【ベラトール】頭蓋骨骨折のエヴァンゲリスタ・サイボーグが引退表明
パンクラス、PRIDE、戦極といった日本のMMA(総合格闘技)のリングでも活躍した39歳のエヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル)が、1月9日(月・現地時間)に引退を表明したことを複数の米メディアが報じた。
サイボーグは昨年7月の『Bellator 158』で行われたマイケル・ペイジとの試合で、飛びヒザ蹴りを頭部に被弾し、頭蓋骨(眉間の辺り)を陥没骨折(試合はこの一撃でKO負け)。サイボーグの元妻で現在UFCに在籍する“世界最恐女子”ことクリスチャン・サイボーグが、自身のインスタグラムを通じて手術のための資金提供を呼び掛けるほどの重傷を負った。
その後、7時間を要する手術が無事に成功し、順調に回復。あと数回はケージ(金網状のリング)に上がりたいと、復帰に向けて意欲を示していることも伝えられていた。
しかし今回、現役引退を選択したサイボーグ。「体調はすごく良くて手術後の違和感も無いが、また戦おうとは思わない。残りの人生に大きな影響を与えてしまうような後遺症を負うリスクはこれ以上冒すことは良くないし、家族のことを無視することはできない」とコメント。決断に至った背景に家族の存在があったことを覗わせた。
一方では、「自分の計画では今年のうちに復帰戦をやって、あと10回くらいはMMAの試合に出場したいと思っていたが、何でも思い通りにはいかないものだ」とも話しており、やはり復帰したいという気持ちもあったようだ。
1996年9月にプロデビューし、32勝18敗の戦績を残したと話しているサイボーグ。地元ブラジルの大会を中心に活躍後、2003年5月にパンクラス初参戦。初回KO勝ちでそのデビュー戦を飾り、続く2004年11月の近藤有己戦で判定負けを喫した。
2006年2月にはイギリスのMMA団体Cage Rageのライトヘビー級タイトルマッチに臨むも、メルヴィン・マヌーフにKO負け。同年7月のPRIDEデビュー戦では中村和裕に一本負けを喫したが、続く同年9月の2戦目で西島洋介に一本勝ち。2008年3月の戦極旗揚げ大会にも出場し、2000年シドニー五輪柔道の金メダリスト・瀧本誠から一本勝ちを収めている。
その後、アメリカに渡ると、Strikeforceを経て、昨年4月からBellatorに参戦。3戦1勝2敗の戦績を残していた。
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