2015年11月度MVPスペシャルインタビュー 徳留一樹
毎月イーファイトが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2015年11月のMVPは、11月1日(日)東京・ディファ有明で開催された「PANCRASE 271」で北岡悟をKOで破り、第6代パンクラス・ライト級王者に輝いた徳留一樹に決定!(2015年12月10日UP)
PROFILE
徳留一樹(とくどめ・かずき) |
選考理由
1、「パンクラス王者に輝く」
2、「北岡悟から4RKO勝ち」
3、「UFC再出撃を希望し、今後の活躍が期待される」
選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とイーファイトの全スタッフ
受賞された徳留選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムMVP記念インタビュー
UFCでもう一回勝負したい。まだまだ強くなると確信している
■勝負のポイントは北岡の「得意な形にさせなかったこと」
日本ライト級頂上決戦として注目されたパンクラス・ライト級1位の北岡悟vsパンクラス同級2位・徳留一樹による第6代パンクラス・ライト級王者決定戦。
北岡はタックル&テイクダウンを繰り返して相手に何もさせない戦法の“無限ループ”で、吉田善行、アキラ、岡野裕城といったDEEPとパンクラスの国内トップクラスの実力者を撃破し、2014年4月29日から5連勝。7月にはDEEPライト級王座3度目の防衛にも成功し、“絶対王者”として君臨している。
対する徳留はUFCで4戦を経験しているが1勝3敗と成績はふるわず。リリース(契約解除)後は古巣のパンクラスに復帰して2連勝と勢いに乗っているが、これまでの実績などを比較しても下馬評では北岡有利の声が大きかった。
しかし、いざ試合が始まると身長168cmの北岡に対し、180cmの徳留は低く構えながら長いリーチを活かして距離を取り、左ストレートで北岡の顔面を打ち抜いてダウンを奪う。徳留がパウンドで追撃すると、北岡は左目尻から出血。それでも下から両脇を差して組み付き、回復をはかった。2Rには、パンチを交ぜながらタックルを仕掛けた北岡がテイクダウンに成功。立ち上がった徳留だったが、終了間際にも北岡にテイクダウンされてしまい、このラウンドはジャッジ2名が北岡を支持している。
「焦りはなかったですね。1Rは自分が取って、2Rにテイクダウンされましたが、試合は5R制なので特にいいかなと。落ち着いて対処できましたし、倒されても無理に立ち上がるよりも、隙があれば立ち上がろうかなという感じでした」
3Rにも徳留の左ストレートが何度も北岡の顔面を捕らえ、北岡がタックルにいくと、これを耐える徳留がスリーパーを仕掛けにいく場面も。4Rには、左ストレートでダメージの見える北岡をケージ際に追い込んだ徳留がまたも左ストレートを打ち抜き、北岡はダウン。徳留が鉄槌の連打で追撃したところでレフェリーが即座にストップした。
勝負のポイントとなったのは、北岡の「得意な形にさせなかったこと」だという徳留。北岡は足関節技、フロントチョークの2つを武器としており、「その2つの技の形に入られないのが一番いいこと。あの形に入ったら誰でも極められてしまうので、その技に入られないような練習をずっとしてきました」と説明する。
そして勝負の決め手となった左ストレートについては、魔裟斗が所属していたことで知られるシルバーウルフでの出稽古での成果もある。「左ストレートが当たれば倒れるという自信はありました。3R目に、セコンドに付いてくれたシルバーウルフの大宮司進トレーナーから『距離を取り直せ』と言われました。それで1R目の距離に戻したらパンチが結構当たるようになりました。左ストレートは練習してきたことを出しただけです。自分は右ジャブと左ストレートのワンツーを主体にしていて、初回から右ジャブが当たっていたのでその距離だと左ストレートも入るなと思っていました」
北岡からKO勝ちしたことで、日本ライト級最強の座に就いた徳留。「まだそういう感覚はありません。まだまだ自分には直さないといけないことが北岡戦で見つかりました。(今年5月の)J.J.アンブローズ戦で、打撃で迫られたときに真っ直ぐ下がる癖があったんです。UFCのときもそれが出て、北岡戦の2R目もテイクダウンを取られたのは真っ直ぐ下がったから。上に行くんだったら、そこを直さないといけないと思います。練習してきたことでまだ出せてない部分がありますし、まだまだ強くならないといけない」
■「リリースされたUFCに借りを返しに行きたい」
劇的なKOで勝利した徳留は試合後のマイクアピールでは「リリースされたUFCに借りを返しに行きたい」とUFCへの再挑戦を口にした。
「大みそかのRIZINですか? そこで強い相手を呼んでもらえるなら出てみたいと思いますが、どこを目指すかといえばUFCの頂点。UFCではやられっぱなしでリリースされたので、もう一回勝負したいと思っています。まだまだ強くなると確信しています」
激闘だったにも関わらず、負傷箇所も特になかったことで試合の一週間後には練習を再開したという。「UFCからいつオファーが来てもいいようにではなく、練習が好きだから再開しました。練習がしたくてたまらなかったんです」
世界最高の舞台で輝くべく、徳留の新章がこれからスタートする。
編集部おススメ
試合結果 徳留が北岡からKO勝利で新王者に輝く、UFC再出撃をアピール
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