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内山高志、井上の戦いとバトラーの心理を読む「もし俺がバトラー側だったら…」

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2022/12/15(木)UP

内山は、井上尚弥(左)がバトラー(右)を倒して4団体統一王者となった試合を分析した

 12月13日(火)東京・有明アリーナにてポール・バトラー(34=英国)を11ラウンドKOで下し、ボクシング4団体統一王者となった井上尚弥(29=大橋)。
 この試合を観戦した元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志が自身のYouTubeチャンネルで、井上がノーガードで挑発するほどの余裕を見せたことを絶賛するとともに、終始ガードに徹していたバトラー側からの視点でも語った。

【フォト】井上のノーガードをバトラーの攻防、そしてKOシーン

 試合は序盤から井上が強打で何度もバトラーを追い込み、KOへの期待が高まる中、なかなか堅いガードをこじ開けられずにラウンドが進んでいった。最初はパンチを返していたバトラーだが、ガードを固めて動き回るのが精一杯という印象に対して内山は、「これはバトラー選手から“勝ちたい”という気持ちがまったく見えなかった」とコメントした。

内山は自身のYouTubeチャンネルで、井上尚弥の偉業を分析した(写真は昨年のチャリティーボクシングイベント『LEGEND』参加時)

 さらに「手を出して動いて、またちょこっと手を出して動くと。あれでは、さすがに尚弥といえども、相手は力のある選手ですから、なかなか倒しにいけないですよね」と勝負が長引いた井上に同情した。また内山は「俺が思うには1Rやって、“あれ、ヤバっ。スピードとパンチ力が予想以上だぞ”と思っちゃったんでしょうね。あとは逃げるのみになっちゃった」とバトラーの心理を読み解いた。

 中盤に入ると井上がノーガードで挑発する場面もあったが、「珍しく挑発していましたが、自分自身、試合をしていてあまり面白くなかったと思います。ヒリヒリしないし。だいぶ、余裕がありました」と実力差があったと指摘した。

 井上が11RにKOした場面は、「残り2R、体力に余裕があったと思います。11Rなんて、残りのスタミナをすべて使って無理やりいってやろうという感じでしたからね」と最後の連打のシーンを振り返った。

 では、バトラーに策がなかったのか。内山は、こう答えた。「あのスピードとパワー、反応についていける選手と対戦しても、なかなか策がないです。もしも俺がバトラー側でインターバルで彼にアドバイスを送るとすれば、そもそも実力差があるので、“いくしかない”としか言えません」と玉砕覚悟で勝負するしか策がなかったという。

 最後に内山は「ボクシングは相手もあるんで、なかなか守りに入られるといい試合になりにくいこともある。そこで11Rで見せたあの怒涛のラッシュは、見事でしたね。井上選手の実力だったら、判定なら余裕で勝てる相手。そこをKOに拘って倒すところに、彼のスター性とカリスマ性を感じました。これまで階級を上げていった時にパワーがついたことを感じてきましたので、スーパーバンタム級に上げてより勢いが増すかもしれません。今後が楽しみです」と期待をかけた。

 モンスターの進化は、まだまだ続きそうだ。

▶次ページは、【フォト】井上のノーガードをバトラーの攻防、そしてKOシーン

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