■現MA日本ライト級王者・高橋幸光とは高校の同級生

――以前と変わらず、ボクシングの特訓にも力を入れてるんですか？

「そうですね。スパーをめちゃやりこんでいて、自分の距離をいかに保つかの練習をしています。それさえ掴めれば負けないですね。打撃戦ならリーチ的に相手が入ってきて、僕は距離を取る戦いになると思います」

――ワールドスラム・バンタム級トーナメント戦ではバックスピンキックで見事なKO勝ちでしたが、ボクシングに力を入れているんですね。

「ただ単に僕はパンチが得意なんです。総合を始めた時にキックよりもパンチが重要だなと思いボクシングを重視しています。練習ではパンチを練習しているのに試合では全然成果が出ません。怖いというのもあってなかなか踏み込めなくて、距離のある蹴りが多く出てしまいます。あのバックスピンキックも全く練習していなかったものでした。

　いつも課題なのですが、試合では練習してきたことの10％が出るか出ないかぐらいのところです。なんでこんなに練習しているのに出ないんだろうと思っていて、もう永遠の課題で試合に臨んでいます。今回、ちゃんと僕が練習しているMMAボクシングを見せられたらいいなと思っています」

――ご自身が見せたいMMAボクシングを体現している選手はいますか？

「UFC世界バンタム級王者ドミニク・クルーズ、TJ・ディラショーみたいなステップを踏んでパンチを打つスタイルもいいのですが、僕が目指しているのはもっと綺麗なボクシング。昨年12月にジョゼ・アルドを1R13秒でKOしてUFCフェザー級正規王者に輝いたコナー・マクレガーのようなああいう綺麗なボクシングをしたいと思っています」

――以前からフィジカルトレーニングも強化しているということですが、成果はどうですか？

「スタミナがついて足腰が凄くパワーアップしました。色んな人からいわれますし、自分でも実感しています。組んでも倒されないですし、相手はあんなマッチョですが絶対に組めば僕の方が強いです」

――話は変わりますが、現MA日本ライト級王者・高橋幸光選手と交流があるんですよね？

「高校の同級生です。お互いに頑張ろうぜとエール交換しています」

――高校卒業後、ジャンルは違いますがお互いにプロ格闘家として活躍しているのは知っていたんですか？

「知っていました。あっちは高校を卒業してすぐにプロになって、僕はまだ大学生でした。高橋は色んな団体で活躍していて凄いですよね。僕も負けてられないです。おめでとうとは思いますが、悔しさもあっていいライバルだと思います」

――　一緒に練習したことは？

「1回あります。あいつがプロになって、僕はまだデビューしていない時でしたね。それからは会って話すぐらいですね」

――2月13日にはシュートボクシングで試合が決まっている高橋選手にメッセージはありますか？

「さっきも連絡していたのですが（笑）、お互いに勝って気持ちよく飲み行こうぜ、ということで」

――最後に、今年初戦ですが、2016年の目標はありますか。

「とりあえずアメリカ進出です。団体関係なく、どんな形でもいいのであっちでやっていきたいですね」

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