6月9日(日)神奈川・横浜文化体育館で開催されるリングスとアウトサイダーの合同大会『RINGS×THE OUTSIDER』で渋谷莉孔(しぶや・りく)と対戦する黒石高大(くろいし・たかひろ)。両者は昨年12月に対戦し、その時はほとんど攻防のない見合いに終始。不完全燃焼のドローに終わっている。あれから半年…。因縁の再戦を前に、黒石は今何を想うのか。(取材日:2013年5月29日)
PROFILE 1986年9月8日生、神奈川県横浜市出身 |
■第1章 渋谷の挑発的なメッセージを受けて黒石は…
――渋谷選手との再戦が決まりましたが、現在はどういう心境ですか。
「前回の試合が終わった瞬間から再戦をしたいと思っていたので楽しみですね。長い時間をかけて準備してきました」
――昨年12月に拳を交わしたときはご自身的にも満足できなかったということでしょうか。
「そうですね。オレは格闘技に対して勘違いしていたのかもしれません。みんなから求められていることを間違えていたというか、見ている人たちは格闘技を見たくないというのをわかっていながらも練習しながらも(格闘家の色に)気触れてしまいましたね」
――試合では見合ってしまう時間が多かったのですが、やはり負けたくない気持ちは大きかったですか。
「もちろん負けたくないからああいう試合になりました。何よりも殺るか殺られるかの試合をしようという気持ちが薄れてましたね。理由は自分でもよくわからないのですが、応援してくれる人が多い中で不甲斐ない試合でした」
――次の試合では、アウトサイダーに最初出ていたときのようなイケイケのファイトは見られますか?
「それをやらなかったらもうダメですよね。オレがいる意味がなくなります」
――応援してくれる方からイケイケのファイトスタイルが最近見なくなったという声を聞くことはないですか。
「よく言われますね。『最近の試合はつまらないね』と。それを言われると何も言えないですよね。そうなんだろうなと思ってしまいます」
――アウトサイダー参戦時よりも強くなっているという実感は?
「物凄くそれは感じています。誰とやっても負ける気はしないですから。もちろん勝てない相手はいますが 、やってみるとこれは絶対に勝てないな、多分追い付けるなということを感じます。人間だからさほど問題はないと、同階級の相手ならそう思えるぐらいになりましたね。昔はそういうのは全くなかったので、だいぶ成長したと思いますよ」
――渋谷選手とは仲のいいイメージがあります。やり辛さはないですか?
「昔よく遊んでいた仲ですね。オレは嫌いではないですね」
――やりにくさは?
「リングに上がれば、それは関係ないですね」
――先日インタビューした渋谷選手からメッセージを預かってまして「黒石君とは普通にやったら天と地ほどの差がある。目をつぶってでも勝てるし、何の準備をしていなくても勝てる」「レベルが違うから覚悟しといた方がいいよ」と言われていました。
「言いますね~。その言葉に返させてもらうと、オレもそっちの試合を見ているけれど、そういうレベルかと。今のそのレベルではオレには勝てない。オレはそれぐらい仕上げてきてるし。いや~オレを目の前にしていないとだいぶ言いますね。記者会見のときはビビッてましたから。向き合ったときなんて……
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