5月3日(金)東京・有明コロシアムで開催された『Road to GLORY JAPAN -85kg』にて、清水は1回戦で総合格闘家の新村、決勝戦でベテランのマグナムを破り、-85kg日本トーナメントを制した。戦いを振り返るとともに、重量級ながらハイキックを使いこなし、14勝のうち13がKO勝ちという清水にそのコツを聞いてみた。(取材日:5月8日)
試合レポート:【グローリー】清水賢吾がトーナメント優勝、Dyki(宮城大樹)が一撃KO勝利
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■第1章 実は減量苦で体調が悪く、今までで一番動きが悪かった
ーー優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます」
ーー前回3月17日のRISEでの試合(ライトヘビー級王座決定戦・上原誠戦)から約1ヵ月半で今回の試合を迎えました。切り替えは上手く出来ましたか?
「上原選手に判定で敗れて、何とか次の機会に挽回したいと思っていた矢先に今回のオファーをいただいたので、このチャンスを絶対に逃すまいと思って気持ちを入れ直しました。幸い6月に開催される極真会館の第30回全日本ウェイト制大会(6月1日・2日/大阪府立体育会館=詳細はこちら)に自分の支部からも多くの選手が出場するので、彼らと一緒に気持ちを高めながら稽古に集中出来たのが良かったと思います」
ーー清水選手の所属する極真会館東京城北支部から全日本ウェイト制大会に出場する選手というと、2010年に現役高校生ながら中量級で優勝した高橋佑汰選手などでしょうか?
「彼は今20歳になって、以前から比較しても格段に強くなっています。一緒に組手をすることもあるのですが、技のキレやスピード、タイミングは彼の先生である渡辺理想選手譲りで、自分が今まで戦ってきた選手の中でも群を抜いていますね。いまや後輩というよりも、稽古の中ではライバル的な存在です。
また、4月27日に行われたユースの国際大会(ワールドユースエリート大会)の軽量級で優勝した清水祐貴は、Krushで活躍している鈴木雄三選手が教えている選手で高校3年生ながら組手が非常に上手くて強いですね。城北支部からは他にもユース世代や10代後半、20代前半の若くて有能な選手がたくさんいるので、先輩として恥ずかしいところを見せられないという思いで常に刺激を受けながら稽古しています。
そういった環境だからこそ、気を抜くことなく質の高い練習が出来ているのだと思います。その意味で、彼らが全日本ウェイト制大会でどんな活躍を見せるのか、凄く楽しみでもありますね」
――では今回の優勝は、後輩たちに良い手本を見せたことになりますね。
「いや、手本というよりも、彼らが今回の自分の試合を見たことによって、刺激を受けて士気を高めてくれたらと思います。全国の極真の支部から参加する選手、ロシアをはじめとする海外の強豪選手、正道会館など他流派選手を相手に、2日間勝ち続けて優勝することはなかなか難しいのですが、それでも最後まで諦めずに戦えば必ず良い結果が出るということを、自分の試合を通じて少しでも感じてもらえればと思います」
ーーなるほど、では今回のトーナメントを1試合ずつ振り返っていただきたいのですが、まず1回戦の新村優貴戦からお願いします。
「今回初めて85kgまで体重を落としたのですが、減量が上手くいかなかったのか、当日は体調が凄く悪くなってしまいました。
特に1回戦は身体が全く動かなくて、今まで自分がやってきた試合の中でも一番動きが悪かったくらいでした。でも、それを抜きにしても新村選手は強かったです。特に右のパンチが強く、効いたと思ったパンチがいくつかありました」
ーーグローリー・ルールでは、清水選手が普段のRISEの試合ではやらない首相撲が3秒間認められていました。やりづらさはありませんでしたか?
「新村選手は総合格闘技の経験も豊富にあるので、組み技が凄く強いだろうなと予想はしていました。実際に戦ってみて、確かに強かったのですが、首相撲で振り回されるようなことはなかったです」
ーー清水選手も練習では首相撲をやるのですか?
「練習はしますが、ムエタイの選手のように長時間やることはないので不安はありました。自分以外の3人は首相撲の経験がある選手だったので、捕まれたら分が悪いだろうなとは思っていましたね。でも、実際はそれほど試合に影響することはなかったです」
ーー首相撲対策を練っていたわけではないのですか?
「捕まれたら ・・・
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