【RISE】那須川天心がロッタン戦後に告白「試合中に初めて恐怖を感じた」
6月17日(日)千葉・幕張メッセ・イベントホールで開催されたキックボクシングイベント『RISE 125』で、“最強の敵”ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級1位ロッタン・ジットムアンノン(21=タイ)と6Rにおよぶ死闘を演じた那須川天心(19=TARGET/Cygames)。
本戦5Rを終えた時点での判定は、ジャッジ1名がロッタンを支持し、あわや初黒星かと思われた那須川だが、ジャッジ2名がドローで延長戦へ。死力を振り絞った那須川がぎりぎりのところでロッタンを退けた。
試合直後のリング上では「立っているのがやっとだった」という那須川だったが、約30分後にインタビュースペースに現れた時は元気そうな笑顔を見せ、顔には腫れも傷も見当たらなかった。しかし、左腕と左足には包帯が巻かれていた。
「周りの皆さんに勝たせてもらった感じです。それだけです。試合で勝って勝負に負けた」と試合を振り返った那須川。
「3R以内に倒すと決めていて、1Rからどんどん当たったので倒せると思っていたんですが、3Rに左手を痛めてしまいました。でも打たないと勝てないので気力で打ちました。試合中、初めて頭が真っ白になりましたね」と、主武器である左手を痛めていたと明かした。
「ロッタンは打たれ強くて、なんでそんなに倒れないんだって思っていました。手応えしかなくて、普通なら倒れている攻撃ばかりだったんです。気持ち、圧力、階級も向こうの方が上だと感じました。パンチをもらってはダメだと考えていたので、パンチをよく見て自分が当てる練習をやって、それが試合に出たと思います。延長で行けたのは練習でやったことが生きたからです。練習は嘘をつかないと思いました」と、最後の延長戦で練習してきたことが生きたと話す。
本戦の判定でロッタンに一票入った時は、「自分が全てを出し切った結果なので、仕方がないと思いました」と負けも覚悟したようだが、「ただ、何も考えられなかったですね。気力で立っていただけです。ドローになったのも覚えていなかったくらいです」と、とにかく必死だったという。
「3Rに初めて怖くなりました。いくら打っても倒れないので、どうしたらいいのか分からなくなりました。左手を痛めたのも3Rだったので、左を打てないで勝てるのかと思いました。最後まで気合いで立っていた感じです。ファン、セコンド、みんなに背中を支えられて戦っていました」と、試合中に初めて恐怖を覚えた。
「判定後は身体の力が全部抜けて、立っているのがやっとでしたね。世界王座を争うにふさわしい相手と、世界タイトルマッチにふさわしい試合をしてベルトを巻けたことを誇りに思います。ロッタンとはまたいつか、やることになるんじゃないかな」と、“ライバル”の誕生と歴史に残る死闘を演じたことに喜び、ギリギリの状況で勝てたことに安どの表情を浮かべた。
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