【修斗】佐藤ルミナ引退、宇野がルミナに花を添える熱闘で勝利
サステイン
「2014年第4戦プロフェッショナル修斗公式戦 ~プロフェッショナル修斗 25周年記念大会~」
2014年5月5日(月・祝)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第8試合) プロフェッショナル修斗25周年メモリアルマッチ ライト級5分3R
○宇野 薫(UNO DOJO/修斗環太平洋ライト級10位、第4代世界ウェルター級王者)
判定3-0 ※30-28、29-28、29-28
●土屋大喜(roots/修斗世界ライト級6位、第4代環太平洋ライト級王者)
宇野が「尊敬するルミナさんの最後に少しでも力になりたい」と主催者に出場を直訴し、この日、引退式を行った佐藤ルミナの愛弟子・土屋と対戦。土屋は3月の試合中に肩を脱臼してTKO負けを喫したばかりだが、「肩の状態は良い。二度と無い最高のタイミング」と宇野との対戦を熱望し、実現に至った。
土屋は左肩から左腕にかけてテーピングを施しての登場。セコンドにはルミナが就く。
1R、お互いに前蹴りを出し、土屋は左へ回り込みながらロー。宇野もローを返していく。宇野は左へ回り込もうとする土屋の進行方向に先回りし、ローを蹴る。片足タックルに行った宇野だが、土屋は上から潰す。
2R始まってすぐに宇野がタックルに行くが、土屋が上から潰す。両手首を握った宇野がタイミングよく土屋をひっくり返し、上になると場内からどよめきが起こった。回転してマウントを奪った宇野だが、土屋はすぐに立ち上がる。
宇野の蹴り足をキャッチした土屋が宇野をマットに転がしてバックを奪うが、宇野もすぐに脱出して立ち上がる。左ミドルからタックルに行った宇野がテイクダウンを奪い、土屋が下から腕十字。これを宇野が外したところでラウンド終了。
3R、右フックの相打ちがあり、宇野は土屋のパンチにローを合わせる。右フックとローで攻める宇野。バックキックも見せ、パンチで前へ出る。両者組んでテイクダウンを狙うが、上になったのは宇野。上からパンチを見舞い、バックを奪おうとするが、土屋はそれを許さない。
再び上から抑え込む宇野。残り1分で宇野がバックを奪いに行き、片腕をのど元に食い込ませる。土屋は外して立とうとするが、宇野が再び片腕をのど元に入れてスリーパーを狙う。が、ここで試合終了のゴング。判定3-0で宇野が勝利を収めた。
宇野は土屋のセコンドにいたルミナに走り寄ると握手をかわして号泣。マイクを持つと、「これが宇野薫の修斗です。最後にもう一言、僕の中では佐藤ルミナ選手が一番です」と、2000年12月にルミナと対戦してKO勝利した際にマイクで言った同じ言葉を口にする。さらに宇野は「憧れは一生変わらないです」と、引退したルミナにメッセージを送った。
“修斗のカリスマ”として20年間にわたって修斗を支え続けてきた、佐藤ルミナが引退式を行った。セレモニーには多くの関係者や友人が参加し、タレントの関根勤さんは「佐藤選手には楽しませていただきました。試合の前の日はドキドキして眠れなかった。それがプロですよね」とルミナを称える。
後輩にあたる五味隆典は「先輩お疲れでした。先輩は自分の生意気なことを全部聞いてくれて対戦もしてくれて。修斗の選手が世界で一番でないといけないと言われて、今もUFCで頑張っています。ルミナさんが格闘技もファッションも教えてくれました。ずっと僕の憧れです」とメッセージ。
ともに修斗を支えた桜井“マッハ”速人は「とにかく僕の憧れでした。ずっと背中を追いかけてきました。まだ人生終わりじゃないので、これからなので頑張りましょう」と激励した。
最後にルミナはマイクを持つと、「自分が修斗を始めて22年、プロデビューして20年。ここまでやってこられたのは応援してくれた皆さん、家族、練習仲間、皆さんのおかげだと本当に思っています。
修斗はまだまだこれからも続くものだと思っています。佐藤ルミナは引退しますが、僕の遺伝子を受け継いだ者がこれからの修斗を支えてくれると思います。僕もアマチュアで競技の普及を支えていくつもりなので、今後とも末永く修斗と佐藤ルミナの応援をよろしくお願いします」と挨拶。
そしてルミナは10カウントゴングを聞き、リングに別れを告げた。
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