【BD】朝倉未来、元小結の”完敗”に「もっと本物の相撲取り出てきて」力士はBD対応可能か
2月18日(日)東京・プリズムホールで開催された『BreakingDown 11』では、大相撲の元小結・千代大龍である明月院秀政が参戦。元パンクラスライト級1位・金田一孝介と対戦したが、判定5-0で完敗した。
大会後、CEO朝倉未来は、力士の参戦について「視聴者の幻想が崩れてしまっている。誰か一人めちゃめちゃ強い選手が出てきてくれたら」と期待を寄せる。果たして力士はBDルールに対応可能なのか。
【フォト】元小結・明月院がド迫力のパンチ!57.5kg差の殴り合い
明月院は力士時代の最高位は小結で、前日計量では体重約165kg。
相手の金田一はMMAライト級(70.3kg以下)で活躍し、戦績は11勝(4KO 3一本)2敗2分。パンチでの一撃KO勝利経験もある。パンクラスでは5連勝し、21年12月の最後の試合では、後のウェルター級王者・林源平から勝利を収めた。計量時には97.5kgと、明月院とは57.5kgの差があった。
試合では明月院が顔を下げ、手打ち気味のパンチで前に出るも、金田一が下がりながらカウンターパンチを入れ続ける。
明月院は額でパンチを受けていたためダウンは無かったが、ヒット数で完敗してしまった。
試合前に朝倉未来は「BDのコンセプトである異種格闘技戦。バケモンとバケモンの戦いで、刃牙の世界観」と期待を寄せていた。
しかし試合後のコメントでは「相撲の選手はあまり強くないのかな。今までも3、4戦出てきてもらっても打撃となるとどうなんだろう」と期待外れ感をあらわに。
続けて「朝青龍とか千代の富士さんとか、身体能力めちゃ高い系の本物の相撲取りが出てきてもらえたら面白い」とそれでも力士の強さに期待したいとも語った。
元力士が格闘技戦に出ることは多いが、すでに力士の戦い方も研究されていると言える。
とくにキックボクシングルールでは、押し込んだり、組み付いて倒した所でブレイクされてしまう。相撲取りなら”突っ張り”があるとも言えるが、相撲の時のままのスタイルでは、経験者なら前もって相撲取りの突っ張りを対策し、カウンターを入れてくるだろう。力士にとっては良い所を見せられないルールと言える。
これが巌流島のような”場外負けあり”のルールならば、力士にとっては、突き落としが有効で有利になる。
しかしリングでの戦いでは、果たして朝倉未来が言うように朝青龍や、千代の富士など”超横綱”までもの強さが必要なのか。
例えば元十両だったスダリオ剛は、MMAの研究をし、立ち技の得意なファイターとして通用している。スダリオがBDに出てくれば、脅威の存在となるだろう。
元力士であっても、打撃でKO勝利している例はある。スダリオの他にも、2004年のPRIDEでは、戦闘竜がKO勝利し印象を残した。
また中堅大会でも、DEEPでは元関脇・若翔洋が2008年にKO勝利。元十両・日出ノ国(2勝2敗)は2004年にパンクラス、2005 年にDEEPでKO勝ちを飾っている。
力士が体重の重さやパワーのみに頼らず、格闘技のルールに対する研究を行えば、相撲を活かした戦いで脅威の存在になることだろう。今後のBDでも、力士の出現に期待したい。
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