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白血病克服の元K-1ノブ・ハヤシ、引退試合で45歳の激闘!今後はドージョー・チャクリキ代表に

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2024/02/22(木)UP

45歳ノブ・ハヤシが引退試合、ライバル天田ヒロミと打ち合った

 2月21日(水)格闘技イベント『CHAKURIKI19』が後楽園ホールにて行われ、白血病を克服した元K―1ファイターのノブ・ハヤシ(45)が引退エキシビションマッチを行った。
 ノブが引退試合の相手に選んだのは、宿命のライバルと言える天田ヒロミ(50)だった。20年前の2004年6月『K-1 JAPAN GP』決勝で両者は激闘も天田が勝利している。
 この引退試合ではピーター・アーツを先頭に入場したノブ、最後の試合はエキシも闘志を見せた。

【フォト】ノブ・ハヤシが激闘の引退試合、セレモニーに登場した特別ゲストの面々

ピーター・アーツを先頭にノブが入場

 1R、静かな立ち上がりだったが、パンチから鋭いローキックを落とすノブ、天田もそれに応えローで応える。
 2Rになるとノブはパンチ連打からのローで天田を下がらせる。ラスト30秒は互いにパンチの打ち合いになり、観客は手拍子し大きな声援が飛び、終了のゴングで判定は引き分け。互いに抱き合い健闘を称え合った。

 続く引退セレモニーではこれまでノブとゆかりのある関係者がリングに上がり花束を渡した。元K-1プロデューサーの谷川貞治は「アンディ・フグのラストマッチはノブ・ハヤシ選手だった。懐かしかった」と2000年8月に アンディが急性白血病で他界する1ヶ月前の7月、ノブと戦ったのが最後の試合だったとエピソードを添えた。

天田が打ち合いに応じる

 また、格闘技界のブッカーである川崎浩市氏は「ノブの高校時代に知り合い、リングスに連れて行った。目標はK-1と聞くと、オランダのチャクリキジムを紹介した。すると”素晴らしい選手だ”と喜んでくれて契約に至った」とプロデビューへの経緯を語った。

 また、新日本キックボクシング協会の井原信一代表や、ピーター・アーツ、同郷でプロレスラーのアレクサンダー大塚、拳王とコメントを添えると、アントニオ小猪木は「引退は早すぎる、バカヤロー!」と叫び全員で引退の「1.2.3ダー!」で会場一体に。そしてノブの引退10カウントゴングが行われた。

ノブが挨拶

 ノブはマイクを握り「体力的な部分と精神的な部分も含め、ちょっと現役は難しいかな」と引退理由を述べると、今後については新たにドージョーチャクリキの代表に就任することと、来月に新たにジムをオープンすることを報告。

 これまでの選手生活については「僕は格闘技を、K-1を目指してやって来ましたけど、キックボクサーとしては成績的には納得いけていないし、もっと上を目指したかったんですけどここで止まってしまいました。でも経験したこととか病気したこともですけど、全てが今につながっていると思うとこの人生も良かったと思います」と語った。

ノブのセレモニーに登場した人たちと記念撮影

 ノブはK-1や新日本キックのリングで活躍中だったが、2009年1月に出場予定だった試合の血液検査で急性骨髄性白血病の罹患が判明。約6年の闘病生活を経て、2014年12月にリングへ復帰。K-1全盛期のパフォーマンスには届かずも、体と相談しながらそれを目指して勝敗を重ねてきた。

 これまでドージョー・チャクリキの代表だった甘井もとゆき氏はノブに代表を譲り、今後、OBとして支えていくと宣言。ノブは「格闘技、キックボクシング界を微力ながら発展させ大きくしていきたい、ドージョー・チャクリキとして興行もどんどんやっていきたい」と意気込みを述べた。

 ノブが代表となったドージョー・チャクリキはどのような興行を打っていくのかにも期待される。

【フォト】ノブ・ハヤシが激闘の引退試合、セレモニーに登場した特別ゲストの面々


セミファイナルでは癌克服のマサ佐藤(WSR)がKO勝利した

 セミファイナルは64kg契約のキックマッチでマサ佐藤(WSR)と yusei(グレイシーバッハ姫路)が対戦。英雄伝説64kg級アジア王者となった実績を持つマサ佐藤は、ガンを克服してリングに戻って来た経歴を持つ。白血病を克服してリング復帰を果たしたノブ の引退試合前に戦うのに、これほど相応しいファイターは居ないだろう。
 対戦相手のyuseiはMMA、キックと二刀流の選手。

 試合は序盤から佐藤のローが有効に入る。yuseiもローで返すが、そこに佐藤は強力なパンチの連打。右フックでぐらつかせると右ハイキックでダウンを奪う。

 yuseiは立ち上がると、佐藤のパンチに付き合って打ち合いに出るが、被弾が多く、鼻から出血も。佐藤は続けてパンチを連打しヒザ蹴りの猛攻、yuseiがぐらつき防戦一方となり、佐藤の1ラウンドKO勝利となった。

 佐藤は「年初めの一発目の試合でKOで来て良かった」と勝利を喜んだ。

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