2月16日(日)東京・新宿FACEで開催される『DEEP JEWELS 3』にて、引退セレモニーを行う長野。2006年12月にプロデビューし、“美しすぎる格闘家”としてこれまでJEWELSと女子総合格闘技を牽引してきたが、昨年末に突如引退を発表。引退を決めた理由、そして格闘家人生を振り返るロングインタビューをお届けしよう。(取材日:2014年1月31日)
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■第1章 引退を決めた理由
ーー改めて引退を決意された理由をお聞かせください。
「元々、11月のトーナメント(DEEP JEWELS第2代ライト級王座決定GP)が始まる前に、30歳という節目の年でもあったのでこれがラストチャンスかな、とは思っていたんです。でも9月の1回戦で負けてしまい、このまま続けるか続けないかを悩んでいたんですが、練習に身が入らず“どうしよう”とずっと考えていました。
佐伯代表とも何度も相談し、一度は2月大会で復帰しようと思ったんですが、やはり練習に身が入らなくて……また相談して、引退する意向を伝えました。それが年末にあった記者会見の少し前です。
私が格闘技をやる上での目標はベルトが大きかったので、今回のチャンスを逃して、もしまたチャンスがあるとしても何年後になるか分からない。それを考えたら、選手をここで辞めて、また次の人生のことを考えた方がいいんじゃないかと結論を出しました」
ーー練習に身が入らなかった?
「今までは、負けても1週間くらい休んだら練習を再開していたんですが、今回は“もう辞めよう”という気持ちが強かった分、ジムへは行くんですが以前のような練習は出来ませんでした」
ーートーナメント前から、これで負けたら引退と考えていたんですか?
「はい、考えていました」
ーーそれほど9月の試合に懸けていたんですね。
「そうなんです。ところが、あっさり負けてしまって。もうこれで終わりにしよう、と思いました」
ーーやはり女性にとって30歳というのは大きな節目だったのでしょうか?
「女子の選手でも30代、40代になってもやっている人がいますから何とも言えませんが、私には大きかったです。年齢的にはまだまだやっている人がいるから関係ないとは考えていたんですけれど、35~40歳までやろうとは思っていませんでした」
ーー引退を正式発表した後はどういうお気持ちでしたか?
「こんなに気持ちがスッとするのか、と思いました(笑)」
ーースッとしたんですか。
「もちろん寂しい気持ちもありますよ。今はまだ感じていませんが、試合会場へ行って花道を通ってリングに上がり、これがスポットライトを浴びるのも最後なんだなって思った時に、凄い感情が湧きそうです。まだ体験していないので分かりませんが、きっとそうなんだろうなって思いますね」
ーーやっぱり引退するのを辞めようかな、と思ったりして。
「思うかもしれませんね(笑)。他の試合を見て影響を受けたり、練習して技が上手く出来たりするとまた出たいなって思う時があるかもしれません」
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