【シュートボクシング】MIOが二冠王達成、対抗戦は4勝4敗で痛み分け
▼第8試合 Energy Fight×Shoot Boxing51kg級タイトルマッチ 3分5R延長無制限R
○Chan Kai Tik(香港/富德拳館)
再延長判定 ※30-24
●内藤啓人(ストライキングジムAres)
※Chanが王座に就く。
1R、細かなローの蹴り合いで様子を伺う両者。内藤は時折、強烈な前蹴りと左ミドルを加える。バックハンドブローも繰り出す。内藤に比べ小柄なChanは自らの体格を生かし細かく、スピーディーに内藤の懐へ飛び込み打撃を当てる。
2R、リーチで上回る内藤だが、それをかいくぐり接近戦に持ち込むChan。Chanのペースかと思われたが一瞬の隙をついて内藤が背負い投げでシュートポイント1獲得。Chanは投げを警戒してか、これまでよりも少し距離の遠いところで攻撃することとなり、内藤と共に相打ち、クリンチという展開が増える。
3R、パンチで攻め込むChanに対し内藤は左右のミドルで距離を保つ。距離が詰まると内藤は積極的に投げを狙い、Chanが防ぐ攻防に。次第に内藤のパンチが大振りになりはじめると、Chanはその大振りの内側を射抜くようなストレートで内藤と相打ちの打撃戦にもつれ込む。
4R、大きく振ったパンチの打ち合いで会場を沸かせる両者。内藤は消耗激しい様子で組んでも力なくロープにもたれたり、キャンバスに崩れる場面が目立つ。Chanはその隙をつく強振のパンチでガードの上からでも構わず殴って内藤をふらつかせる。ゴングを聞いて自陣に戻った内藤はロープへ前のめりにもたれかかる。
5R、組み付いたChanにフロントチョークを狙った内藤だがこれはすっぽ抜ける。細かくローを蹴り込み、内藤へダメージを与えるChan。内藤はそれを大振りの左右のフックで迎え打つ。組み付いたChanのバックを奪った内藤はそのままバックチョークを仕掛け、これでレフェリーからはキャッチのコールが。極めきれなかった内藤だが、そこで消耗したChanへ最後のラッシュを仕掛けたところでゴング。しかし本戦判定では決着つかず延長戦へ。
延長1R、パンチで攻めるChanを内藤はテンカオで迎撃、すかさずパンチで追う。リーチで上回る内藤が前蹴りで距離をとれば、Chanは細かいワンツーで飛び込み最後をローで蹴り終える堅実な攻め。フロントチョークを仕掛ける内藤、これを嫌うChan。判定は再びドローで延長2Rへ。
延長2R、開始早々から両者殴り合いへ。距離をとった両者、ペースをつかんだのはここでも細かく右ストレートをヒットさせるChan。ダメージがあるか、内藤は首相撲からのヒザで逃れる。しかしラウンド終了直前、Chanの右ストレート3発を被弾した内藤が倒れこむようにダウン。最後のダウンが決め手となり、Chanが内藤を振り切り王者となった。
▼第7試合 Energy Fight×Shoot Boxing51kg級タイトルマッチ 3分5R延長無制限R
○劉晶晶(=Lau Ching Ching/香港/Nana Gym)
再延長判定 ※30-29
●MISAKI(GSB豊橋/J-GIRLSミニフライ級王者)
※劉が王座に就く。
1R、身長で頭ひとつ大きい劉を相手に距離が詰まると組みついて投げを狙うMISAKI。首相撲の展開になると劉はヒザでMISAKIを迎撃しペースを取らせない。ともに打撃の手数は少ないまま1Rは終了。
2R、組みつくMISAKIをしっかりクラッチして振り回す劉。終始打撃をかいくぐり、組み付きにいくMISAKIだが効果的な展開を作れない。
3R、首相撲でヒザを突き立てる劉に対し、MISAKIは相手の首相撲の上からパンチを振るう。ラウンドが進むにつれどちらかが倒れこむかレフェリーのブレイクをまつ膠着状態に。
4Rと5Rを通して、両者組み付くとMISAKIは背負い投げやバックドロップを狙う投げの展開へ、劉は首相撲からのヒザで相手のスタミナを削るが効果的な攻撃はどちらにも見られず判定にもつれ込むと決着は延長戦へ。
延長1R、疲れの見える劉に対し、MISAKIのスピードは衰えず前蹴り、ワンツーを起点に組み付き投げを狙う。組み付いたMISAKIの隙を突いては劉がヒザを突き刺す。MISAKIの一方的な展開は変わらずだったが互いに決定打がなく、ふたたび延長Rへ。
延長2R、これまで一方的に組み付き、投げを見舞っていたMISAKIだが消耗して投げきれない。一方の劉は変わらず首相撲からのヒザでコツコツとダメージを与え続けMISAKIの体力をさらに削る。みたび延長かと思われたが、判定の結果、劉が僅差の判定で王座を獲得した。
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