【Dynamite!!】12・31波乱続出の大晦日、桜庭が田村に判定負け!ハリ、キン肉マンも敗れる
▼第4試合 K-1ミドル級(71.0kg以下) ※延長3分1Rあり
○アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン オデッサ)
判定2-0 ※30-29、29-29、29-28
●佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー)
今年のK-1WORLDMAXで魔裟斗と激闘を繰り広げた佐藤とキシェンコが大晦日に激突! 青木VSアルバレスと共に世界が注目する一戦となった。解説席では魔裟斗もこの試合を見つめる。
1R、まずはインローを軽く飛ばす佐藤。キシェンコも右ローを返す。前蹴り、ミドルを蹴り合う両者。佐藤が得意の奥足ローを蹴れば、キシェンコは佐藤の前蹴りをキャッチしてマットにこかす。
左フックから右ローにつなげるキシェンコ。佐藤が右ローを蹴ると、キシェンコが意表をついたバックブロー! さらにアッパー、フックと強打を振るう。
左フックを起点にパンチで前に出て行くキシェンコ。佐藤はガードを上げて、下がりながらローを返す。前蹴りから奥足ローを蹴る佐藤。キシェンコはその前蹴りを取って右アッパー、左フックを繰り出すが、佐藤のブロックは固い。
佐藤はキシェンコのパンチをブロックしながら左右のロー、さらにキシェンコのパンチに左のヒザ蹴りを合わせる。ジャッジは3者とも10-10のイーブンだ。
2R、左ヒザ蹴り、奥足ローを当てる佐藤。キシェンコを後退させて、パンチの打ち終わりに奥足ローを蹴る。
キシェンコも左フックで前に出るが、佐藤の奥足ローで体が流れる。しかしキシェンコの左フック、そして佐藤のテンカオに合わせたカウンターの右ストレートがヒット!
キシェンコはここから右アッパー、左フックを当てて、佐藤のブロックの間を縫うような右ストレートを連打! これで佐藤が下がる。
このままキシェンコが押し切るかに思われたが、佐藤も果敢に右ストレートを返し、キシェンコの左アッパーに右ストレート! キシェンコのジャブに奥足ローを合わせる。前に出る佐藤はキシェンコのパンチをブロックしてひたすら奥足ロー。
キシェンコは佐藤のヒザ蹴りに左フックを合わせる。このラウンドは2名が10-9でキシェンコを支持。1名は9-9でドローというジャッジになる。
3R、ポイントでリードを許す形となった佐藤はキシェンコのパンチをブロックしてすぐに奥足ロー! キシェンコのパンチに下がらずワンツーで前に出て行く。左フック、左ボディを返すキシェンコ。
パンチが大振りで体が流れる場面が目立つキシェンコに対し、佐藤は徹底してワンツー、ローを蹴る。佐藤の奥足ローとキシェンコの右ストレートが交錯する展開が続く。
佐藤のローキックを何度受けても、バランスを崩さないキシェンコ。残り1分、キシェンコが右ストレート、左フック。佐藤は飛びヒザ蹴り、左の顔面前蹴りを放つ。キシェンコのパンチに佐藤が左のヒザ蹴り。
試合が終盤に差し掛かると、佐藤は右ストレートで激しく打ち合う。しかしパンチが当たるのはキシェンコ! キシェンコの右ストレートで、佐藤の動きが止まってしまう。
そのまま試合が終わり、判定は30-29、29-29、29-28でキシェンコ。真っ向から打ち合う激しい展開となったが、魔裟斗の目の前で佐藤が惜敗を喫した。
▼第3試合 K-1甲子園準決勝(62.0kg以下) ※延長3分1Rあり
○HIROYA(主催者推薦/セントジョーンズインターナショナルハイスクール/フリー)
判定3-0 ※3者とも30-29
●嶋田翔太(主催者推薦/西武台高校/島田塾)
昨年はK-1甲子園準決勝に終わったHIROYAが、再び頂点を目指して準決勝のリングに登場。しかし対する嶋田もここまでの戦いぶりでその評価を高めている。
1R、どっしりと構えて前に出るHIROYAに対して、嶋田は細かくステップを踏みながら左右のミドルを蹴る。HIROYAはジャブから右フック、前蹴りで嶋田を下がらせてプレッシャーをかける。
嶋田のジャブに左フックで飛び込むHIROYA。嶋田のミドルをブロックしてすぐにパンチを返す。
右ストレート、左ミドルで前に出る嶋田。HIROYAは左ミドルをブロックして右ストレートを返す。距離が開くとHIROYAも左ミドル。嶋田はガードを下げた独特の構えから一気に距離を詰めてパンチをまとめる。
ジャブから右フックのHIROYA。嶋田はそれをブロックして左ストレートからボディにヒザ蹴りを2発。嶋田の独特な戦い方にHIROYAはやや手数が少ない。判定は3者とも10-10のイーブン。
2R、嶋田が左ストレートから連打で突進。HIROYAはそこに左フックのカウンター、右ストレート。嶋田は両手をダラリと下げてバックキック。
HIROYAはそこに右ストレートから返しの左フック! さらにHIROYAは嶋田のヒザ蹴りに左フック、前蹴りを捌いて右ストレートを当て、嶋田の動きを止める。
嶋田も前足を上げて前に出ながら右ストレート。HIROYAはそれをブロックしてすぐに右ストレート、嶋田のガードが上がったところに左ボディを返す。残り10秒、HIROYAは右ボディストレート! 1Rに比べると嶋田の手数が減る。ジャッジは1名が10-10をつけるものの、残り2名は10-9でHIROYAを支持する。
3R、一気に左右の連打で前に出る嶋田。HIROYAはそれをブロックして右ロー、右ストレートや左フックを当てる。嶋田はHIROYAをロープに詰めてヒザ蹴りを突き上げる。嶋田のパンチを的確にブロックするHIROYA。嶋田の突進に合わせて左フックを何度も当てる。
そして嶋田のヒザ蹴りをブロックしてHIROYAが右ストレート、左フック! 再び嶋田はHIROYAをロープに詰めて左ミドル、ヒザ蹴り、左右のストレートと怒涛の連打。HIROYAはロープに背にしながらの展開で終了のゴングを聞いた。
判定は30-29、30-29、30-29でHIROYAが勝利。卜部との決勝戦に駒を進めた。
▼第2試合 K-1甲子園準決勝(62.0kg以下) ※延長3分1Rあり
○卜部功也(関東地区優勝/千葉県立岬高校/西山道場)
TKO 3R2分29秒 ※ドクターストップ
●日下部竜也(中部地区優勝/愛知県立豊田高校/大石道場)
K-1甲子園開幕前から前評判が高く、準決勝に駒を進めた日下部。対する卜部はプロのキックボクサーを兄に持ち、関東大会で優勝を果たし、ベスト4に進出した。
1R、いきなり日下部がハイキック。サウスポーの卜部はそれをブロックしてワンツーで前に出て行く。
左右にステップしてパンチを繰り出す日下部。卜部は細かいパンチで日下部にブロックを固めさせる。そこに卜部は右アッパーから左ストレート!
リーチで上回る卜部の左ストレートが当たる。距離を詰めようとする日下部だが、卜部が足を使ってそれを許さない。
日下部は右ミドル、前蹴り。卜部はそこにパンチを合わせる。このラウンドの採点は3者とも10-9で卜部。
2R、互いに激しく打ち合う両者。卜部の左ストレートが日下部の顔面を捉え、日下部の動きが止まる。卜部のガードの間を狙って右アッパーを突き上げる日下部。
右ストレートから前に出て、卜部のボディに右のヒザ蹴りを突き刺す。ここから卜部のボディを狙って左ボディを打つ日下部。しかし卜部は日下部の頭が下がったところにヒザ蹴り! さらにフォローの左ストレートが当たり、日下部は卜部に抱きつく。
それでも必死にパンチで前に出て行く日下部だが、そこに卜部の左ストレートや右フックが何度も当たる。日下部は鼻からの出血でドクターチェックが入る。
再開後、右フックで前に出る日下部だが、パンチが大振りのため、卜部の真っ直ぐの左ストレートが日下部の顔面に当たる。1Rに続き、2Rも3者とも10-9で卜部のラウンドとなる。
3R、右ストレートから左フックで前に出る日下部。卜部は距離を取ってパンチを当てさせない。
アグレッシブに前に出るのは日下部だが、パンチを空振りする場面が目立つ。さらに再び日下部が鼻から出血し、ドクターチェックが入る。再開後、日下部は右ストレートや左アッパー。卜部は両腕ブロックでパンチをディフェンスする。
日下部は左ボディ、右のヒザ蹴りで卜部の腹を狙う。「行け!」というセコンドからの声を受けて、パンチで前に出る日下部。しかし卜部のガードは固い。そして日下部が鼻からの出血で3度目のドクターチェックが入ると、ドクターは試合をストップ。卜部が的確なパンチで日下部を下して決勝進出を決めた。
▼第1試合 DREAM無差別級
○ミノワマン(フリー)
一本 1R1分1秒 ※足首固め
●エロール・ジマーマン(スリナム/ゴールデン・グローリー)
大晦日のオープニングを飾るのはミノワマンと“エロジマン”ことジマーマンの無差別級戦。ミノワマンは直前会見で「自分の手で“勇気のチカラ”の扉を切り開きたい」と宣言している。
ジマーマンは“ボーンクラッシャー”のニックネーム通り、ガイコツをモチーフにしたマスクとボディスーツを着て入場。ミノワマンはキン肉マンばりの真っ赤なパンツで登場、花道を走り抜けてリングに上がった。
1R、離れた間合いから距離を詰めようとするミノワマン。ジマーマンはそこに右フック、首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。しかしミノワマンはジマーマンのミドルを空振りさせてテイクダウン。ジマーマンの足を取ってアンクルホールドへ!
一気にミノワマンはジマーマンの足首を捻り上げるが、ジマーマンは構わずミノワマンの顔面に鉄槌を落とす。客席からは悲鳴も上がったが、ミノワマンはさらにジマーマンの足首を絞り上げて、ジマーマンがタップ!
見事に第1試合を1本勝ちで終わらせたミノワマンは四方に向かったS・R・F8回を決めてリングを降りた。
▼オープニングファイト K-1甲子園リザーブマッチ(62.0kg以下)
○平塚大士(中部地区3位/愛知県立安城農林高校/稽道会)
KO 2R1分00秒 ※左フック
●佐々木大蔵(関東地区準優勝/東京都立山崎高校/チームドラゴン)
K-1甲子園リザーブファイトは関東大会準優勝の佐々木と中部地区3位の平塚による一戦。
1R、右ストレートからの左フックで前に出る平塚。パンチのプレッシャーで前に出ていく。佐々木は距離を取って左ミドルを返す。平塚が左フックからインロー、ジャブから右ローとパンチからローのコンビネーションで攻める。やや手数が少なかった佐々木だが、後半は左ミドル。距離を作ってジャブ、右ローなど射程の長い攻撃を当てる。
2R、前蹴りで距離を取る佐々木。平塚のパンチには左ミドルを合わせる。しかし平塚がミドルから距離を詰めてロープ際での左フック!
これが佐々木の顔面を打ち抜き、佐々木がダウン! 立ち上がった佐々木だったが、レフェリーが試合ストップを宣告し、平塚がKO勝ちを収めた。
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