2024/07/08（月）UP
（最終更新：2024/07/08 15:45）

GLORY強豪ストーヤン、敗者復活から70kgの頂点へ！

　7月7日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD MAX 2024』の一夜明け会見が8日に都内で行われた。
　-70kg世界最強決定トーナメントで優勝を飾ったストーヤン・コプリヴレンスキー（ブルガリア/Mike’s Gym）が、1日3試合の過酷なワンデートーナメントを振り返り、その激戦を乗り越えることが出来た理由を語った。

【フォト】過酷トーナメント激闘シーン、ブアカーオダウンの瞬間も

　GLORY世界ライト級2位の強豪ストーヤンは、優勝候補として本トーナメントに参戦も、今年3月の1回戦でカスペル・ムシンスキに判定負けでまさかの敗退。しかし当初ブアカーオの相手だったオウヤン・フェンが負傷欠場し敗者復活の代打へ。この日は、伝説ブアカーオからハイキックでダウンを奪い勝ち上がると、続く準決勝で190cm長身のデング・シルバを撃破。決勝は、ロシア強豪ヴィクトル・アキモフを豪快KOし、-70kgの頂点に立った。

憧れの存在だったブアカーオに勝利したストーヤン

　ストーヤンは冒頭、「ワンデートーナメントは初めての経験だったので、試合前は緊張した」といい、トーナメント全体については、この日の初戦である、憧れの存在だったブアカーオとの対戦に意識の全てを集中させたと振り返った。

　右眼まぶたを少し腫らした顔のストーヤンだったが、大会後のダメージについて尋ねられると「後頭部あたりにカットで少し縫った。どの場面かわからないが、ブアカーオ戦で相手のヒジか、頭が当たったのだろう。そして、デング・シルバ戦で相手のカーフキックをかなりもらったので、足のダメージがあって倍に腫れ上がっている」と、骨折こそはなかったものの、満身創痍の状態だったことを告白。

ストーヤン（左）が、レジェンドのブアカーオ（中央）、魔裟斗（右）と並ぶ

　では、そのボロボロの状態でストーヤンはいかに、この過酷なワンデートーナメントを制したのか。

　ストーヤンはその一番の理由として、セコンドについた名伯楽のマイク会長の下でしっかりとした準備ができたことや、各試合ごとの戦略も練れたことを挙げたが、一方的な展開で初回KO勝利を収めた決勝は「試合前の時点で足にかなりのダメージがあったので、痛みに対してのメンタルコントロールをしっかりと意識して、長引かせずに短期決戦に挑んだ」と、痛みを無にした精神力で勝ち切ったことを明かした。

　また、次戦については「K-1が提示する相手が誰であっても戦えるように準備する。（第5代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の）オウヤン・フェンやムシンスキであっても、対応できるようにする」と、誰が相手でも問題ないという。次の再来日に期待したい。

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