【Krush】ピケオーがKO防衛、生涯王者を宣言
グッドルーザー
「Krush.67」
2016年7月18日(月・祝)東京・後楽園ホール
▼ダブルメインイベント第2試合 Krush-70kgタイトルマッチ 3分3R延長1R
○ジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike’s Gym/王者)
KO 2R 2分42秒 ※右フック
●山崎陽一(K-1ジム・シルバーウルフ/挑戦者)
※ピケオーが初防衛に成功。
ピケオーは4月大会で王者・中島弘貴に挑戦し、1Rにパンチでダウンを奪っての判定勝ちでタイトルを奪取。今回が初防衛戦となる。挑戦者に抜擢されたのは、4月のK-1で現Krush -67kg王者・渡部太基に判定勝ちした山崎。
1R、顔面へのパンチはがっちりとブロックする山崎だが、ピケオーはボディへパンチを放ち、さらにアゴヘヒザを突き上げる。山崎をよく見てブロックの隙間からもパンチを入れる。時折、山崎が左ボディブロー、右フックの強打をヒットさせるが、ピケオーのパワフルな攻めが目立った。
2R始まってすぐ、ピケオーのジャブがタイミングよくヒットして山崎はダウン。すぐラッシュを仕掛けるピケオーだが山崎もフックを返す。しかし、ピケオーのフック&アッパー、さらに左右ボディブローでロープに釘付けとなり、一方的に打たれる山崎。
ピケオーはアッパー、フック、ボディと山崎がブロックしきれていない部分を冷静に見ながら的確に強打を打ち込み、山崎は力なく打ち返すがほぼ棒立ちに。最後はピケオーが左ショートを当ててからの右フックで山崎をなぎ倒し、豪快KOで初防衛に成功した。
快勝にご機嫌なピケオーはマイクを持つと、「山崎選手は強い選手でした。ただ自分は勝つために来ました。この日のためにトレーニングをしてKOするつもりで来ました。今後はK-1のチャンピオンベルトを獲りたい」と、K-1との二冠王を目指すと語った。
試合後のインタビューでは、「1Rにいろいろな技を試したら今日はジャブがよかったのでジャブ中心で行こうと思った」とジャブが勝因だったと語り、「自分にとってこのベルトを引退するまで守り続けることが仕事だ。誰が挑戦してきても同じ結果になる」と、選手人生を終えるまでチャンピオンでいると宣言した。
▼ダブルメインイベント第1試合 Krush女子タイトルマッチ 3分3R延長1R
○KANA(K-1ジム・シルバーウルフ/王者)
判定2-1 ※30-28、28-29、29-28
●グレイシャア亜紀(NEXT LEVEL渋谷/初代&第3代J-GIRLSフライ級王者/挑戦者)
※KANAが初防衛に成功。
4戦無敗で王座に就いたKANAの初防衛戦。挑戦者に抜擢されたグレイシャアは、2002年にJ-NETWORKでプロデビューを果たした現在37歳のベテラン選手。戦績は40戦を超える。J-GIRLSフライ級王座など4度のタイトル獲得の実績を持ち、Krushには2度目の参戦。4月大会の第2代王座決定戦でKANAに敗れた紅絹と同門選手だ。
1R、左ハイで先制したKANAはパンチからローへつなげていき、パンチの連打でグレイシャアを押し込んでいく。グレイシャアも連打をヒットさせ、タイミングのいい前蹴り。左ボディをもらったKANAはパンチのコンビネーションを返す。
2R、左右フックで打ち合いを仕掛けるKANAにグレイシャアも打ち合う。グレイシャアが右アッパーをヒットさせるがKANAもワンツーを打ち返す。
細かくコンビネーションでパンチを当てていくグレイシャアは次第に手数を増やしていき、パンチがKANAを捉える場面が増える。KANAも右アッパーを突き上げ、右ローを蹴る。
タイミングのいいグレイシャアの前蹴り、さらにボディへのパンチでKANAの動きが明らかに鈍る。それでもKANAは打ち合いを仕掛けていき、左右ストレートがヒット。
3R、KANAが強い右ストレート、右アッパーを一発一発ヒットさせるが、グレイシャアは手数を出して左フック、左右ボディを的確に当てていく。
グレイシャアの連打に押されたKANAだが、すぐに連打を打ち返して右ハイ。グレイシャアも連打から右ハイを当て返す。打ち合い、ヒザでボディを蹴り合う。
両者とも気力で戦っているのが分かる打ち合いが繰り広げられたが、KANAがやや気迫で優ったか、判定2-1で接戦を制した。
KANAはマイクを持つと、「KO出来ずつまらない試合をしてすいませんでした。自分の実力はまだまだですが、これまで盛り上がらなかった女子格闘技を自分がもっともっと強くなって盛り上げていきます」とアピールした。
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