【RIZIN】“極真空手世界王者”上田幹雄、“プロレスラー”関根シュレックとの戦いは「令和版の猪木vs.ウィリー」“熊”退治にも言及
6月24日(土)に北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催の『RIZIN.43』の個別インタビューが22日、札幌市内のホテルで行われ、[RIZIN MMAルール5分3R(120.0kg)]で対戦する上田幹雄(BRAVE)と関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)が、それぞれが意気込みを語る中、とくに上田の自信が目立った。
上田は19年の極真(松井館長)世界大会優勝者。昨年大晦日には、MMAデビュー戦で髙阪剛にKO負けするも、12月のGRACHANでは秒殺KO勝利を収めた。今年4月のRIZIN LANDMARKでカルリ・ギブレインと対戦予定だったが、相手の出国手続きに不備があり中止となり、今回が仕切り直しの一戦となる。
RIZIN2戦目の上田は、「前回負けてから1年、本来は4月に出る予定で6月に流れたので、やっと来たという感じです。進化した自分を見せられることにワクワクしています」と笑顔を見せた。“進化”については、「テイクダウンディフェンス、あとは顔面への対応。MMAファイターとしてすべてを作り直してきました」と明かした。
上田はMMAデビューとなった高阪戦で、右フックをもらってのパウンドアウト。敗因は、「自分の持ち味を生かすには空手なんだと思いますが、それだと1年前と同じになってしまう。空手の世界王者を誇りにはしていますが、MMAファイターとして作り上げていって、その上で空手が出ればいいなと思います」と空手に頼り過ぎていたことを挙げた。
現在、上田は所属のBRAVEジムでMMA中心の練習を積み、空手の稽古は、ほとんどしていないそうだ。「たまに極真ルールでスパーリングをする方が、むしろやりにくくなってきています」とMMAファイター仕様に切り替わっていると上田は断言。そして、「進化した上田幹雄を見せたいと思う」と自信満々に語った。
対する関根はシビサイ頌真、貴賢神にTKO勝利するも、昨年7月スダリオ剛にKO負け。12月の巌流島では、07年極真(松井館長)世界大会準優勝者ヤン・ソウクップと対決し、転落3回で一本勝ちし、今回は極真世界王者との対戦となるため、対戦カード発表会見で「プロレスリングvs極真空手、最終章」と豪語した。
個別インタビューで関根は、「試合映像を見れば見るほど、重量級なのに軽量級のスピードがあるテクニシャン。怖くて仕方がなかったです。そのために重い人たちに来てもらって一番練習しました」と上田を警戒。そして「上田選手は競技人口が多い極真の世界王者。オリンピック金メダルといってもいい存在です。RIZINファンは、もっと知ってほしいです」と最大のリスペクトをしているようだ。
上田は、「プロレスvs.空手といえば、アントニオ猪木さんとウィリー・ウイリアムスの異種格闘技戦が浮かびます。今回の関根戦は、いわば猪木vs.ウイリーの令和バージョン。楽しみですね」と声を弾ませた。関根も呼応し「ウィリーは極真の世界3位、上田選手は世界1位、震えるほど感動しています」とこの図式に縁を強く感じているという。
猪木とウィリーは、1980年2月27日にプロレスvs.極真カラテの異種格闘技として行われ、両者戦闘不能のドロー決着に終わっている。ちなみにウィリーは、極真カラテ出身で熊と戦ったことから“熊殺し”がニックネームがある空手家だ。
奇遇にも試合会場周辺では熊出没騒動が起こっているが、上田は「極真カラテつながりでTwitterでは“上田の出番だ”と書き込みがありました。自分は1ⅿくらいの熊ならば、たおせる男でいたいです。もし戦うことになれば、目突きします」とコメント。関根は「熊殺しは上田君にがんばってもらって、自分は試合で勝てれば」と返した。
令和版の猪木vs.ウィリーは、どんな結末が待っているのだろうか。
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