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【RISE】2024年MVP・那須川龍心インタビュー「“KOして勝つ”ことで新時代の革命を起こせる」

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2025/03/19(水)UP

龍心が目指す“王道”と“革命”

中村 今RISEが『王道』というテーマを掲げている中で、MMAやムエタイなど色々な格闘技がありますけど、やっぱり「キックボクシングがRISEだ」という風にRISEを盛り上げていきたい気持ちはありますか?

龍心 それもありますし、自分が目立つ事によって自分が出ている団体のRISEも盛り上がっていくと思うので、自分の選手としての価値を上げていきたいです。

中村 その中でキックボクシングというものに愛情やこだわりというのは強いですか?

龍心 その気持ちもありますし、やっぱり世紀の一戦が生まれるのってキックボクシングが多いじゃないですか。

中村 確かにそうですね。

龍心 天心vs武尊もそうですし、魔裟斗vs山元KIDとかもそうですし。そういう世紀の一戦と言われるずっと語り継がれていくものってキックボクシングが多いんですよ。なのでキックボクシングにもそういう力はあると思いますし、そういう力があるのに今のキックボクシング界はくすぶっているような状況だと思うんですよね。そこを自分が呼び覚ますために、自分が階級を上げていけばもっと色んな選手と戦えますし、海外にも強い選手がいるので、自分がやっていかないといけないなと思いますね。

中村 その場で盛り上がる試合はあっても、後々みんなが覚えている試合とか、「あの試合良かったね」って語り継がれるのはキックボクシングの方が多いかもしれないですね。

龍心 自分が後に語り継がれる試合をやっていかないといけないと思うし、それが自分の役目ですよね。

中村 キックボクシングよりもMMAの方が盛り上がっていたりする事については、正直に苛立ちや悔しいと思う感情はありますか?

龍心 まず畑というか箱庭が違うじゃないですか。だからやっている事が違うので、そういう気持ちはないですけど、格闘技をやっている身としてはすごく派手に見えるので、そっちに行きたいって気持ちも分からなくないですけど。最初から盛り上がっている所より、自分で盛り上げた方が面白くない?っていうタイプなんですよね。ゲームとかもそうですけど、最初からめっちゃ強いキャラを使って攻略していくより、自分で育ててちょっと癖のあるキャラを使っていった方が楽しいじゃないですか。

中村 RPGみたいな感じですね笑。

龍心 はい。RISE RPGです笑。

中村 確かにいきなり最強のキャラを手に入れて、攻略本を見ながらやってもつまらないですもんね。

龍心 だから自分で盛り上げた方が面白いなっていう感覚ですよね。

中村 そういう考えを持っている龍心選手がRISEにいて、RISEが「キックボクシングの王道だ」って言っているのは、結構はまっているんじゃないですか?

龍心 RISEが王道を掲げてくれていて嬉しいですし、自分も王道を進みながらちょっとズラしてみたりとか、そういうのから色々な楽しみができますよね。王道をやる事によって色んなことができるので、すごく良いことだと思います。

中村 同じ立技で色々な選手がいる中で、例えばムエタイの吉成名高選手は階級も近く、ルールは違えど活躍していると思うのですが、どういう風に見ていますか?

龍心 ムエタイとキックボクシングって似ている様で全く違うんですよ。別競技だと思っているので、「戦え」って言われるのはすごく嬉しいけど、自分自身キックの方が楽しいです。本当に別競技なので特に何とも思っていないですけど、そういう機会があればやりたいなと思いますよね。

中村 ムエタイはムエタイとして素晴らしいものがあって、そこでトップとして活躍する選手として認めているということですね。

龍心 ムエタイのパウンドフォーパウンドで1位ですよね。それは本当に凄いことだと思いますし、試合を見ていても強いなと思いますし、ムエタイ界を引っ張っている1人の選手なのかなって見ています。

中村 良い意味でそういった色々なものが確立して盛り上がっていけば良いと思いますし、その中でキックというものは、自分が引っ張っていきたいですか?

龍心 どんな団体にも盛り上げている選手って1人はいるじゃないですか。ボクシングでもムエタイでもMMAでも。ただキックって今あんまりいないじゃないですか。全員でやり合っている状況で、1人飛び抜けているやつがいないので、ほんとここだと思うんですよね。だからそこになりたいですよね。

中村 ちょっと前だったら、武尊や天心と名前が出ていたのが、今は色々な人がいますもんね。

龍心 そうなんですよ。なのでキックボクシングというものを広げつつ、自分の名前も広げていけば、RISEも広がっていくと思うので、そこですよね。

中村 そう言ったお話を色々聞いていると、次のクマンドーイ戦は今話していた事がまさに試されるというか、すごく大事な一戦だと思うのですが、改めてクマンドーイ戦に向けた思いはいかがですか?

龍心 本当にめちゃくちゃ強い相手だと思いますし、過去の-54kgのトーナメントで準優勝していて、実質軽量級で世界2位という位置付けじゃないですか。そことやること、倒すことに意味があると思うので、普通に勝つだけじゃなくて、“KOして勝つところを見せたいです。そうする事で自分の言っている革命というものを、新時代の革命を起こせるのかなと思うので、倒す自信もありますしそれを今突き詰めている段階なので、自信はありますよ。

中村 勝って「すごかったね」ではなくて、もっとみんなが想像していない様な結果で驚かせたいですね。

龍心 驚かせてやりたいですね。

中村 クマンドーイ戦も含めて2025年は、どんな1年にして引き続き革命を起こしていきたいですか?

龍心 -51.5kgでチャンピオンになったし、防衛戦もやらないといけないと思うんですけど、自分としては強い相手とやっていきたいので、これに勝って沢山いる-53kgの選手と戦っていきたいです。

中村 良い意味で型破りですね。

龍心 普通はやらない相手ともやっていきたいですし、一つ一つクリアして-53kgの頂点にも立ちたいです。

中村 先ほど軽量級の選手は若い方が多いと言っていましたが、龍心選手を含めて今の若い選手たちだからこそできる、強みや魅力はどんな所だと思いますか?

龍心 他の選手がどう思っているか分からないですけど、常識にとらわれない様にしたいって思いがあります。色んな大人の人達といると「これが常識だ」とか色々なことを教わりますけど、そういうものを疑ってほしいです。自分も「それは本当なのかな」とか考えているし、それが正解だったり違ったりする事もあるので、そういう事を常に疑いながらやっていきたいですね。

中村 そこに自分が思っている事や、やりたい事を実現させていくんですね。

龍心 そういうズラしができればみんな驚くと思いますし、「こいつ何かやるんじゃないか」っていうワクワク感を見せていきたいですね。

中村 では2025年も色々なワクワク感を我々に届けていただければと思います。今日はありがとうございました。

龍心 ありがとうございました。

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