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【ボクシング】井上尚弥、ドネアのパンチで眼窩底と鼻を骨折しながらの勝利だった

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2019/11/10(日)UP

試合後の記者会見で語る井上尚弥

 11月7日(木)、さいたまスーパーアリーナで行われたWBSSバンタム級決勝で、井上尚弥(26=大橋)がノニト・ドネア(36=フィリピン)を3-0の判定で破り、トーナメント優勝を果たした。試合は井上が被弾し流血するなか、打って打たれてを繰り返し、11Rに井上が左ボディブローでダウンを奪い判定で差をつけた。 

ドネアにコーナーに追い詰められ連打に被弾する井上

 しかし、その代償は大きかった。井上は試合後2日後の11月9日夜、ツイッターを更新
「眼球には異常なしと伝えましたが、2Rの左フックで右目眼窩底骨折をしていました。保存治療で幸い手術をする事は逃れましたが絶対安静で治療に専念します。来年の試合には影響がないそうなのでまた頑張ります‼︎ちなみに鼻も骨折していました」と伝えた。

 ドネアは試合後、「あれだけ自分のパンチで耐え抜くとは」と驚いていた。実は井上は2Rで既に眼窩底骨折をし、更に鼻まで骨折をしフルの12Rまで戦い抜いていたことになる。井上はアマチュア時代から当てさせないボクシングの選手で、今回の瞼カットも初めてだったというが、顔面2箇所も骨折をしながら12Rを戦い抜いたというのは驚愕。

まぶたを切り、流血しながら戦う井上尚弥

 ただし、当てさせないボクシングをしていたらからこそ、ドネアに多く当てさせず2箇所骨折で済み、戦い続けられたのだろう。
 試合後、井上はドネアに対し「負けられないというドネアの気持ちの強さを感じた」というが、骨折しても戦い抜き勝利した井上の”負けじ魂”はまさにそれを上回る気持ちの強さとなるだろう。

 井上は試合後のマイクアピールで前座『WBC世統一タイトルマッチ』にて弟・拓真に正規王者ウバーリが勝ったことでウバーリに仇打ちすると発言。
 そのあとの記者会見ではアメリカのボクシング大手プロモーショントップランク社(CEO・ボブ・アラム)と井上が複数年契約の合意を発表。来年の2試合はアメリカとのことだが、しっかり怪我を治し歴史に残る戦いを更に見せて欲しい願う。

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