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【ボクシング】村田諒太が世界前哨戦でKO勝ち、年末に世界初挑戦へ

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2016/01/30(土)UP

村田が最後は右ストレートでベガを深々とマットに沈めてKO勝ち

「THE RETURN OF THE KING」
2016年1月30日(土)中国・上海オリエンタルスポーツセンター

▼ミドル級 3分10R
○村田諒太(帝拳ジム/WBC世界ミドル級5位)
KO 2R 2分23秒 ※右ストレート
●ガストン・アレハンドロ・ベガ(アルゼンチン)

 村田諒太の世界前哨戦が中国・上海で行われ、村田がガストン・アレハンドロ・ベガに2R2分23秒、KO勝ちを収めた。

「ムラタは偉大なボクサーだから勝つのが難しいのは承知だよ」。前日の会見で謙虚にそう語ったベガに対し、村田は1Rから容赦なかった。ラウンド中盤、持ち前の力強い右ストレートで最初のダウンを奪うと、そこから「左ジャブ→右ストレート→左ボディブロー」を軸に、力強い組み立てで相手に圧倒的な馬力の差を見せていく。

 今回は“ポカ”が許されなかった。前回の試合でラスベガス遠征を果たした村田だが、自己評価は「最低」。のみならず、海外での彼のプロモートを契約しているトップランク社代表のボブ・アラム氏からもその戦力が期待に応えられなかったというニュアンスのコメントを出されていたのだ。

 それが、これまでの長所を活かした原点回帰にもつながったようだ。「最近の試合ではパンチに体重が乗っていなかった。一昨年の試合から分かっていたのが去年の試合で特に出た感じ。でも、それが今回は出ていないはず」

 安堵の様子で語り続ける村田。中国遠征といえば、経済特区のマカオでは1試合経験しているが、本土はプロではこれが初。

「学生時代、2005年に中国で世界選手権に出たときブーイングの記憶があったたけれど、今回は歓声も聞こえてきた。経済的な重要性の高い都市なので、また呼んでもらえるのなら」(村田)

 所属先の帝拳ジム・本田明彦会長は「今年の終わりに世界戦をやらせたい」と語っている。

写真:ボクシングモバイル/文:善理俊哉 

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