1月14日(月・祝)に開催される『Krush Grand Prix 2013』の初代 -67kg級王座決定トーナメント1回戦で、塚越仁志(シルバーウルフ)と対戦する山本優弥(Booch Beat)。2011年9月のK-1MAXから3連敗を喫し、一時は引退も決意したが今大会に復活を懸ける。新生・山本優弥が立ち直れた理由、そして現在の新境地とは?(取材日:2013年1月8日)
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■格闘技から離れてみて、格闘技の良さが分かった
ーー初代 -67kg級王座決定トーナメントにエントリーされ、試合が目前に迫ってきました。今の意気込みからお聞かせください。
「最初にお話をいただいた時は、もう格闘技から離れようと思っていたのでお断りしていたんですが、宮田さん(Krushプロデューサー)が自分を必要としているというようなことを言ってくれたので、喜んで引き受けさせていただきました。今の心境としては、このトーナメントのオファーをいただいて、自分で出場を決めて良かったなと思っています」
ーー引退を考えていたんですね……。やはり前回(2012年7月21日、阿佐美ザウルス戦=山本の判定負け)の負けがショックだったのでしょうか?
「元々、自分は指導者になりたくて格闘技をやっていたら、いつの間にか選手になっていたという流れだったんです。だからずっと“もういいだろう、もういいだろう”って考えていたんですね。そこで格闘家として戦う気持ちが作れなくなったというか。阿佐美戦が終わった後は、“今の自分をお客様に見てもらうのは申し訳ない”と、もう試合は出来ないと思っていました。
今まで一生懸命に自分を作ってしっかり頑張ったつもりですし、自分が好きでやっているはずなのに、お客様に失礼なことをしているという感覚に陥り、もう終わったな、と思っていました」
ーー阿佐美戦の後は練習もしていなかったんですか?
「そうですね。元々キックボクシングで身体を動かすのは好きだったので、その程度はやろうかなって思っていたんですが、チームメイトの寺戸(伸近)君の練習に付き合うくらいでほとんど何もしていませんでした」
ーーそこから自分を奮い立たせてくれたのは何だったのですか?
「格闘技から離れてみて、格闘技の良さが分かったんです。ほかのことを一生懸命にやっている時期もあったんですが、やはり格闘技にしかない魅力的な世界に自分はいさせてもらっていたんだなって気付きました。改めて、今のこの気持ちでもう一度格闘技をやったら違うだろうなって気持ちにさせていただいたんです。格闘技ってこうやったらもっと面白いんだとか、今までは自分を見ながら練習していたけれど、ここへ向かっていくと強くなりたいという気持ちになれるんだとか。
指導者として上手くなりたかった山本優弥と、選手として強くなりたい、試合に勝ちたい山本優弥では全く思考の部分で違うんです。目的が違うので、格闘技から得るものも違うなって感覚になりました」
ーー今はもう迷いはありませんか?
「今はデビュー戦のような気持ちです。みんなこういう気持ちでやっていたんだろうな、と。今度の試合はデビュー戦の気持ちで今までのキャリアを活用するのか、それとも本当にデビュー戦のような形になるのかは自分でも楽しみです」 ・・・
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