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【パンクラス】「東北に元気を…」熱い想いを背負った砂辺光久、初防衛に成功

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2012/11/10(土)UP

▲初防衛に成功した砂辺光久(中央)。その左は岩手・釜石にある総合格闘技ジム「グラアカ」平野仁代表。砂辺は10 月下旬に東北の被災地(釜石・大槌・波板)の仮設住宅を周り、平野ら仲間と共に救援活動を行っており、被災された方々を元気付けたいという想いを背負って戦った

パンクラス
「PANCRASE 2012 PROGRESS TOUR」
2012年11月10日(土)東京・ディファ有明
観衆=1,835人

▽第2部
▼メインイベント(第15試合) フライ級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
○砂辺光久(TEAM reversaL/王者)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-29
●宇都木正和(パラエストラ古河/フライ級1位/挑戦者)※宇津木正和から表記変更
※砂辺が初防衛に成功

 昨年12月のフライ級初代王者決定トーナメント決勝戦で修斗からの刺客・阿部博之を破り、スーパーフライ級に続いて二階級を制覇した砂辺。今回の初防衛戦を前に「防衛戦だからといって守るのではなく、相手を倒すだけ。王者らしからぬ動きで王者らしい結果を出します」とアグレッシブな試合をすると宣言。

 対する宇都木は8月にフライ級次期王座挑戦者決定戦で江泉卓哉にサッカーボールキックでTKO勝ちし、タイトル挑戦権を獲得した。砂辺は、勢いのある挑戦者を相手に初防衛を達成することが出来るのか。 

 1R、砂辺は強烈な右ロー、右ハイを蹴り分ける。筋肉隆々の体を誇る宇都木はパワー溢れるパンチで前進するが、砂辺は冷静にかわす。

 宇都木は片足タックルを仕掛けるが、砂辺はテイクダウンを許さない。宇都木が左ミドル! これがボディをえぐり、砂辺は表情が一変し退がってしまう。耐えた砂辺は蹴り終わりにパンチをすかさず入れ、宇都木は鼻血を出す。

 2R、宇都木はコンパクトなパンチのコンビネーションを出し、プレッシャーを強くする。

 砂辺は退がりながらもパンチを返し左ハイ。砂辺がパンチのラッシュを仕掛けると宇都木は尻餅をついてしまう。終盤に砂辺がタックルを仕掛けると、宇都木はこれを受け止めフロントチョークを極める。ここでゴング。

 3R、砂辺が右ハイをクリーンヒット! 宇都木は蹴り足を持ったまま前進して砂辺をテイクダウンしたが、すぐにスタンドの展開に戻る。

 宇都木が強打を振るうが、砂辺は冷静に避ける。手数で負けない砂辺は終盤にも、グラウンドで上を取るとパウンドで追い込む場面を作る。砂辺がフルマークの判定勝利を収め、タイトル初防衛に成功した。


 

▲スタンド、グラウンドで優位に試合を進めた大類宗次朗(上)が勝利

▼セミファイナル(第14試合) ウェルター級次期挑戦者決定トーナメントAブロック 5分3R
○大類宗次朗(TRIBE TOKYO M.M.A/ウェルター級6位)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-28
●山崎昭博(SUBMIT静岡/ウェルター級7位)

 今大会よりウェルター級王者(現王者は佐藤豪則)への挑戦者を決めるトーナメントがスタート。Aブロック2人、Bブロック(12月1日・ディファ有明)2人によって争われる(決勝戦は2013年)。8・5ディファ有明大会で修斗・環太平洋王者の村山暁洋と引き分けた大類は、パウンドを得意とするタフなオールラウンダー。

 一方、山崎は同じ8月大会で大怪我から約1年ぶりの復帰を果たし、判定勝ちを収めている。寝技で一本勝ち、打撃でKO勝ちを狙える、こちらもトータルバランスに優れたファイターだ。

 積極的にミドル、パンチを出す山崎はタックルを仕掛け組み付くも、テイクダウンし上になるのは大類。得意のパウンドを落とし主導権を握る。マウントポジションを奪い追い込む場面も。山崎に決定打を許すことなく、大類が判定勝ちした。


 

▲右フックで秒殺勝利した近藤有己(右)

▼第13試合 ウェルター級 5分2R
○近藤有己(パンクラスism)
KO 1R52秒 ※右フック
●窪田幸生(坂口道場 一族)

 両者はパンクラスに入門し、近藤は1996年1月28日、窪田は1997年7月20日にプロデビュー。当時のパンクラスは同門対決も頻繁に行われていたが、両者は今回が初対決となる。

 近藤は今年1月28日のディファ有明大会で、永木健二に打撃で圧倒され、2R2分40秒、TKO負けを喫して今回が10カ月ぶりの復帰戦。

 お互いにパンチを得意としているだけに、ゴングが鳴るとフックを交錯させる。近藤の右フックがクリーンヒットし、窪田がバッタリと倒れる。近藤がパウンドで追撃するとレフェリーがストップ。近藤、完全復活!


 

 
▼第12試合 ライト級 5分3R
○高橋“Bancho”良明(パラエストラ八王子/ライト級9位)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-28
●FALO(アメリカ/フリー)


 

 
▼第11試合 スーパーフライ級 5分3R
○山本 篤(KRAZY BEE/2004年NBTフェザー級優勝) 
判定3-0 ※30-28、30-27、30-28
●古賀靖隆(ロータス世田谷/2012年NBTスーパーフライ級優勝)


 

▼第10試合 ライトヘビー級 5分2R
○安西信昌(TEAM CLIMB/ライトヘビー級1位) ※アニマル安西から改名 
TKO 1R4分36秒 ※レフェリーストップ
●イ・ハングン(韓国/EXTREM COMBAT GYM)

▼第9試合 フェザー級 ネオブラ優勝者下克上マッチ3対3 大将戦 5分3R
○原田惟紘(はらだ・ただひろ/パラエストラ北九州/2012年NBTフェザー級優勝)
TKO 1R1分48秒 ※レフェリーストップ
●高藤正和 (高田道場/フェザー級3位)

▼第8試合 バンタム級 ネオブラ優勝者下克上マッチ3対3 中堅戦 5分3R 
○中島太一(パラエストラ東京/2012年NBTバンタム級優勝)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-29
●滝田J太郎(和術慧舟會東京道場/バンタム級10位)

▼第7試合 フライ級 ネオブラ優勝者下克上マッチ3対3 先鋒戦 5分3R
○阿部博之(ドラゴンテイルジム/フライ級2位)
判定3-0 ※30-26、30-26、30-27
●木内崇雅(和術慧舟會GODS/2012年NBTフライ級優勝)

▼第6試合 無差別級 ~ROAD TO 植松直哉~ 長谷川孝司試練の勝負第五戦 キャッチレスリングルール 5分2R
○長谷川孝司(パンクラス稲垣組)
一本 1R1分26秒 ※チョークスリーパー
●田中竜一(パンクラス稲垣組)

▼第5試合 ライト級 5分2R
△岡澤弘太(ノヴァウニオンジャパン/ライト級5位)
ドロー 判定0-0 ※三者とも20-20
△長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA)

▼第4試合 ウェルター級 5分2R
○レッツ豪太 (総合格闘技道場コブラ会) 
判定2-0 ※20-19、19-19、20-19
●草・MAX(TEAM CLIMB)

▼第3試合 アテナルール スーパーストロー級 5分2R
○サダエ・マヌーフ (総合格闘技道場コブラ会)
一本 2R2分18秒 ※膝十字固め
●紫乃ヴァンフース(パラエストラ八王子)

▼第2試合 スーパーフライ級 5分2R
○上嶋佑紀(BRAVE)
判定3-0 ※20-18、20-19、20-19
●小林悟朗(GOKITAジム)

▼第1試合 ライト級 5分2R
○クリスMAN(パラエストラ八王子)※平山敬悟から改名
判定3-0 ※三者とも20-18
●TOSHI(マッハ道場/初代グラディエーター王者)

▽第1部
▼第1試合 フライ級 5分2R
○己吏人(きりひと/パラエストラ東京)
一本 1R1分33秒 ※チョークスリーパー
●石井俊光 (和術慧舟會横浜道場)

▼パンクラスゲート第4試合 ミドル級 5分2R
○シバター・シュルト(P’sLAB横浜)
KO 1R26秒
●ジョシュア・ロビンソン(ロデオスタイル)

▼パンクラスゲート第3試合 ライト級 5分2R
○ベン・ブッカン(総合格闘技津田沼道場)
一本 2R20秒 ※フロントチョーク
●ザビエル(フリー)

▼パンクラスゲート第2試合 フェザー級 5分2R
○工藤修久(アンプラグド国分寺)
一本 2R2分54秒 ※チョークスリーパー
●井藁誉仁(和術慧舟會トイカツ道場)

▼パンクラスゲート第1試合 フェザー級 5分2R
○深澤 駿(パラエストラ八王子)
TKO 1R4分32秒 ※レフェリーストップ
●柳井康作(M-16ムエタイスタイル)

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