【ボクシング】メイウェザー最後までスタイル貫く、49戦全勝で引退
藤本京太郎のヘビー級ガチスパーリング! |
「WBA・WBC世界ウェルター級タイトルマッチ」
Floyd Mayweather Jr vs Andre Berto
2015年9月12日(土・現地時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガス
MGMグランド・ガーデン・アリーナ
▼WBA・WBC世界ウェルター級王座統一戦 3分12R
○フロイド・メイウェザー(アメリカ/5階級制覇王者//WBA・WBC世界ウェルター級王者)
判定3-0 ※117-111、118-110、120-108
●アンドレ・ベルト(アメリカWBA暫定世界ウェルター級王者)
※メイウェザーがWBA3度目、WBC5度目の防衛に成功。
5月にマニー・パッキャオとの“世紀の一戦”を制したメイウェザーが、「これがラストファイト」と宣言して臨んだ今回のベルト戦。ベルトはカリブのハイチ代表として2014年アテネ五輪に出場、プロ転向4年目でメイウェザーが返上したWBC世界ウェルター級王座を獲得した。その後はIBF世界同級王座も獲得し、現在は3月に獲得したWBA暫定世界同級王者。30勝(23KO)3敗の戦績を持つ。
1R、メイウェザーは速いジャブを顔面とボディへ。ベルトのパンチは頭をサッと引いて鮮やかにかわす。ラウンドが終了して自軍コーナーへ戻ってくるとメイウェザーは笑みを浮かべる。
2R、ロープ伝いに回り込みながらジャブを出すメイウェザー。ベルトはワンツーを放って行くが空振り。接近するとメイウェザーはクリンチでベルトの動きを封じる。
3Rが始まると同時にメイウェザーは右ストレートを放つ。このラウンドもメイウェザーがジャブを当て、ベルトのパンチはフットワークとヘッドスリップやダッキングでかわしていった。
4R、メイウェザーのワンツーで、ベルトが一瞬ガクッと腰を落とす。しがみつくベルトは離れると失点を挽回しようと前に出るが、メイウェザーのフットワークは止まらない。
5Rも余裕の試合運びだったメイウェザーだったが、6Rにベルトの左ジャブがついにヒット。一気に間合いを詰めて左右フックを放つベルト。左フックもクリーンヒット。メイウェザーがクリンチする場面が目立った。
7R、アッパーを突き上げるメイウェザー。ベルトはメイウェザーをロープに押し付けるようにしてショートのフックを見舞う。しかし、離れるとメイウェザーの左フックがヒット。
8R、メイウェザーは両手をだらりと下げ、フットワークで動き回りながら矢のようなジャブ、そしてベルトのパンチを鮮やかにかわしていく。9R終盤には両者足を止めての打ち合いが見られたが、ジャブを当てたのはメイウェザーの方。
10R、メイウェザーが言葉を発して挑発し、ベルトも言い返してレフェリーから両者に注意が与えられる。ラウンドが終わると、メイウェザーはさらに何か言葉を発して挑発し、両者にらみ合い。
11R、ジャブをヒットさせたベルトが一気に連打するが、メイウェザーはすぐに離れて右フック、左アッパーを打ち返す。終盤には打ち合いを繰り広げるが、両者空振りが目立つ。
12R、余裕を見せるメイウェザーはロープを背負ってベルトのパンチをかわし、右アッパーをヒット。残り1分を過ぎるとメイウェザーが打ちに出て、右ストレート、左フック、左アッパーを打ち込む。そして残り10秒を過ぎると、フットワークでリングを走るように回り込み、手を上げて勝利をアピール。
試合が終了するとメイウェザーはひざまずき、天を見上げる。そして、勝利者インタビューを受けると「神に感謝します。この勝利は神のおかげです。19年間ファンがいなければ私がやってきたことはありませんでした。感謝します。これで私のキャリアは終わったのです。正式に終わりです。これが辞める時だと思います。私は全てを成し遂げた。もう十分です。次のメイウェザーが出てきて、私の記録を破ってくれればいい」と、笑顔で引退を表明した。
最後はKO勝ちが期待されたが、ディフェンス重視のスタイルを貫き生涯戦績49勝(26KO)無敗。1956年に引退した元世界ヘビー級王者ロッキー・マルシアノ(アメリカ)に並ぶ49戦全勝無敗の記録に並んでの引退となった。
Photo by NAOKI FUKUDA/WOWOW
WOWOW再放送
9月14日 メイウェザーvsベルト
floyd mayweather jr vs Andre Berto
http://www.wowow.co.jp/sports/excite/
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