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  5月3日(金・祝)東京・有明コロシアムで開催の『GLORY8 TOKYO -65kg Slam』で行われる、-65kg世界トーナメントに日本代表として出場する野杁。『K-1甲子園』で鮮烈なデビューを飾り、“天才”と謳われた野杁がついに世界王座を手にするチャンスを得た。世界に挑む野杁を直撃!(取材日:4月11日)

PROFILE
野杁正明
(のいり・まさあき)
1993年5月11日、愛知県名古屋市出身
小学校2年で空手を始め全日本ジュニア大会などで優勝
2009年12月31日、K-1甲子園を高校1年生で制す
2010年3月14日、NAGOYA KICKでプロデビュー
2011年12月9日、Krush YOUTH GP 2011優勝
2013年3月10日、Road to GLORY JAPANトーナメント優勝
身長177cm、体重65kg
OISHI GYM所属
※詳細は選手名鑑へ→

■第1章 1回戦から誰もが認める強い相手とやって優勝した方が、誰もが認める世界チャンピオンになれる

ーートーナメントの組み合わせ抽選会で、1人目に引かれた名前が自分でなかったことに相当嫌そうな顔をしていましたね。

「ちょっとだけドキドキしましたね(笑)。まだか、みたいな」

ーーもう一人の日本人選手である久保優太選手が、上位ランカーということで最初からトーナメント7番に配置されていました。1回戦で日本人対決の可能性もありましたが、2番目に引かれたのが野杁選手で久保選手とはブロックが上手く分かれましたね。

「前回の日本トーナメントでは日本人3人の潰し合いだったので、世界トーナメントでも日本人同士で潰し合いをするのは嫌ですね。日本人は2人だけなので、当たるなら決勝で当たりたいです。前半ブロックの最後に自分の名前が呼ばれて、ホッとしました」

ーーしかし、1回戦がムエタイの本場タイでも活躍し、日本でも3勝無敗の世界的強豪リーム・ハリソン(イギリス)、準決勝が順当なら優勝候補のグローリー世界ランキング1位モサブ・アムラーニ(モロッコ)と厳しいブロックになりましたね。

「全然知らない選手とやって勝って、決勝戦で強い相手とやって優勝してもどうなのかなと思っていました。こうして1回戦から誰もが認める強い相手とやっていって優勝した方が、誰もが認める世界チャンピオンになれるので望むところです」

ーー出場メンバーが決まった時に、意識した選手はいますか?

「やはりみんなが強いと言っているアムラーニ選手と、イム・チビン選手です。この2人は凄く警戒しました」

ーーアムラーニには以前から注目していたんですか?

「そんなに見てはいないですが、日本トーナメントをやる前から世界トーナメントに出てくる可能性が一番高かったじゃないですか。その頃から意識しました」

ーー1回戦で対戦するハリソンはどうですか?

「実は全然知らないんです。控え室で待っている時に、宮田(充=Krushプロデューサー)さんから『この選手は日本に3回来たことがあるけれど知ってる?』と言われて、初めて知りました」

ーートーナメント全体を見ても、かなり面白い組み合わせになったと思いますが、当事者としてはどう思いますか?

「そうですね。久保選手とイム・チビン選手が1回戦で潰し合いをしてくれるので、僕的にはよかったです(笑)」

ーーそんなにイム・チビンを警戒していたんですか?

「大石会長も言っていたんですが、普通に強いじゃないですか。70kgで試合をしていましたし、パワーもあるので。それと久保選手は多分、準決勝の相手がエズビリ選手になるでしょうね。エズビリ選手は体力があるので、前回「Krush Grand Prix 2013」(1月14日)の決勝戦で2人が対戦した時と同じように、削り合いになるんじゃないですか。どんどん削ってくれ、と思っています(笑)」

ーーそこまでシミュレーションしているんですか?

「はい(笑)」

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