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【ライズ/M-1】恐るべきコリアンモンスターが新王者に!裕樹をまさかのローキック葬

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2013/01/06(日)UP

▲ムエタイの怪物ポンサネー(左)に森井(右)は殊勲のドロー

▼第13試合 WPMFルール -59.0kg契約 3分5R
△森井洋介(藤原ジム/WPMF日本フェザー級王者)
ドロー 判定1-1 ※48-49、48-48、49-48
△ポンサネー・シットモンチャイ(タイ/元ルンピニースタジアム認定フェザー級王者、元プロムエタイ協会フェザー級王者、2010年ルンピニースタジアムMVP選手)

 ポンサネーはムエタイには珍しい重くて速いパンチ&ローキックでKOを狙う選手。日本でも有名なムエタイの超一流選手であるウティデート、ダライジャック、ルンルアンレックらをKOし、2010年にはムエタイで最もKO勝ちが多い選手と言われていた。

 迎え撃つ森井は10月7日のMA日本キック後楽園ホール大会で秋元皓貴に敗れてWBCムエタイ日本フェザー級王座を失い、今回が再起戦。毎回のように激闘を繰り広げるハードパンチャーとして知られ、その攻撃力は日本フェザー級界で随一と評価されている。

 両者のスタイルからしてパンチの真っ向勝負になることは間違いなく、新春からアツい戦いが繰り広げられそうだ。

 1R、一気に前へ詰めて打ち合いに持っていく森井。両者いきなりのフルスイングの打ち合いに場内が沸く! 森井の右アッパーが炸裂! さらにボディを攻める森井だが、ポンサネーは右ヒジ! 森井のパンチが効いたか、ポンサネーはガードをしっかり固めてロープ際へ下がる。

 森井が右フック、右ロー。ポンサネーも強烈な左ロー! ラスト1分でポンサネーが“もっと打って来い”と手を広げて森井を挑発すると、森井の左フックがヒット! ポンサネーも左フックを打ち返す。

 スリリングな打ち合いが続いた1Rはあっという間に過ぎた。

 2R、両者がパンチからのローを激しく応酬! さらに左右フックで猛然と打ち合い、ハイキックを飛ばし合う。ポンサネーの右ローに森井がバランスを崩し始める。

 フックから右ローを強く蹴るポンサネー。森井も右ストレートでポンサネーを吹っ飛ばす。

 ガードをしっかりと固めてローを打ち続けるポンサネーに、森井はボディブロー。ポンサネーも左フックから右ローだ。

 ポンサネーがパンチでラッシュを仕掛け、右ハイキック。森井もパンチを打ち返すが、右ローに身体が傾いてしまう。

 3R、森井が左右フックで前に出るが、ポンサネーが強いジャブで押し返しての右ロー。森井はフットワークで動いてパンチを当てるが、ポンサネーの右ローをもらう。

 ポンサネーがパンチ連打から右ロー、森井も右フックを返す。森井のパンチを警戒してガードを固めるポンサネーに森井が左右のロー、コーナーへ追い詰めてのパンチ連打とヒジ! これでポンサネーの左目上が切れ、流血する。冷静な森井はジャブでその傷口を狙い続ける。ラウンド終了直前にドクターチェックが入った。

 4Rも森はジャブで傷口を狙い続けて左フックと右フック。ポンサネーも打ち合いに応じ、パンチの打ち合いとローの蹴り合い。

 森井のジャブがポンサネーを仰け反らす。ジャブを打ち続ける森井と左ローを蹴り続けるポンサネー。森井の左フックがポンサネーを捉え、ポンサネーが下がる。ガードをしっかりと固めて下がりながら左ローを蹴り続けるポンサネー。

 5R、森井がパンチで猛然と前に出る。しかし、ジャブはヒットしているが、ほとんどのパンチがポンサネーのグローブの上を叩いている。ポンサネーはフットワークを使って回り始め、ローを蹴り続ける。森井はパンチでひらすら前に出て攻撃。

 ラスト1分、勝利を確信したのかポンサネーは手を上げてリングを回り始め、試合を流す。森井はパンチで接近するが、ポンサネーはハイキック。

 フルラウンド続いた激闘の末、判定は三者三様のドロー! 森井がムエタイの怪物を相手に、互角の試合を演じて見せた。


 

▲藤原(右)がハイキックでダウンを奪った

▼第12試合 WPMFルール -53.0kg契約 3分5R
○藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
KO 1R2分22秒 ※パンチ連打
●ペップノーイ・パリシャー(タイ)
※ペップノーイは規定体重をクリア出来なかったためグローブハンデと減点1

“日本軽量級最強の男”の称号を長く保持し、日本キックボクシング界を牽引し続けてきた藤原。だが、昨年7月22日、新日本キックボクシング協会の超新星・江幡睦に初回KO負けを喫し、vs日本人に6年間無敗という記録が破られ、ついにその座から引き摺り下ろされてしまった。

 藤原は江幡戦の前からムエタイ戦士に連敗を喫しており、江幡に敗れて50戦以上のキャリアの中で初の3連敗。9月の再起戦はドローに終わり、2012年は勝ち星なしという最悪の1年となってしまった。ペップノーイに勝利して復活なるか?

 1R、サウスポーの藤原が左ミドルで先制。まだ様子見だったペップノーイに右インローを連打し、左ハイキック! これでダウンを奪う!

 パンチでラッシュをかける藤原にペップノーイは組み付くが、藤原が再び左ハイキックをヒット! すぐに連打につなげるとペップノーイは藤原にしがみつくようにして2度目のダウン!

 藤原は左ロー連打から右フック、ペップノーイは組み付いて逃れようとする。藤原のパンチ連打でロープに釘付けになるペップノーイ。一方的になったところでレフェリーがストップし、藤原が会心のKO勝ちを収めた。


 

▲六川(左)が右ストレートでダウンを奪う

▼第11試合 第4代RISEバンタム級挑戦者決定トーナメント決勝戦 3分3R無制限延長R
○六川星矢(北斗会館/同級5位、2011年 RISING ROOKIES CUPバンタム級優勝)
KO 1R2分34秒 ※右フック
●前田浩喜(CORE/同級4位)
※六川がトーナメント優勝。

 ベルトへの挑戦権を懸けて4選手によって争われた1DAYトーナメント。決勝戦は準決勝でKO勝ちした前田と延長までもつれ込んでの判定勝ちとなった六川で行われる。スタミナ的には前田が有利か。

 この試合の勝者は3月17日(日)東京・後楽園ホール大会(RISE)でバンタム級1位のDyki(TARGET)とバンタム級王座決定戦を行う。

 1R、サウスポーの前田は左へ回り込みながら左の蹴り、六川は前蹴りと右ロー。左ミドルを蹴り続ける前田に、六川は左右フックの連打で距離を詰めていく。

 左右のストレートで前に出た六川が、前田をコーナーへ追い詰めて右ストレート! これが見事にアゴを捉え、ダウンを奪う。立ち上がった前田だが、ダメージは明らか。六川はすぐに左右のパンチを連打して前へ出て、最後は左フックで前田を倒した。

 これにより、空位のバンタム級王座は六川とDykiによって争われることが決まった。

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