2014年6月度MVP 山崎秀晃
毎月イーファイトが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2014年6月のMVPは、6月12日(木)東京・後楽園ホールにて開催された『Krush.42』でモハメド・ブールフにTKO勝ち、Krush-63kg級王座2度目の防衛に成功した山崎秀晃に決定!(2014年7月4日UP)
PROFILE
山崎秀晃(やまざき・ひであき) |
選考理由
1、「Krush-63kg級王座2度目の防衛(2度ともKO)に成功」
2、「6連勝で4連続KO勝ち」
3、「Krushを代表する王者として世界的活躍に期待」
選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とイーファイトの全スタッフ
受賞された山崎選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムMVP記念インタビュー
「やるからには世界中のチャンピオンとやる」
■みんなが僕にKOを期待しているからKOしないといけない
山崎の“GOLDEN FIST”(黄金の拳)がまたも炸裂した。
Krush -63kg級王座2度目の防衛戦、王者・山崎が挑戦者に迎えたのはISKA世界ライト級王者モハメド・ブールフ(モロッコ)。幼少の頃から極真空手を始め、18歳以下のクラスで2004~2009年ベルギー大会5連覇、ヨーロッパ大会では-60kg級で優勝の実績を持つ。一本勝ち(KO)を連発したことから“キラー”のニックネームが付いたという。
強気に前へ前へと出てくるブールフに、山崎は1Rにバックブローでダウンを奪うと、2Rにはブールフのガードの隙間を縫うような右ストレートでダウンを追加。3Rにも左フックでダウンを奪ったところで相手側のセコンドからタオルが投入され、山崎がTKO勝ちで王座防衛に成功した。
山崎はこれで王座獲得以来6連勝、4連続KO勝ちとKrush王者の名に恥じない活躍を見せている。
「メインイベントであり、みんなが僕にKO勝ちを期待しているKOしないといけない状況で、最後はKOで締められて最終的にはよかったです。もっとスカッと一撃で倒して、お客さんがドッと沸くような試合がしたかったんですが、KO出来たことで納得はしています」
■KOが増えた理由とパンチ力を上げる工夫
王座を獲得する前は18戦して7KO勝ち。2連続KOが2回とKOが少ないわけではなかったが、王座獲得後はKOが格段に増えている。それはなぜか。
「明確な理由はありませんが、チャンピオンとしてどういう試合をすることでお客さんが沸くかは無意識に戦い方に出ていると思います。みんなが僕にKOを期待してくれているから、“よっしゃ、任せておけ!”という気持ちになっているのは間違いないです。
技術的には、以前は右ストレートが強いからそれに自信を持っていけと前田(憲作=元チームドラゴン代表)先生に言われていて、絶対的な攻撃力を重視していました。でも、ただ右ストレートを思い切り出しても当たらない。他のパンチも大振りになっていました。
そこで前田先生から、攻撃を散らしたりフェイントを使ったり、右ストレートや強い攻撃を当てるためにいろいろ考えろと最近言われるようになって、強いパンチを当てるためにはどういうことをしていかなければならないかを考えて練習するようになりました。それだけがKOが増えた全ての理由ではないですが、なぜかと聞かれればそのことが頭に浮かびます」
また、パンチ力を上げる工夫も普段の練習の中に取り入れている。
「パンチのミット打ちをする時、ミットの持ち手にただ持ってもらってそこを叩くだけではパンチ力は上がりません。持ち手にも僕と同じくらいの勢いで、パンチを受ける時にミットで拳を叩いてもらうんです。それに押し負けないようにすることでリスト(手首)を鍛えています。また、拳がミットに当たった瞬間にもう一歩押し込む、拳をめり込ますことも意識してやっています」
次回の試合は未定だが、もっと強い外国人との対戦を希望している山崎。
「11月3日に開催される『K-1 WORLD LEAGUE』への出場を狙っています。Krushのチャンピオンベルトの価値を高められる対戦相手を用意してもらえたらありがたい。やるからには世界中のチャンピオンとやっていく、“世界チャンピオン狩りツアー”なんか面白いですね」
新技の開発に余念がなく、4連続KO、2度目の防衛にも満足していない。Krushでは頂点に立ったが、山崎はもっともっと上の高みを見ている。
「まだまだここで満足していられません。満足してしまったら停滞でしかない。常に向上、向上でもっともっと上がっていかないとダメだと思っています。皆さんにも山崎はもっと強くなると思ってもらえているでしょうから、山崎秀晃らしい試合をしてその期待に応えるだけです」
2013年3月に王座を奪取した際、「Krushを象徴する選手になりたいので、このベルトを守ってどんどん強敵を倒していきます」と宣言した山崎は、いまやKrushを代表するメインイベンターとなった。次は、Krushと山崎秀晃の名を世界に轟かせていくだろう。
関連リンク
・ゴールドジム Web site
・試合レポート「“黄金の拳”山崎が4連続KO勝ちで防衛」
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