【UFC】元王者ミーシャ・テイト、師弟対決に敗れ引退表明
11月12日(土・現地時間)アメリカ・ニューヨークで開催された『UFC 205』で、元UFC女子バンタム級王者ミーシャ・テイト(アメリカ)が引退を表明した。
この日、女子バンタム級ワンマッチで同級8位ラケル・ペニントン(アメリカ)に判定負けを喫したミーシャ。2013年に放送されたUFCの選手育成番組『ジ・アルティメット・ファイター』(通称TUF)では、ミーシャはコーチとしてペニントンを指導しており、この試合はいわば師弟対決でもあった。
そんなかつての教え子に敗れたミーシャ。試合後にマイクを向けられると、「ラケルにおめでとうと言いたい。彼女は私の誇りよ。私のチームメイトであった彼女が、こんなによくやってくれるようになって嬉しく思う」と、教え子の成長を喜び、勝利を称えた。
そして、「みんな、私は引退を発表するわ」と突然引退を表明。「この競技を10年以上やってきたし、永遠に愛していくわ。でも…」と、ミーシャは首を横に振りながらペニントンを指差す。そして、「もう私の時代ではないわ。未来に託す時が来たのよ」と、後進に託したいとした。
引退について、試合前から決めていたことなのか、それともこの敗戦の結果を受けての決断なのか、と司会者に尋ねられると、「この結果で決めたことよ。この日のために長い時間を掛けて準備してきたけれど、自分の力を出すことが出来なかった。この競技をまだ愛しているし、みんなにも感謝している。でも、私はこれでお終いにしたい」と答えた。
ミーシャはアメリカ女子MMA(総合格闘技)のパイオニア的存在として活躍。レスリングから2007年にプロMMAへ転向し、2011年7月にStrikeforce女子バンタム級王座に就いたが、初防衛戦でロンダ・ラウジーに敗れた。
その後、2013年4月からUFCに参戦。同年12月にラウジーが持つUFC女子バンタム級王座に挑むもリベンジならず。しかし、そのラウジーをKOして王座に就いたホリー・ホルムを今年3月、チョークスリーパーで破り悲願のUFC女王の座に輝いた。
だが、喜びもつかの間。7月に開催された『UFC 200』で初防衛戦を迎えたが、アマンダ・ヌネスに一本負けを喫して王座陥落。今大会が再起戦であった。
ミーシャの突然の引退発表に会場の観客から落胆の声が上がると、「みんなのことを愛しているわ。今日ここに足を運んでくれたことに感謝している」と応えた。
PHOTOS=Zuffa, LLC (c) /GettyImages (c)
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