【月間ベストファイター・11月】那須川龍心の”一撃”KO戴冠の影に、兄・天心から直伝の”呼吸法”あり
毎月イーファイトのサイト名にちなんでより良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2024年11月のベストファイターは、11月23日(土)東京・後楽園ホールにて開催された『RISE 183』の[フライ級(-51.5kg)タイトルマッチ]で、強打の王者・数島大陸に1R左フック一撃で勝利、衝撃戴冠した18歳の那須川龍心(TEAM TEPPEN)に決定した。(2024年12月20日UP)
PROFILE 【獲得タイトル】 【戦績】 5歳から極真空手、小学3年からは兄と共にキックボクシングを学び、数々のアマチュア大会で優勝を飾った。 11月には数島の王座に挑むと、数島有利ともされている中、1R衝撃の左フック一撃でKO勝利。見事18歳にしてプロ初王座を手にした。 |
選考理由
1.得意の左フックで、秒殺KO勝利
2.プロ初タイトルを獲得
3.KO勝利が期待される中、タイトルマッチという大舞台でKO遂行
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された那須川龍心選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムべストファイター記念インタビュー
満員の後楽園ホールが、大きくどよめき、揺れた。龍心の左一撃で、王者が倒れると、その後すぐにゴングが鳴った。比較的KO勝利が少ないと言われるフライ級、テクニックも備える若き2人の対決の中、132秒での決着はほぼ予想されていなかっただろう。
入場では、龍心の後ろからは兄・天心の姿が。控室では天心が「自分のペースでいけば崩れない」と最後のアドバイスを送った。
■「その日の試合は、とても不思議な感じがした」
龍心は前日「1Rの最初から行く」と激闘を示唆し、王者・数島も「僕も同じ、1Rから瞬き厳禁」と応じており、そのままバチバチのボルテージでゴングが鳴った。
龍心は試合を振り返り「その日の試合は、とても不思議な感じがした。集中しているような、していないような。でも視野は広くて、こんな感覚は初めて」と特別な境地の中にいたと言う。
開始時点では「1RでKOするつもりはなく、意識もしていなかった」とも。
龍心の戦績は11勝(4KO)2敗。神童ならぬ”心童”と呼ばれる、ホープのKOの”少なさ”について、ネット上では、期待と中傷も入り混じっている。
龍心は『「倒せない倒せない」と言われていたから、これ倒したらヤバいだろうなと。5Rあるんで、5Rどこかの流れで倒すかな」と長丁場のどこかで”見返す”としていた。
試合は龍心が、右ロー、ミドルから、サウスポーの数島に強烈な左ジャブ!積極的に攻める。
数島とのファーストインパクトでは「全体的なバランスが良い、フィジカルが強い」と感じた。
王者得意の左ストレートは「重かった。しっかりガードしたけど、これは貰ったらダメなやつ」と、相手の高KO率の理由を感じる。
▶次ページ:「サウスポー相手は得意」その理由、兄・天心から教わった呼吸法とは?
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