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【BOM】沖縄の新鋭・仲山が激闘派チョークディーと大殊勲のドロー

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2017/12/17(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

初来日のチョークディー(左)に注目が集まっていたが、19歳の新鋭・仲山(右)が大健闘

BOMプロモーション
「The Battle Of Muaythai 16(BOM XVI)」
2017年12月17日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール

▼第23試合 WMCスーパーファイト 52.8kg契約 WMCルール 3分5R
△チョークディー・PKセンチャイジム(タイ)
ドロー 判定0-1 ※49-49、48-50、49-49
△仲山大雅(RIOT GYM)

※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら

 今タイで絶大な人気を誇る激闘ムエタイファイター、チョークディーが注目の初来日。そのファイトスタイルは観る者全てを魅了し、これまでの死闘で縫った針の数は顔だけで170針以上になるという。

 そのチョクディーの対戦相手の仲山は沖縄在住で国内2冠王に輝いた実績を持つ。アマチュアキックボクシングで華々しい成績を収めプロデビュー。2017年3月には、強豪タイ人選手のジョッキーレックと対戦し、下馬評を覆す衝撃のKO勝利をしている現在19歳の超新星だ。

 1R、圧力をかけて前に出るチョークディーの鋭い左フックが唸りをあげる。左ボディブローから左フックのコンビネーション。しかし仲山も左ストレートと左ローを返す。

 2R、サウスポーの仲山は左ストレートと左ローで果敢に攻める。チョークディーは連打を繰り出すが、仲山は怯まずにパンチとヒジを打ち返す。チョークディーが入って来るところにヒジを合わせ、左のパンチを何度も命中させる。チョークディーは前へ出て左ローを蹴りまくる。

 3R、仲山のワンツーがヒット。チョークディー左フックを返して激しく打ち合う。両者強いローの蹴り合いも。前へ出て攻めるのはチョークディーだが、仲山も一歩も譲らずせめぎ合う。

 4R、仲山は高く飛び上がっての飛びヒザ蹴りを繰り出すが、これは不発に。パンチで前へ出て来るチョークディーをヒジとヒザで迎え撃ち、左ヒジのカウンターをヒット。チョークディーは左ローを蹴り続けるが、仲山が先に多数の手を出してチョークディーを近づけさせない。

 5Rはミドルの蹴り合い。前へ出るチョークディーに仲山はワンツーをヒットさせる。さらに顔面前蹴りでチョークディーをのけ反らせる。チョークディーは右ミドルをバンバン蹴るが、そこへ仲山の左ストレートがヒット。チョークディーは首相撲に持ち込んで仲山をねじ伏せる。

 最後までチョークディーにいいところを出させず、互角の展開に持ち込んだ仲山。判定はジャッジ1名が仲山を支持したが、2名はドロー。タイの一流選手を相手に互角に戦った仲山は殊勲のドローだといえよう。

 マイクを持った仲山は「ドローでしたが、凄く強いチョークディーに勝つために沖縄で一生懸命に練習してきました。東京で活躍したいと思っている選手が沖縄には多くいます。大舞台で活躍できるように沖縄のみんなで頑張ります」と、沖縄をアピールした。

※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら


体格差を利した戦法を徹底的に貫いた引藤(左)がジャオウェハー(右)を破ってみせた

▼第22試合 ムエサイアム イサーンタイトルマッチ 67.5kg契約 WMCルール 3分5R
〇引藤伸哉(ONE’S GOAL/WMC&WPMF日本ウェルター級王者)
判定3-0 ※49-47、49-48、50-47
●ジャオウェハー・シリラックムエタイ(タイ/MAX MUAYTHAIスーパーライト級王者、WMCタイ国ウェルター級王者)
※引藤が新王座に就く。

※この試合の速報動画(3Rからノーカット)はこちら

 ジャオウェハーは昨年4月のシュートボクシング後楽園ホール大会に初来日。SBのエース・宍戸大樹と対戦し、3Rに強烈なヒジ打ちで宍戸をノックアウト。戦慄なる勝利で日本デビューを飾った。今年4月には『KNOCK OUT vol.2』で再来日し、WBCムエタイ日本ウェルター級王者・健太も3Rヒジ打ちでTKOに葬っている。

 対する引藤は現在WPMFとWMCの日本王座を2冠保持。今年2月、BOMの看板を背負って『KNOCK OUT』に出陣し、WBCムエタイ日本ウェルター級王者・健太と対戦したが、5Rヒジ打ちでTKO負けを喫した。

 1R、体格で圧倒的に上回る引藤は前蹴りと左ミドル、ジャブで徹底して距離を取り、ジャオウェハーのワンツーは届かない。さらに引藤は飛び込んでの縦ヒジ、左ローも繰り出していく。

 2R、ワンツーで前へ出るジャオウェハーだが、引藤は変わらず距離を取り、左ハイ、右ボディストレート、左右フックを繰り出す。ジャオウェハーが入って来ると回り込んでかわし、打ち合いはしない。引藤は組むと背の高さを利してヒジを振り下ろす。

 3R、ジャオウェハーが距離を詰めようと前へ出てくるところを狙い撃ちにする引藤。左アッパー、左ストレート、左ハイ、さらにヒジでけん制してジャオウェハーを寄せ付けない。それでもジャオウェハーが入り込んでくると回り込んでかわす。引藤の左ストレートがカウンターでクリーンヒット。

ヒジ打ちが得意なジャオウェハーを逆にヒジでカットして流血に追い込んだ引藤

 4Rも同じ展開が続く。引藤は徹底したジャブと左ミドル、前蹴り。リーチの長いワンツーをボディへ打ち、ジャオウェハーが打ち合いに来ると回り込んでかわす。組み付いてのヒジ打ちでは逆にカットに成功し、ジャオウェハーが流血。その傷口を引藤はジャブで狙って行く。

 5R、打ち合いに来るジャオウェハーに引藤もパンチを返す。ジャオウェハーはワンツーをヒットさせるが、頭を上げたところに引藤がヒザを突き上げ、さらにヒジ。それでも前へ出て倒しに来るジャオウェハー。引藤はジャブを突き続けて作戦を貫き通した。

 判定は3-0で引藤が完勝。強敵ジャオウェハーから勝利を収めた。大喜びする引藤は「正直、内容を覚えていません。ひとことで言えば、ジャオウェハーみたいな怪物とはもうやりたくないです。何を言うか覚えてなくて忘れちゃいました。僕はBOMのリングが大好きです。ヒジなし、ヒザなし、笑わせるな、最高!」と、大興奮でまくしたてた。

※この試合の速報動画(3Rからノーカット)はこちら

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