【K-1MAX】魔裟斗が貫禄の勝利!KIDは衝撃のKO負け、山本がベスト4進出
▼第4試合 世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリイウム・ネメシス)
判定3-0 ※30-27、30-28、30-29
●アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002年世界王者)
大会前から優勝候補の一角に挙げられるなど、高い評価を得ていたペトロシアン。開幕戦のジャバル“チンギスハン”アスケロフ戦では噂に違わぬテクニシャンぶりを見せた。初代王者クラウスとしてはペトロシアンを下して存在感をアピールしたいところだ。
1R、サウスポーのペトロシアンが右フック、左ミドル。クラウスはじりじりと圧力をかけて前に出るが、ペトロシアンは落ち着いて距離を取る。ペトロシアンはジャブを突いて左ミドル、そして左ストレートと左のヒザ蹴りを突き上げる。クラウスは右フックから連打をまとめるがペトロシアンのガードは固い。
ペトロシアンは細かくパンチをまとめて左ミドル、左ロー。前蹴りでクラウスを突き放し、クラウスが前に出てきたところにインローを蹴る。クラウスは右ストレートから前に出るが、ペトロシアンは左ミドルと奥足、前足にローを蹴る。さらにペトロシアンがワンツーから左ハイキックを蹴る。ジャッジは1名が10-9でペトロシアン、残り2名が10-10のイーブンとする。
2R、ペトロシアンは自分の左に回りながら左ミドルを蹴る。そして左ストレートと右フック、奥足ロー。クラウスは右ストレートから前に出るが、ペトロシアンはそれをヒラリヒラリとかわす。そしてクラウスのガードの上からワンツー、クラウスの体を押してローを蹴る。
ペトロシアンはクラウスのガードの間に左ストレート、右フック! クラウスが下がるところにローキックを蹴る。面白いように奥足ローを当てるペトロシアン。クラウスの左右のストレートで前に出るがペトロシアンはクラウスのサイドに回りこみ、左ハイキックを蹴る。ジャッジは10-9×2でペトロシアン、残り1名が10-10となる。
3R、ペトロシアンは下がりながら左ミドル、それをフェイントにしての左ストレート。クラウスもそこに右のヒザ蹴りを返すが当たらない。ペトロシアンは右手を伸ばして奥足へのロー。左ハイキックでクラウスの前進を止める。ペトロシアンは左ストレートから右ボディ。クラウスも右ストレートを返すが、ペトロシアンはそれを空振りさせて左右のフックを返す。
クラウスのパンチをしっかりと両腕ブロックするペトロシアン。左ミドルを蹴りながら、クラウスがパンチで距離を詰めると組み付いてパンチを許さない。ペトロシアンはクラウスを押し返して左のヒザ蹴り、さらにはバックキックまで繰り出す。最後はペトロシアンがクラウスの攻撃をかわしまくって、終了のゴングを聞いた。
判定は30-27、30-28、30-29でペトロシアン。開幕戦に引き続き、クラウスを完封するテクニシャンぶりを発揮した。
▼第3試合 世界トーナメントFINAL8 3分3R延長1R
○山本優弥(全日本キックボクシング連盟/青春塾/2009年日本準優勝)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-29
●ドラゴ(アルメニア/ショータイム)
世界トーナメントに勝ち残った唯一の日本人・山本のFINAL8の対戦相手は開幕戦で佐藤嘉洋を下しているドラゴ。山本は試合前に魔裟斗のもとを訪れ、ドラゴ対策を授かった。山本は強敵ドラゴを打ち破り、準決勝への扉を開くことができるか?
1R、山本は鋭い左ミドルを蹴っていく。ドラゴはジャブから右ローを返す。山本は細かくジャブを突いて前蹴り、インローを蹴る。ドラゴはガードを固めて右アッパー、右ミドルを返す。山本はしっかりとブロックを固めてインローと左ミドルを蹴る。ドラゴの右フックが山本のブロックの上を叩く。
山本は左アッパーから右ストレート、右フックを放つ。ドラゴは圧力をかけて前に出るが、山本は左ミドルを蹴る。そしてドラゴをコーナーに詰めて右ロー。ドラゴは右ハイキック、左フックから右ストレート! 山本はこれを受けて下がるが、左ミドルを蹴り返す。ドラゴはガードを固める山本に右アッパー、右フックを打って行く。ジャッジは3者とも10-10のイーブンとなる。
2R、ここも左ミドルを蹴っていく山本。しっかいとガードを上げて左ミドルと右ローを確実に当てる。ブロックを固めるドラゴに山本は右の飛びヒザ蹴り。ドラゴは右フックを振るが、山本はそれをブロックしてワンツー、そして右ロー。
ドラゴは左フック、そこから右ストレートを返す。山本はガードを上げてドラゴをコーナーに詰めると左ボディ、左アッパー、そして右ロー! ドラゴも左右のフックを打ち返すが、山本は手数を止めずに前に出る。
ドラゴのブロックをこじ開けんと左右の細かい連打で前に出る山本。左ハイキックを当てるとそこから一気に連打! コーナーでガードを固めるドラゴに山本は左ボディ! 左フック! ドラゴは必死に組み付いて山本のパンチをディフェンス!
ブレイク後、山本は攻撃の手を緩めず、左右のストレートで前に出る! ジャッジは3者とも10-9で山本。山本がポイントでリードし、最終ラウンドを迎える。
3R、山本は左フックから左ミドル、右ロー。ドラゴも左アッパーを突き上げるが、山本はワンツーから左ミドル。ドラゴの左ハイキックをブロックして山本が右ストレート、これでドラゴを下がらせる!
ドラゴも右ストレートから前に出るが、山本もブロックを固めて必死にディフェンス。山本は両腕ブロックから左ミドル。ドラゴのハイキックをブロックしてドラゴをマットに押し倒す。そして山本が胴廻し回転蹴り!
山本はドラゴのパンチをブロックして押し返し、ワンツーから右ロー。右ストレートから左フック、さらにハイキック、飛びヒザ蹴りと手を出し続ける。そして残り30秒、山本はガードを固めるドラゴに左右の連打! 圧倒的な手数でドラゴに攻めさせない。山本は右のまぶたをカットするも、試合は続行となり、山本優勢のまま試合終了となった。
判定は30-29、30-28、30-29で山本! ドラゴ有利の予想を覆し、山本が日本人の意地を見せた!
▼第2試合 スーパーファイト K-1ルール 62kg契約 3分3R延長1R
○HIROYA(フリー)
判定3-0 ※3者とも29-27
●キコ・ロペス(アメリカ/チームクエスト/ボブ・チャネイ ムエタイ)
K-1甲子園王者のHIROYAがスペシャルマッチに出場、アメリカのMMAファイターであるロペスと対戦した。前日計量ではリミットを大幅にオーバーしたHIROYAだったが、最終的には計量をパスして試合に挑んだ。
1R、インローを蹴りながら前に出るHIROYA。ロペスが右フックで飛び込むとHIROYAが左フックを返す。ロペスの右ローをカットし、HIROYAが左ミドル。
HIROYAはジャブを突いて右ストレート、前蹴りでロペスを下がらせて右ストレートを打つ。しかしロペスが上体を沈めてボディから強烈な右フック!
これでHIROYAバランスを崩し、尻もちをつくがレフェリーはスリップと判断する。再開後、ロペスが左フック! そしてHIROYAのローに右フック! HIROYAのガードの間にねじ込むような左フックを打つ。HIROYAはワンツー、右ロー。この右ローでロペスの足を止めようとする。ジャッジは3者とも10-9でロペスを支持。
2R、HIROYAはジリジリと前に出て右ロー。ロペスは右のボディフックを打つが、HIROYAは左フックを返す。HIROYAは右のヒザ蹴りから前に出て、今度は左のヒザ蹴り。
飛びヒザ蹴りを打つが当たらない。HIROYAはロペスのローに右ストレートを合わせ、さらに左ミドル。ロペスがガードを固めたところに右ストレートからの連打をまとめる。
HIROYAはワンツーから左ボディ、そして右のヒザ蹴り! ロペスはボディを押さえてうずくまり、HIROYAがダウンを奪う。立ち上がったロペスにHIROYAは右ストレートから前に出て行く。そこにロペスも右ストレートを返す。HIROYAはロペスをコーナーに詰めて左ボディ、そしてヒザ蹴り。このラウンドは3者とも10-8でHIROYAとなり、HIROYAがポイントで逆転した。
3R、前蹴り、左ミドルを蹴るHIROYA。ジャブと右ローでロペスを下がらせる。ロペスはHIROYAのジャブに右フックを合わせるが、ロペスは疲れのためか、両手のガードがダラリと下がる。
「来い、来い」とHIROYAを挑発するロペスだが自ら攻撃を出せない。逆にHIROYAはロペスをコーナーに詰めて右ストレート、そして左ボディ、右ボディストレート、そして左右のヒザ蹴り! HIROYAは一方的にロペスをボコボコにするが、ロペスはガードを固めて何とか試合終了のゴングを聞いた。
判定29-27、29-27、29-27でHIROYA。1Rこそロペスにダウンを奪われかけたHIROYAだったが、終わってみればK-1ファイターの強さを見せ付ける結果となった。
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