100kg超級代表最終選考を兼ねて行われた。

百瀬(左)の送り襟絞めで原沢(右)はまさかの一本負け。失神してしばらく起き上がることができなかった

 決勝は前年度覇者・王子谷剛志(旭化成)とリオ五輪の銀メダリスト・原沢久喜(日本中央競馬会)の対戦が期待されたが、原沢が3回戦で百瀬優(旭化成)の送り襟絞めの前に敗れる波乱。

 準決勝に勝ち上がったのは前評判通りの実力を発揮した王子谷、七戸龍(九州電力)、ウルフアロン(東海大学)、原沢を破った百瀬を巴投げの有効で下した2012年度全日本王者・加藤博剛(千葉県警)の顔ぶれとなった。


 

ウルフ(左)に圧力をかける王子谷(右)。終盤には両者とも流血に見舞われながら戦いを繰り広げた

▼決勝
○王子谷剛志 
ゴールデンスコア(指導) ※7分20秒
●ウルフ・アロン

 王子谷は組み勝って圧力をかけながら前に出続ける。頭を下げられ苦しいウルフだが内股で王子谷をぐらつかせる場面も。5分間で決着がつかず、ゴールデンスコアに突入。

 王子谷がウルフの隅返しをつぶした際に両者の顔が接触。王子谷は口から、ウルフは下あご付近から出血が見られたため試合中断。応急処置が施される。

 再開後、王子谷が圧力を掛け続けウルフに指導が入り、ここで決着。王子谷が2年連続3度目の優勝を果たした。

 試合後インタビューでは3度目の優勝を連覇で飾ったことに対し、「最高です!」と喜びを爆発させ、「(ウルフは)同じ大学の後輩なので意地でも勝つつもりでした」と勝利を呼び込んだ決意のほどを語った。


 

9度目の出場となる加藤(右)だが、アロン(左)の勢いの前に防戦一方となった

▼準決勝第2試合
○ウルフ・アロン 
反則負け 4分45秒 
●加藤博剛

 序盤に加藤は巴投げで有効を奪うが、徐々に圧力を強めるウルフの前に防戦一方となり、指導の累積で反則負けとなった。


 

腕を極め込みながら七戸(下)を押さえ込みに入る王子谷(上)

▼準決勝第1試合
○王子谷剛志
一本 2分38秒 ※縦四方固め
●七戸 龍

 序盤から七戸が内股や背負いを繰り出し、場内を沸かす。王子谷も足を飛ばしつつ、組手争いで圧力をかけていく。一進一退の攻防から一瞬の隙をついて王子谷が七戸の腕を極め込みながら倒し、そのまま縦四方固めで一本となった。

●次ページ:リオ五輪73kg級覇者・大野将平が無差別の戦いに挑戦

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