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【Krush】王者ピケオー、廣野の「心を折る」発言に余裕の笑み

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2017/01/14(土)UP

Krush -70kgタイトルマッチで対戦する王者ジョーダン・ピケオー(左)と挑戦者・廣野祐(右)

 1月15日(日)東京・後楽園ホールにて開催される『Krush.72』の前日計量が、14日(土)13:00より都内で行われた。

 ダブルメインイベント第1試合のKrush -70kgタイトルマッチで、2度目の王座防衛を目指すジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike’s Gym)は、リミット600gアンダーの69.4kgで計量クリアー。一方、挑戦者のBigbangスーパーウェルター級王者・廣野祐(NPO JEFA)も、リミット100gアンダーの69.9kgでパスした。

ピケオーはリミット600gアンダーの69.4kgで計量クリアー。ポーズを決めると、ファンからの声援に満面の笑顔で応えた

 計量後にタイトルマッチ調印式を済ませた両者は会見に臨んだ。

 ピケオーは、かつてK-1で活躍した佐藤嘉洋を2度もKOで破り、2015年に開催されたK-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメントでは渡部太基、サニー・ダルベックに連続KO勝ちして準優勝に輝くなど活躍。昨年4月に中島弘貴を破ってKrush -70kg王座を獲得すると、7月には山崎陽一を2RでKOして初防衛に成功した。

廣野は落ち着いた様子で計量に臨み、リミット100gアンダーの69.9kgでパスした

 2度目の防衛戦を前に、ピケオーは「計量も無事に終わり、気持ちも十分、見た目も最高だと思う。いつも通り、素晴らしいパフォーマンスを明日の試合で披露するので、楽しみにしていてくれ」と、仕上がりの良さをアピール。時折、会場に集まったファンに対して笑顔で手を振るなど、リラックスしている様子だ。

 一方、Krushタイトル初挑戦となる廣野は、37戦25勝(6KO)11敗1分の戦績を収める32歳。2008年にJ-NETWORKのスーパーウェルター級とミドル級の二冠王に輝き、現在はBigbangスーパーウェルター級初代王者のベルトを巻く実力者だ。昨年9月に松倉信太郎との次期挑戦者決定戦を制し、今回のチャンスをつかみ取った。

 ピケオーとの大一番を目前に控え、「試合が決まってから、あっという間にこの日を迎えました。やるべきことはやってきたので、明日はそれをいかんなく発揮するだけです」と意気込みを語る。

 ピケオー対策の一環として、オランダの名門メジロジムで約1カ月の武者修行を敢行してきたが、廣野は「成果が出るにこしたことはないですが、出なくても勝てる練習をしてきたので。ただ、全体的にレベルアップしているので、今が一番強い状態であることは確信しています」と淡々とした口調で説明。さらに、「相手の心を折るような試合をしたいです。『もう勝てないな、これはもう無理だな』と諦めさせたいですね」と言い、ピケオーを叩きのめしたいと燃えた。

 すると、これを聞いたピケオーが、「僕の心を折るなんて、クレイジーなことを言うね(笑)」と余裕の笑み。それでも、「僕は試合をする時には、いつも判定勝ちではなくKOを狙っている。もし、彼(廣野)が前に出てくるような試合をしてくれるのであれば、必ずKOで終わることになるだろうね」と、廣野の挑戦状に受けて立った。
 
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