【ベラトール】全勝ベラスケスが王者マクファーレンを圧倒し新女王に、渡辺華奈との“柔道家対決”に期待
Bellator MMA
『BELLATOR 254』
2020年12月11日(金・日本時間)
米コネチカット州アンカスビル・モヒガンサンアリーナ
▼メインイベント フライ級 女子世界フライ級タイトル戦 5分5R
●イリマレイ・マクファーレン(米国/王者)
判定0-3 ※46-49, 47-48×2
○ジュリアーナ・ベラスケス(ブラジル/挑戦者)
イリマレイ・マクファーレン(30=米国)は2017年11月のBellator MMA世界女子フライ級王座決定戦で、エミリー・ダコーティから一本勝ちを収め、初代女王に。
そこから1年に2回のペースで防衛戦を行い、4度の防衛に成功。戦績は11戦全勝で未だ無敗。今回は5度目の防衛戦となる。
対するジュリアーナ・ベラスケス(34=ブラジル)は10戦無敗の強豪。柔道の国際大会に出場経験があり、昨年7月にクリスティーナ・ウィリアムス(米国)に2R TKO勝利を決め、同12月にブルーナ・エレン(ブラジル)に判定勝ちを収めている。
1R、マクファーレンは右構え、対するベラスケスは左構え。タイトル戦5Rの長丁場の序盤だからか、様子見の両者。
2R、ベラスケスが距離を詰めカウンターの右フックがヒット。そしてマクファーレンをケージに押し込み攻防の中で柔道ベースのベラスケスが体を預けながらテイクダウン。
動きの積極性はマクファーレンの様に見えるが、ベラスケスがサイズ、リーチ、パワーで跳ねのける印象。
3Rも強いプレッシャーのベラスケスがセンターをとる。組み合う中、マクファーレンがケージに顔面を打ち付け、右目まぶた付近をカットし流血。ベラスケスがマクファーレンの流血する右目付近に左ストレートをヒットさせる。
ベラスケスは強いプレッシャーをかけ続け、心とスタミナが削られる様子のマクファーレン。終盤、ベラスケスがカウンターで飛びヒザをマクファーレンの顔面にヒット。このラウンドはベラスケスが取った印象。
4R、ベラスケス優位の状況の中、このラウンドは落とせないマクファーレンが積極的に攻めようとする。しかし、手数が単発に終わったり、パンチの伸びがないなど、ベラスケスの圧力に思う様な攻撃ができない様子。
先ほどのヒザのダメージがあってか、ジャブを被弾したマクファーレンの鼻血が口元を覆うほどに。残り2分、マクファーレンがワンツーから小外掛けでテイクダウン。ベラスケスをケージに押し付けながら、左パンチを何発もベラスケスの顔面に叩きつけるマクファーレン。このラウンドはマクファーレンが取ったか。
5R、ベラスケスをケージに押し込むマクファーレン。腰の強いベラスケスにマクファーレンは引き込みからのグラウンド展開へ。トップを取ったベラスケスはグラウンドでも強い圧力。大きな動きはない中、残り1分半にベラスケスが立ち上がり、スタンドの展開へ。
マクファーレンは組付き、柔道の内股の様な投げを試みるが、ベラスケスに潰される。試合終了のブザーが鳴る直前、ベラスケスが柔道ならば一本を与える様な払腰を決め、タイムアップ。
文句なしの判定勝利で、ベラスケスがMMA全勝記録を「11」に伸ばし、新王者に輝いた。
この階級は、昨日RIZINでも活躍する渡辺華奈がベラトールと契約した階級だ。絶対王者が破れ柔道で活躍したベラスケスが新王者に。渡辺もMMA9勝(3KO/3S)1分 無敗の選手で柔道時代にはオリンピック選考会に3度出場するなど活躍。今後のベラトールでベラスケスとの柔道対決にも注目される。
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