8月11日(日)東京・後楽園ホールで開催される『Krush.30』で、大韓ムエタイ協会フェザー級1位イ・ソルビン(韓国)と初の国際戦を行う武尊。常に壊すか壊されるかの激しいファイトを展開する“生粋のクラッシャー”が語る、Krushとは何か?(取材日:2013年8月6日)
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■第1章 Krushのチャンピオンは最強のクラッシャーでなければいけない
ーー今回、初めて外国人選手と対戦する国際戦になりましたが、どう思われましたか?
「僕は世界に飛躍したいという気持ちが大きいので、外国人選手と戦えると聞いて嬉しかったです」
ーー早く外国人選手と戦いたかったんですね。
「はい、そう思っていました」
ーー今回は韓国人選手が相手になりました。近年、MMA(総合格闘技)でも立ち技でも強い韓国人選手が出てきていますが、どんな印象を持っていますか?
「僕が見ていて一番思うのは、気持ちが強いですね」
ーー対戦相手のイ・ソルビン選手の試合映像はご覧になりましたか?
「少しだけですが見ました。やはり気持ちが強そうだったのと、爆発力がある感じがしました」
ーー21歳の武尊選手よりも若い、17歳の選手ですが侮れない実力ですか?
「瞬発力もある感じでした。蹴りが多いムエタイスタイルなんですが、パンチも出来るようです。僕が見た映像では至近距離でもしっかり打ち合っていました。アグレッシブな選手だな、という印象です」
ーー試合は噛み合いそうですか?
「僕はそういうタイプの方がやりやすいですし、試合が楽しみになりました」
ーー欧米人と比べればアジア人ではそれほど大きくは変わらないと思いますが、外国人選手と日本人選手の大きな違いはフィジカルの強さだと言われます。
「やはり多少の差はあると思いますが、同じ人間なので僕は気にしません」
ーー武尊選手は常に「Krushのチャンピオンは相手をクラッシュするような試合をしなければいけない」と言われていますね。
「僕が抱くKrushのイメージですね。Krushは壊し合いの大会だと思っているので、そこで一番になったからには壊し合いの中でのチャンピオンだということじゃないですか。だったら最強のクラッシャーでなければいけない。これから、もっともっと相手を壊しに行きたいと思っています」
ーーそういう意識はいつ頃から持っていたのですか?
「Krushに出る前からKrushの大会をずっと見ていて、僕はこういう大会が好きでした。みんな倒しに行くアグレッシブな選手ばかりで、壮絶なKOも何度か見たし、僕もこういう戦いがやりたいってずっと思っていたんです」
ーープロはKOしてこそプロ、というような意識ですか?
「それはあります。特にKrushは、ほかの大会とは違う大会にしたいという気持ちが強いです。普通のキックボクシングの大会とは一緒にされないような、夢の舞台にしたいですね。見ている人たちに夢を与えるのも僕の仕事だと思うので」
ーー夢を与える?
「自分もキックボクサーになりたいって思っている人たちも見に来ているでしょうから。僕が昔、K-1の舞台に憧れていたように、Krushをああいう夢のある舞台にしていきたいんです。いや、K-1以上にどんどんしていきたいと僕は思っています。
一般の人たちには逆に、こんな大会には怖くて出られないよ、と思わせるくらいの怖さのある大会にしたいです。日常ではありえないような空間にして行きたいですね」
ーーそういう試合をしていた選手はこれまでいましたか?
「僕はあまり他人のことを意識しないのでパッとは思い浮かびませんが……僕の理想とは違いますが、クラッシャーという意味では“狂拳”竹内(裕二)さんは生粋のクラッシャーだな、というイメージはありますね。あの人は凄いと思います」
ーーこれは意外な名前が出ましたね。
「ああいう選手になりたいという憧れとは違いますよ(笑)。クラッシャーという意味で、Krushを代表する選手だと思っています」 ・・・
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