【空手】植草歩、パワハラ問題解決にメッセージ「笑顔を与えられる存在になる」
空手の組手女子61kg超級で東京五輪代表に確定している植草歩(28=JAL)が、全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫強化委員長に対し、パワーハラスメントを訴えている問題で、全空連は9日、理事会を開催し、香川氏の選手強化委員長の解任と全空連理事の辞任を決議した。9日午後、全空連が発表した。
全空連の発表では「3月31日倫理委員会に於いて、両者からの聴き取り調査の結果、1月27日の帝京大学内の練習において、帝京大学師範香川政夫氏が竹刀を用いた練習を行い、植草歩選手が目を負傷したという事実関係が認められました。更に4月5日に行われた倫理委員会で処分内容を示した通知書と理由書を香川政夫氏に郵送し、弁明の機会を与えました。4月7日午後同氏より当連盟宛てに選手強化委員長並びに全空連理事の辞職願いが到着しました。
以上の経緯から、本日(4月9日)当連盟は当初予定通り緊急理事会を開催し、同氏の処分を決議したものです」とした。
この決定に植草が同日夕方ブログを更新。全空連の迅速な対応に感謝した上で
「人それぞれ立場も違えば感じ方も異なるので、空手界の一部で起こっている私への批判等も覚悟の上で精一杯勇気をもって行動しました」と五輪を数ヶ月後に控えての強い覚悟の行動だったという。
師である香川氏については「学生時代から師範の下で指導を受け、同じ目標に向かってやってきたつもりですが、ある時から、師範の思い描く道と私が求めていく道が変わっていき、衝突が多くなりました。そんな中でもコミュニケーションをとることを心掛けていましたが、理解されず苦しい思いをすることが多くなっていきました」と距離が開いていったと綴った。
そしてこの決定に「選手と指導者は立場が異なるので、考え方に違いが生じることは当然かもしれませんがその前提として、選手と指導者がお互いを尊重しあえる風通しのいい環境がスポーツには必要だと思います。今回の結果が その一歩となることを強く望んでいます」と今後の空手界に期待した。
本日の理事会では全空連会長の笹川尭氏が「選手強化委員長と現場の指導者が同一人物であるということが、権力、権威の集中となり、風通しが悪く、問題提起のしにくい構図になっていたと思う。このようなことが起きないよう、強化委員会の規定を変え強化委員長と、指導者が同一人物ではない体制に整える」と改善していくことを説明した。
最後に植草は東京五輪に向け「私は東京オリンピックで優勝する為に引き続き努力していきます。また、これからも多くの方に空手が楽しい競技ということを伝えていきます。『最高の舞台で最高の笑顔を』を目標に、そして周りの人にも笑顔を与えられる存在になります」と心機一転、東京五輪での金メダルの目標に向け意気込んだ。
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