那須川天心、最強の敵破り「毎試合、自分が負けるんじゃないかと言われるような相手とやりたい」=2月度ベストファイターインタビュー(動画あり)
毎月イーファイトが取材した大会の中から決める格闘技月間ベストファイター賞。2018年2月のベストファイターは、2月12日(日)東京・大田区総合体育館にて開催された『KNOCK OUT FIRST IMPACT』で、プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者スアキム・シットソートーテーウに勝利した那須川天心に決定!(2018年3月14日UP)
PROFILE
那須川天心(なすかわ・てんしん) |
選考理由
1、「ムエタイのトップ選手に完全勝利」
2、「緊張感のある試合で観客を魅了」
3、「無敗記録を29に伸ばした」
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された那須川選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムベストファイター記念インタビュー
「毎試合、自分が負けるんじゃないかと言われるような相手とやりたいです」
■自分のスタイルで戦うことが勝利につながると考えた
今や時代の寵児となった“神童”那須川天心。RISE、KNOCK OUT、RIZINと3団体を股にかけて活躍し、2014年7月のプロデビュー以来29戦全勝(キック、MMA、キック+MMAのMIXルール)と無敗を守っている。
その那須川の前に2月の『KNOCK OUT』で立ちはだかったのが、立ち技最強格闘技と呼ばれるムエタイから送り込まれた刺客スアキム・シットソートーテーウだ。本来は55kgの選手だが、強すぎて相手がいないため57kg以上で試合をしており、1月の試合では現ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者ナワポンをヒジ打ちで大流血に追い込み、最後はパンチでKO。那須川にとって“これまでのキャリア史上最強の敵”として、大きな話題を呼んだ。
那須川自身も「主催者や周りの人たちもそうなんですが“そろそろ負けてもいいんじゃない?”と思っているので、そういう相手を用意したんじゃないかな。そういう意図を感じますね」と、試合前に危機感を抱いていたほどだ。
かつてない緊張感の中、試合は行われた。前へ出て右ミドル、パンチ、ヒジ打ちを繰り出してくるスアキムに対し、那須川はカウンターを駆使する。フットワークを使い、打ってはその場からすぐに離れ、スアキムを翻弄した。持ち前のスピードを生かした攻撃で、スアキムが一発パンチを出すと倍以上の攻撃を返す。4Rと5Rにスアキムのパンチをもらう場面もあったが、最後まで那須川のペースで試合は進み、判定で那須川が勝利。KO決着ではなかったが、見応えのあるフルラウンドの攻防に観客も大きな拍手を送った。
ダントツの高評価で2月度のベストファイターに選ばれた那須川は、「スアキムは強かったですね。今までやった相手の中でもズバ抜けて強かったです。圧力もあってオーラもありましたし、本気で戦いに来ているタイ人だなと思いました」と試合を振り返る。
「ヒジ打ちにはビビりすぎていた、というのはあります。本当に怖かったので」と、ムエタイ最強の武器であるヒジ凶弾には特に注意していたとの本音を明かす。
自己分析による勝因は、「まず自分の距離で戦えたこと。相手の距離にさせないという戦い方をずっと練習でやっていました。それが上手く出来たかなと思います。それと相手をビックリさせることが出来たこと。相手が今までもらったことがない攻撃や今まで見たことのない動きですね。ムエタイに対してムエタイで戦うのは僕はよくないと思っていました。向こうはずっとそれをやっているから同じことをやっても勝てないので、ムエタイにはないトリッキーな動きとか自分のスタイルで戦うことが勝利につながると考えたんです」という2つをあげた。
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