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 12月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第2体育館で開催される『VTJ(ヴイ・ティー・ジェイ)1st』で、所英男(リバーサルジム武蔵小杉所プラス)とのドリームマッチが決まったルミナ。39歳を目前にしてなおも現役にこだわり続けるのはなぜか? そして選手を長く続けるコツは? 所との対決を前にしてルミナの本音トークが炸裂する!(取材日:2012年12月18日)

PROFILE
佐藤ルミナ(さとう・るみな)
1973年12月29日、神奈川県小田原市出身
身長167cm、体重60kg
プロ修斗/roots所属
※詳細は選手名鑑へ→  

所英男は自分が理想とするスタイルに近い

 ーー所選手との対戦はかなり意外でした。ルミナ選手は最初に聞いた時はどう思われましたか?

「“おっ、そう来たか!”と思いましたね。リアルに戦うイメージはなかったので。戦う場所が違うし、交わることはないと思っていましたから。世間的に認知度のある凄い選手なので、盛り上がるんじゃないかって意味でも“おおーっ!”と思いました」

ーーいつか戦うかもしれない、とも考えていませんでしたか?

「階級が近いので気になってはいましたが、どうせやらないだろう、やることはないだろうと思っていました。単純に、近い階級にいて面白い試合をするいい選手だなって見ていましたね」

ーー選手としてはどんな印象がありますか?

「思い切りがよくて、面白い試合をする選手。打倒極すべて出来るし、本当のプロの選手だと思います。負けることもあるけれど、必ず観客を沸かせるじゃないですか。試合を見ていて楽しいですよね」

ーー特に印象に残っている試合はありますか?

「やはりノゲイラ(アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ=2005年7月6日、HERO’Sで対戦し、所が延長R8秒でKO勝ち)との試合ですね」

ーー修斗側の立場として所選手に“この野郎!”とは思わなかったですか?

「いや、それはないですよ。スゲェ、としか思わなかったです。ただ、その頃は彼のことをあまり知らなかったので、若干まぐれだとも思っていました。でも、その後もビッグネームに勝っていったし、凄いヤツなんだなって印象です」

ーー相手にとって不足なし、ですか?

「不足どころか、逆に俺が相手だなんて失礼だなって」

ーーなぜですか?

「今の俺の実力と、今の彼の実力を冷静に判断したら、どう考えても実力差がありすぎる。彼の方がはるか上にいると俺は思います。よく試合を受けてくれたな、申し訳ないな、という気持ちが正直あります。彼はもっと強い相手とやるべきだと思うので」

ーースタイル的には似ていると思います。

大きく見れば似ていると思いますよ。自分が理想とするスタイルに近いなっていうのはありますよね。打撃でも、組んでも、寝技になって下になっても動きを止めないで回転し続けるという。見てて単純に楽しいから好きですよ。最近は塩漬けにする選手が多すぎて(笑)。いや、それはそれで凄いんですけれど、なんかワクワクしないじゃないですか。あの技術凄いね、強いね、というくらいで。

 もちろんそっちの方が安定感はありますけれどね。俺も所選手も安定感には欠けるけれど、その分、ハラハラ系で何を仕掛けるんだろうっていうのがあるから、そこは共通していると感じます。彼もプロとして“魅せる”部分の意識が強いんじゃないですか」

ーーそれは間違いないでしょうね。2008年の大みそかに行われた、所英男vs中村大介戦のような技の応酬を期待してしまいます。

「彼がまさかの塩漬け戦法に来ない限りは(笑)」

ーーもしかして、多少そこを警戒されていますか?

「そうはならないと思いますけれどね。あと、お互いにケージには慣れていないだろうし、ルールも違うし、ヒジもあるしで、普段の試合とは展開は変わってくるかもしれないですけれど。そこは蓋を開けてみなければ何とも言えないです。リングとケージでは全然違いますからね。練習で違うということは、試合ではもっと違うと思うので、それを2人がどうこなすか。まあ、リングでやる時と変わらないかもしれないですけれども。ヒジが入ることによって動きは多少変わるとは思いますが」

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