【NJKF】国崇がスカンジナビア王者に圧巻TKO勝ち、日本vs欧州は2勝1敗で日本勝利
NJKF拳之会
「NJKF拳之会主催興行13th ~NJKF 2018 west 2nd~」
2018年4月15日(日)岡山・山陽ハイツ体育館
▼トリプルメインイベントIII 日本vsヨーロッパ3対3 ISKAムエタイ国際戦 57kg契約 3分5R ※ヒジあり
○国崇(NJKF拳之会/ISKA&WKAムエタイ世界フェザー級王者)
TKO 5R 1分52秒 ※パンチ連打→レフェリーストップ
●“Sebolai”ジュリアン・ベングセン(デンマーク/WMCスカンジナビア スーパーフェザー級王者)
今大会、トリプルメインとして組まれたのは「日本vs欧州 3対3 ムエタイ国際戦」。西日本のトップ選手たちがヨーロッパからの刺客を迎え撃った。
大会のトリを飾るトリプルメインイベント第3試合には国崇が登場。国崇が88戦目に迎え撃つベングセンはムエタイを中心に様々なルールでの試合に出場している26歳。今年1月には大阪で開催された『WARDOG CAGE FIGHT16 X GRACHAN33』に初来日、MMAルールで2R一本負けを喫している。
1Rはローの蹴り合いからスタート。バックステップを使いながら、ローやミドル、バックキックなど多彩な蹴りを放ち手数を多く出すベングセンに対し、国崇は時折強い右ローを放つ。
2R、ローで攻める国崇に対し、ベングセンは足を使いながら右ストレート、右フックを放ち、国崇のセコンドからは「左のガード上げて!」という声が飛ぶ。後半に国崇の左ボディが炸裂すると、超満員の場内からは大きな歓声が。
3R、ベングセンはローが効いた様子を見せ、国崇のパンチも左ボディなどヒット数が増えていくが、ベングセンもなお応戦。
4Rには国崇のボディ2発でベングセンが大きく下がる場面もあり、国崇が攻勢を強める。ベングセンも必死に応戦するが、国崇は右ハイ、ボディをヒットさせるなど優勢に。
そして5R、序盤からボディ、ヒジを当てた国崇は猛攻に出ると、ロープ際に詰まったベングセンに飛び込んでの右ヒジでダウンを奪う。何とか立ち上がったベングセンだったが、国崇がここぞとばかりに飛びヒザまで繰り出しさらにパンチ連打を叩き込むと、レフェリーがストップ。試合後半にかけて調子を上げた国崇が、見事TKO勝利を飾った。
試合後の国崇は、「今年38歳になります。『もうそろそろじゃねえの?』と思ってる人もいると思いますが、100戦目までまだまだやりますんで」とマイクで宣言。先日、第2子が生まれたことも明かし、さらなる挑戦に意欲を見せた。
この大会は、老朽化のために閉鎖となる倉敷山陽ハイツ体育館の最後の行事となった。キックボクシング興行としては拳之会が2003年に初開催し、今大会が11回目。国崇はそのうち9大会に出場(残り2大会はエキシビション)し、9勝負けなしという結果に終わった。
国崇本人も「この会場での大会を通じて倉敷の人たちにキックボクシングがどういうものか、どう楽しめばいいのか知ってもらえたし、興行としても回を重ねるごとにグレードアップできたと思う。また自分の試合も、最近は外国人との試合が続いているが、弱い相手は呼んでもらっていないつもりだし、いい試合もできたと思う」と、“ホーム会場”の閉鎖に感慨深い様子を見せた。
▼トリプルメインイベントII 日本vsヨーロッパ3対3 ISKAムエタイ国際戦 70kg契約 3分5R ※ヒジあり
◯“Flash”ソニー・ダグリード(ベルギー/ISKAキックボクシング世界スーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※49-45、49-45、50-44
●白神武央(NJKF拳之会/WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者)
白神は昨年11月、ベルギーでダグリードの王座に挑戦し、敗退。前回はヒジ・ヒザなしルールだったが、今回はヒジ・ヒザありのISKAムエタイルールでの再戦となった。
中盤までは前戦同様に押されていた白神だったが、4Rにバックスピンエルボーをヒットしてダグリードがカット。すぐにドクターチェックが入り、出血は軽くはなかったものの、試合は続行。すると一気にギアを上げたダグリードが右ストレートをヒットし、白神がダウン。
ダグリードの出血は止まらず、このラウンド中に3回のドクターチェックが入ったものの試合は続行となり、ダグリードはラウンド後半にかけても猛攻。続く5Rには白神もバックブローなどをヒットするもダグリードの攻勢が続き、最終的にはダグリードが判定勝ちを収めた。
白神にとっては、ストップ寸前の状態にまで追い込んだだけに悔しさの残る一戦となった。
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