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 9月15日(日)東京・ディファ有明で開催される『M-FIGHT SUK WEERASAKRECK III』(夜の部)で、ゲーオ・フェアテックス(タイ)との一騎打ちに臨む梅野。vs日本人無敗、しかも圧倒的な勝利を収めてきたゲーオと日本を代表するキックボクサーである梅野の対戦は大きな話題を呼んでいる。しかし、騒ぎ立てる周囲とは裏腹に、梅野は「ラクだと思っている」と言い放った。その根拠とは?(取材日:2013年9月10日)

PROFILE
梅野源治
(うめの・げんじ)
1988年12月13日、東京都出身
身長178cm、体重59kg
PHOENIX所属
※詳細は選手名鑑へ→

第1章 誰もゲーオが強いとは言わない

ーーいよいよゲーオとの決戦の日が近付いてきましたが、どんな心境ですか?

「いつも通りです。特別にゲーオだから、というようなものはないですね」

ーー元々は、体重が違うから意識はしていなかった?

「タイでもスーパーライト級でやっていたし、落とせてもライト級までと聞いていたので、やるとは思っていませんでした」

ーー今回はルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級10位ポートートー・ペッルンルアン(タイ)から、ゲーオに対戦相手が変わりました。それはどう思いましたか?

「最初は体重が合わなかったんですよ。ウィラサクレック会長が交渉してきた時に61kg契約と言われて。自分としては59kgでやりたかったし、ランキング戦をやりたかったので、別のランカーでお願いしますという話をしました。

 でも、タイ人の知り合いがゲーオとの試合を見たいと言うし、ウチのタイ人トレーナーもゲーオとやったら面白いからやれと言うし、タイでも話題になるからと言われて。お客さんの立場からしても知らないランカーよりゲーオの方が有名なので、そっちとやった方がいいかなと思ってOKしました」

ーートレーナーの方々からしても、下手なランカーとやるくらいならゲーオとやった方が経験になるぞ、ということだったのでしょうか?

「うーん、そういうわけではなかったです。単純にゲーオとやった方が面白いからやった方がいい、って感じでしたね。ゲーオも攻撃的だし、俺も攻撃的なので、試合として面白くなるんじゃないか、と。俺の中では現役ランカーの方がゲーオよりも強いと思うので、ランカーとやるよりはラクだと思っています。ただ、ゲーオは外国で戦うことに慣れているので、その要素を含めるとどっちもどっちですかね」

ーーしかし、そのトレーナーが勝率は40~50%と言っているんですよね?

「そこからちょっと前に60%にまで上がったので、まあ、大丈夫だろうと(笑)」

ーー60%で大丈夫なんですか?

「勝てる確立の方が高いと言っているんだな、と解釈しました。ウティデートとやった時は50%と言っていましたから、それよりも高いですよ。当時の実力差で言うと、当時の俺とウティデートのテクニックの差と、今の俺とゲーオのテクニックの差はどっちがあるかと言ったら、やっぱりウティデートの時の方が絶対にあったと思います。俺はウティデート戦よりはラクだと思っているし、ウティデートとやる前の時の方がヤバイなってのがありましたね」

ーー日本でのゲーオの圧倒的な強さを見てもそう思うんですか?

「それは単純に、日本人がテクニックがないだけの話ですよ。ウチのトレーナーに試合の映像を全部見せましたけれど、これは日本人が弱すぎるからあまり参考にならないと言っていました。トレーナーだけでなく、ウチのジムの選手たちも梅ちゃんだったらいけるんじゃないのって本当に言っています。俺はウェルター級の選手がKOされているので、強い相手だなって思うんですけれど、みんなゲーオが強いって言わないんですよ。会長だけは、強いと言っていましたけれどね。

 みんなゲーオとやると怖がってしまうので、ガードして固まってしまうんですよね。そうなるとパンチを見ないで下を向いてガードを固めてしまうので、パンチもヒジも見えないし、蹴りは元々みんな反応できないからカット出来ないのでやられてしまうんですよ。

 あとは、ポイントを取られたらテクニックでいなされてしまうかですよね。ゲーオはいつも3R以降は疲れているので。ゲーオに逃げられてしまったら、みんなテクニック的に勝てないから何も出来ずにポイントアウトされてしまうか、KOされてしまう。でも俺が相手だったら ・・・

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