格闘技議員連盟発足、RIZIN榊原CEO、新日本プロレス大張代表ら切実な現状を訴える
超党派議員らで作る格闘技振興議員連盟設立総会が19日、衆議院第一議員会館で行われた。会長に就任したのはプロレスラーでもある馳浩衆議院議員(59=自民)。会見に参加した議員はプロレスファンを公言する元首相の野田佳彦衆議院議員(63=立憲)、大学時代は相撲部の太田昭宏衆議院議員(75=公明)、リアルジャパンプロレスのコミッショナーを務める榛葉賀津也参議員議員(53=国民)、来年に息子がプロレスデビューする今井絵理子参議員議員(37=自民)そしてパンクラスをはじめ、K-1やUFCにも参戦した須藤元気参議員議員(42=無所属)らだ。
馳氏は「コロナで、たくさんの興行が行われなくなり、超党派で国会議員団が応援団として頑張ろうじゃないか」と結成に至った経緯を話した。格闘技団体や選手は集客が主な収入源だ。入場制限などで興行に深刻な影響を与えている。馳氏は「格闘技が大好きな議員らで健全な興行ができるように」と、反社会的勢力との結びつきは絶対許さないという使命と、選手の安全を守る、そこで何かあった時に相談できるような組織にしたいと述べた。さらにプロレスや格闘技でも多くの団体があることから「まずは各団体の要望を受付け、国に上げ、それを回答していくことから始める」と、各団体の中継地点になり国に上げていくと話した。
プロレス団体側で挨拶したのは新日本プロレスの大張高己社長だ「新日本プロレスだけではなく、(収容制限などで)今プロレス業界は苦境に立たされている現状だ。戦後の復興時、苦境から立ち上がるときにプロレスは人々の支えになってきた。カウントを聞くまでやりきる。負けてもまた立ち上がる。コロナの影響から立ち上がる、ファンのため、国民のための貴重な財産なのではないか。プロレスが(この議員連盟が)最強の援軍が現れたと期待している、色々とご要望を申し上げると思う」と語った。
次に、格闘技側ではRIZINの榊原信行代表が挨拶
「コロナ禍で、収容人数が半分で皆さんが恐れて会場に来られないという事もある。そこで国の支援でリモートで観戦など、新しい形のプロレス・格闘技の楽しみ方を先生方のご指導のもとで作り出していけたら。経営的には逼迫しているところもあるが、コロナが安全にというか、正しい距離感が見つかるまでご支援頂き、次の時代に繋げていけるようなチャレンジをしていきたい」と語った。
プロレス格闘技側で会見に出席していた複数の団体からイーファイト編集部は2団体に個別に取材した。
総合格闘技「DEEP」佐伯繁代表
「現状、コロナの件もあり、今後どうしようかというのがテーマ。コロナ検査の問題や、外国人が入国した時に2週間の行動制限もあり、選手とセコンドを2週間前に呼ぶと経費もかかる。その際に国から補助や、宿泊施設を貸すことなどにつながり、呼びやすくなれば」と会場人数制限だけでなく、外国人を呼ぶのにコロナで更に大きな出費がかかることを訴えた。
女子プロレス「ディアナ」経営企画部の不破大志部長
「昨今の状況下において興行団体が経済活動を持続させて行くことは物理的、金銭的な問題だけではなく、時に過敏とも言える世間の風潮に耐えなければならない実情がある。議連の皆様には、業界各団体の真摯な取り組みを世にお伝え頂ければと願っている」とコロナ禍の制限された中で工夫して活動している実情を議員連盟に伝えていきたいと語った。
【格闘技振興議員連盟】会長:馳浩、顧問:野田佳彦、太田昭宏、幹事長:榛葉賀津也、事務局長:須藤元気、事務局次長:今井絵理子。その他29名。
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