【月間ベストファイター・4月】冷静なプラン変更で逆転劇へ!MMA海外デビュー戦を勝利で飾った渡辺華奈
■自分の中ではやっとつかんだ世界へのチャンス。後悔は絶対にしたくない
「勝つことができてホッとしているけれど、1年間練習してきたことをうまく出せなかったことは悔しい」
試合直後から反省を口にしていたが、トップ戦線でしのぎを削る外国人ファイターとの戦いでは、“次”につながる多くの気づきを得たとも語る。
「まず、何といっても1ラウンド目で思い切り(パンチを)振りながら攻めてくる勢いのパワー、前半の爆発力は日本人にはあまりないですよね。そのぶん、スタミナでは日本人が勝りますが、あのスタートダッシュには気を付けないと押されてしまう。
あとは、やっぱりヒジですね。海外の選手はボクシングと同じレベルでヒジができる人がたくさんいるので、そこにも対応していかないと勝ち上がっていけないと思います」
今回、4位のララを下したことで、ランキングではいきなり3位につけた。上を見上げれば、待ち構えるのはUFC女子フライ級でタイトルマッチも経験した、同級2位のリズ・カムーシュ(米国)、昨年12月にヴェラスケスに敗れるまで4度にわたりBellatorフライ級王座を防衛してきた、同級1位のマクファーレン(米国)、そして、現王者のヴェラスケス(ブラジル)のみ。次戦への期待は高まるばかりだ。
順調すぎる世界ロードには「柔道エリートの面目躍如」との声も多いが、渡辺は「順調でもなく、柔道エリートでもないんです」と自身が歩んできた道を振り返る。
「総合格闘技ではここまで無敗でこられて、『無敗ということに、こだわりがあるのか』とよく聞かれるんですが、柔道では本当に負けまくってきましたし、挫折もいっぱいしているし、全然エリートなんかじゃないんです。
柔道ではオリンピックを目指してずっとやっていて、その夢はかなわなかったけど、競技を変えて世界を目指せるようになって、今がある。総合になってからは短くても、私の中では、やっとつかんだチャンスであり、やっと世界に向かって挑戦できるという感覚なので、絶対に後悔はしたくないんです」
今年8月で33歳。アスリートとして世界を目指せるラストチャンスとの覚悟もある。だから1日、1日が真剣勝負。誰かが止めなければ壊れるまで自分を磨こうとしてしまうのは、練習好きの性分はもちろん、そんな覚悟の表れでもあるのだ。
受賞のコメント
今回ベストファイターに選んでいただいて、すごく光栄です。選んでいただいたことに見合うような、選んでよかったと思っていただけるような選手になれるように、さらに精進していきたいと思います。
サプリメントについて
愛用しているのはHALEOとBULKSPORTSのサプリメントです。練習前は発汗作用のある『IGNITE』や、『CREAVOL』というクレアチンのサプリなど、また練習中はBCAAが摂れる『C3X』や、『BLUE DRAGON』などのプロテインを摂っていますし、ビタミン系ではマルチビタミンの『VIVO』や、免疫力を上げるための『グルタミン』も欠かせません。とくに減量期は栄養補助でビタミンやミネラル系をよく摂りますね。
(取材・執筆=藤村幸代/編集=イーファイト)
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